人が定着しない職場の特徴とは? 定着率向上を図るための4つの対策
「新人が入社後にすぐに辞めてしまう」「仕事を覚えてもらったのに転職されてしまう」などと、人材がなかなか定着しないことに頭を悩ませている人事・採用担当者さまもいるのではないでしょうか。
人が定着しない職場は、採用活動や教育にかかるコストの損失につながります。また、人手不足によって残された従業員の業務負担が増えたり、優秀な人材が育たずに生産性が低下したり、企業にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
売り手市場が続き人材確保が難しくなる今、求職者から選ばれる企業になるためには、定着しない職場の特徴や原因を知り、人が定着する職場へと改善を図ることが重要です。
この記事では、人が定着しない職場の特徴とその原因、定着率向上を図るための対策について解説します。
▼より詳細な定着率向上の対策を20個まとめた「退職を防ぐ20の対策」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼
目次[非表示]
- 1.人が定着しない職場の特徴と原因
- 1.1.採用のミスマッチが起きている
- 1.2.職場の雰囲気が悪い
- 1.3.労働環境に問題がある
- 1.4.昇給やキャリアアップの制度が曖昧
- 2.定着率の向上を図るための対策
- 2.1.①入社前後のギャップをなくす
- 2.2.②風通しのよい職場環境に改善を図る
- 2.3.③働きやすい労働環境を整える
- 2.4.④人事評価やキャリア支援制度を見直す
- 3.まとめ
人が定着しない職場の特徴と原因
人材が定着しない職場では、採用方法や労働環境などに問題がある可能性が考えられます。従業員が辞めてしまう職場の特徴と原因には、以下が挙げられます。
採用のミスマッチが起きている
採用面接で聞いていた内容と異なる仕事をさせたり、労働条件に乖離があったりすると、従業員の不満や不信感につながり、早期離職を招きやすくなります。
採用ミスマッチが起こる原因には、以下が考えられます。
▼採用ミスマッチの原因
- 求人票に理念や社風を記載していない
- 画像や動画などで働くイメージを詳細に伝えられていない
- 適性検査を実施せず、書類や面接のみで採用判断をしている
より詳細な採用ミスマッチが起きる原因は以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。
▼採用ミスマッチの理由とは? 早期離職を防ぐための4つの対策
職場の雰囲気が悪い
従業員同士のコミュニケーションが少なく、殺伐とした職場環境では、働きにくさを感じてしまい、離職につながりやすくなります。
また、上司・同僚・部下などとの人間関係に問題があると、ストレスにつながったり、業務に支障が出たりする可能性もあります。
▼雰囲気が悪い職場の特徴
- 挨拶がない、雑談が少ない
- 部下が上司に対して意見を言いづらい
- 告げ口や陰口、ハラスメントが横行している
- 従業員を大切にしない風土がある
労働環境に問題がある
労働時間や休暇などの労働環境に問題がある職場は、プライベートとの両立が難しくなったり、心身の負担になったりして離職してしまう可能性があります。
また、業務のフォローや教育を行える体制が整っていない場合には、従業員が不安に感じたり、居心地の悪さを感じたりすることも考えられます。
▼労働環境に問題がある例
- 残業や休日出勤が常態化している
- 有給休暇を取れない、または取りづらい雰囲気がある
- 法定外福利厚生が充実していない
- 新人への引き継ぎマニュアルや研修プログラムがない
- 特定の従業員に負担の大きい業務が偏っている
昇給やキャリアアップの制度が曖昧
昇給やキャリアアップに関する制度の内容が曖昧になっている職場では、従業員が将来性への不安を感じたり、不公平感を覚えたりすることがあります。
その結果、仕事へのやりがいやモチベーションを見い出せなくなり、自身の成長につなげられる企業へと転職するケースもあると考えられます。
▼昇給・キャリアアップの制度に問題がある職場の特徴
- 仕事の成果に対して公平・公正な評価が受けられない
- キャリアプランが限られている
- 従業員研修・管理者研修を実施していない
▼より詳細な定着率向上の対策を20個まとめた「退職を防ぐ20の対策」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼
この他にも離職が起きる原因はさまざま。離職の原因の詳細は以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。
▼離職を招く原因とは? 人材定着化に向けた6つの解決策
定着率の向上を図るための対策
従業員の定着率を高めるためには、採用段階でのギャップをなくすとともに、労働環境や各種制度の見直しを図ることが重要です。具体的な対策には、以下が挙げられます。
①入社前後のギャップをなくす
採用ミスマッチによる早期離職を防いで定着化を図るには、入社前後のギャップをなくすことが重要です。
そのためには、採用サイトや求人広告を通して自社の理念・社風・労働条件などを詳細に伝えて、求職者との認識に相違が生まれないようにする必要があります。
また、選考過程で認識のすり合わせを行い、自社が求める人物像とマッチするかどうかを見極めることもポイントです。
▼入社前後のギャップをなくす方法
- 求人広告に業務内容や福利厚生などの詳細かつ正確な情報を記載する
- 画像と動画を活用して、仕事内容や職場の雰囲気を分かりやすく伝える
- 採用メッセージで企業理念や思い、仕事へのやりがいなどを示す
- 企業が求める人物像を共有する
- マイナスとなる要素も隠さずに伝える
なお、採用サイトや求人広告に載せる採用メッセージの作り方については、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
②風通しのよい職場環境に改善を図る
人材の定着化を図るには、職場の雰囲気や人間関係が良好になるように、風通しのよい職場環境に改善を図る必要があります。
従業員間のコミュニケーションを活発にしたり、相互理解を深める機会を増やしたりすることがポイントです。
▼風通しのよい職場環境に改善を図る方法
- 定期的に1on1ミーティングを実施する
- メンター制度を導入して、新人または若手の従業員と中堅従業員がペアになって業務の教育・フォローを行う
- 新人が入社する際に、従業員紹介の機会を設ける
- 悩みや不満を相談できる社内窓口を設置する
③働きやすい労働環境を整える
業務量や休暇制度、福利厚生制度などを見直して、従業員が働きやすい労働環境を整えることも対策の一つです。
なかでもワークライフバランスを向上できる制度は、プライベートとの両立や心身のリフレッシュがしやすくなり、人材の定着につながりやすくなります。
▼働きやすい労働環境を整える方法
- 各従業員の残業時間を考慮して、業務量・担当者の割り振りを行う
- 土日祝日・連休にプラスワン休暇制度を導入する
- 年次有給休暇の計画的付与制度を活用する
- 法定外福利厚生を充実させる(リフレッシュ休暇、育児・介護の特別休暇 など)
④人事評価やキャリア支援制度を見直す
将来性への不安を払拭して、長く働きやすい職場をつくるために、人事評価やキャリア支援制度を見直すことがポイントです。
人事評価やキャリア支援制度を見直すことで、目標を持って仕事に取り組めるようになり、やりがいの醸成、モチベーションの向上が期待できます。
▼人事評価やキャリア支援制度を見直す方法
- 仕事の成果や努力を客観的に評価できる仕組みをつくる
- 新人の従業員への教育・研修制度を整える
- キャリアアドバイザーを設置する
- 出産・育児・介護などとの両立支援制度を導入する
- 業務や職位に合わせた研修制度を導入する
▼より詳細な定着率向上の対策を20個まとめた「退職を防ぐ20の対策」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼
まとめ
この記事では、人が定着しない職場について以下の内容を解説しました。
- 人が定着しない職場の特徴と原因
- 定着率の向上を図るための対策
人が定着しない職場では、採用のミスマッチが起きている、または職場の雰囲気や労働環境、昇給・キャリアアップ制度などに問題を抱えている可能性があります。
従業員の定着率を高めるには、風通しがよく働きやすい労働環境を整えること、人事評価やキャリア支援制度を見直すことが求められます。
また、早期離職に至る原因の一つといえるのは、入社後のギャップです。「思ったよりキツイ…」「求人には書いていなかった…」という不満は退職につながりやすくなります。
入社後に定着・活躍する人材を採用したいとお考えであれば、ぜひ『エン転職』 をご活用ください。エン転職は、日本最大級となる日本最大級となる1,000万人の会員を保有する、中途向け求人サイトです。
エン転職では、求人広告に「仕事の厳しさ」「向いていない人」という項目を設けており、早期離職の防止や入社後のミスマッチの軽減を図っています。
あらかじめ仕事の厳しい側面を求人上で伝えることで、それでも働きたいと思わせる意欲を醸成します。このような取り組みによって、エン転職経由での入社者の定着率は格段に高いとご好評いただいております。
採用でお悩みの際は、以下のエン転職お問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。
▼エン転職の料金表・特徴をまとめたパンフレットは以下からダウンロードいただけます。
ほかにも、エン転職には入社後の活躍・定着を促進する機能が多数備わっています。詳細はこちらの記事をご確認ください。
なお、エン転職の定着率については、こちらの記事で解説しています。
▼より詳細な定着率向上の対策を20個まとめた「退職を防ぐ20の対策」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼