採用アイデア5つを紹介! 競合他社と差をつける方法とは
近年の採用市場は、有効求人倍率が1.0以上(※)で推移しており、売り手市場が続いています。採用難といわれる時代において、企業が優秀な人材を確保していくためには、競合他社との差別化を図ることが重要です。
なかでも、求人で自社の認知度を向上させたり、求職者の注目を集めたりするには、採用方法にも柔軟かつ多様性のあるアイデアを取り入れていくことが求められます。
企業の人事部門においては、「求職者を集めるためのアイデアはないか」「競合他社と差別化するにはどうすればよいか」と模索している方もいるのではないでしょうか。
この記事では、競合他社との差別化につながる採用活動のアイデアや、アイデアをうまく活用するためのポイントについて解説します。
※出典:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について』
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目次[非表示]
- 1.差別化につながる採用活動の5つのアイデア
- 1.1.①SNSの活用
- 1.2.②VRの活用
- 1.3.③副業・複業採用の導入
- 1.4.④弱みから強みへの転換
- 1.5.⑤独自性のある福利厚生の導入
- 2.アイデアを採用するときのポイント
- 2.1.①採用ターゲットのニーズを分析する
- 2.2.②人事戦略と採用活動がマッチしているか確認する
- 2.3.③求人広告でアピールする
- 3.まとめ
差別化につながる採用活動の5つのアイデア
競合他社との差別化を図るためには、自社ならではの強みをアピールできる採用方法や制度を取り入れることが重要です。ここでは、採用活動のアイデアを5つご紹介します。
①SNSの活用
採用活動のアイデアの一つに、SNSの活用が挙げられます。
SNSを活用する際は、担当者名を伏せつつ、アカウントを運用する場合と、担当部署の個人がSNSを運用して活動している場合の2つに分類できます。
FacebookやTwitterなどのSNSを通じて企業の魅力を発信することで、求職者との接点創出や、求職潜在層への認知度向上といった効果が期待できます。
また、採用Webサイトや求人情報誌とは異なり、日常的に利用するSNSならではの特性を生かして、企業独自のコンテンツを投稿できることも魅力です。
例えば、そこで働く社員の一日の業務内容を紹介したり、動画や画像で職場の雰囲気を伝えたりといった活用ができます。企業に対するイメージが伝わりやすいため、求職者の関心喚起につなげられることがメリットです。
SNSを活用するソーシャルリクルーティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。メリットや注意点、運用のポイントなどを知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼ソーシャルリクルーティングのメリットは? 注意点や運用のポイントを解説
▼SNSを活用した採用活動例
- LINEの公式アカウントで採用情報を発信する
- TwitterやFacebookで気になった求職者にDM(ダイレクトメッセージ)を送る
- YouTubeやInstagramで働く様子、採用動画などを配信する
②VRの活用
近年では、新たなテクノロジーとして注目を集めているVR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ)を用いた採用活動も行われています。
VRとは、仮想空間をコンピューター上につくり出して、現実の世界にいるかのような疑似体験ができる技術です。
VRを採用活動に用いることで、遠方に住む求職者にも採用イベントに参加してもらえるようになります。
また、3D空間で臨場感・没入感のある演出ができるため、Webサイト・動画だけでは伝わりにくい、企業風土や職場の雰囲気などを伝えられるといったメリットもあります。
▼VRを活用した採用活動例
- VR会社説明会
- VR職場見学
- VR仕事体験
- VRテスト など
VRを活用した採用活動については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼採用活動にVRが効果的? 活用方法やメリット、導入時の注意点を解説
③副業・複業採用の導入
競合他社との差別化を図るためのアイデアとして、副業・複業採用を導入することが挙げられます。
近年、働き方改革やコロナ禍の影響によって、リモートワークをはじめとする多様な働き方が登場しています。それに伴い、2社以上の企業で働くことができる副業・複業採用を希望する求職者も見られるようになっています。
企業が副業・複業採用を導入することで、多様かつ自由な働き方を認めている企業として求職者にアピールできるようになり、人材採用の幅を広げられます。
また、さまざまな経験・スキルを持つ人材が集まりやすくなるため、即戦力人材を確保できるだけでなく、今までにない人材の採用によってイノベーションが起こることも期待できます。
④弱みから強みへの転換
企業の弱みを強みに変換してアピールすることも、採用活動のアイデアの一つです。採用活動を行うにあたって、視点を変えて弱みをあえて強みとしてアピールすることで、競合他社と差別化できる可能性があります。
例えば、以下のように変換させると、自社の働き方にマッチする求職者の応募につながることが期待できます。
▼弱みを強みに変換する例
弱み |
強みへの変換 |
企業規模が小さい |
裁量が大きく、自律的な働き方ができる |
出張が多い |
企業の経費で気軽に旅行気分を味わえる |
起業してから日が浅く人材が足りない |
|
採用市場や競合他社、自社の分析を行い、強み・弱みを明確化したうえで、求職者にとって魅力となる点をアウトプットすることが重要です。
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⑤独自性のある福利厚生の導入
福利厚生が充実していることは、求職者が応募する決め手となる重要なポイントの一つです。
求職者が魅力的に感じる独自性のある福利厚生を導入することで、自社で働くメリットをアピールできます。これにより、競合他社との差別化を図り、採用活動にも有利に働くことが期待できます。
求職者にアピールできる魅力的な福利厚生としては、ワークライフバランスの向上や健康保持・増進などにつながる制度が有効です。
▼独自性のある福利厚生の例
- 法定外の健康診断費用の補助
- 結婚・出産祝い金
- 昼食補助
- アニバーサリー休暇
- 仮眠制度
- 失恋休暇
- 親孝行手当
- 花粉症手当
- 猫同伴出勤 など
採用強化につながる福利厚生を詳しく知りたい方には、こちらの記事が参考になります。求職者に喜ばれる制度への理解を深め、採用に活かしましょう。
▼採用強化につながる福利厚生とは? 求職者に喜ばれる制度
アイデアを採用するときのポイント
採用活動のアイデアを導入するにあたっては、以下の3つのポイントを踏まえて取組むことが重要です。
①採用ターゲットのニーズを分析する
採用活動に新たなアイデアを取り入れる際、採用ターゲットを明確にして、ニーズを分析する必要があります。
例えば、20代前半の若手層を採用するのと、家庭を持つ40代・50代のミドル層を採用するのとでは、ターゲットが求めていることは異なるはずです。
自社が求める人材を明らかにすることで、求職者がどのようなことに興味関心を抱くかを分析できるようになり、アピールできる強みやアイデアを検討できるようになります。
②人事戦略と採用活動がマッチしているか確認する
採用ターゲットのニーズを明らかにしたあとは、それを踏まえて採用活動のアイデアを検討します。
その際には、人事戦略と採用活動がマッチしているかどうか確認することがポイントです。いくら求職者にとって魅力的なアイデアを提示していても、人事戦略と採用活動の内容にギャップがあると、入社後のミスマッチにつながってしまいます。
例えば、採用担当者のみで採用活動を進めた場合、現場の要望が人事戦略に盛り込まれないまま採用活動が進み、採用後にミスマッチを起こしてしまう可能性があります。
人材戦略を踏まえたうえで、採用方針や欲しい人物像に合ったアイデアを取り入れることが重要です。
採用後のミスマッチを防止するには、ペルソナを設計するのが効果的です。ミスマッチを防止し、自社に適した人材を採用するため、こちらの記事を参考にペルソナを設計してみましょう。
▼採用活動におけるペルソナの作り方とは? 設計のポイントと活用できるテンプレート
③求人広告でアピールする
採用するアイデアが決まったら、求人広告でアピールすることがポイントです。
効果的な採用活動のアイデアを生み出すことができても、それが求職者に魅力として伝わらなければ応募や採用にはつながりません。
求職者に自社の魅力やアピールしたいポイントをしっかり訴求できるような求人広告の媒体を選定することが重要です。
まとめ
この記事では、競合他社と差別化を図るための採用活動について、以下の内容を解説しました。
- 採用活動に取り入れる5つのアイデア
- アイデアを採用するときのポイント
採用活動において競合他社と差別化を図るためには、自社ならではの強みをアピールできる採用方法や制度などのアイデアを取り入れることが大切です。
有効なアイデアとしては、SNSやVR採用の活用、副業・複業採用や独自性のある福利厚生の導入などが挙げられます。また、自社の弱みを強みに変換して求職者にアピールすることも効果的です。
アイデアをうまく取り入れるためにも、採用ターゲットを明確化してニーズを把握しましょう。そのうえで、人材戦略と採用活動をマッチすることが大切です。
ただ、これらをご自身で行うのは難しいと感じる人事・採用担当者の方も多いと思います。
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中途採用の手法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
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