Web面接を採用面接に導入しよう! 準備やマナー、ポイントを解説
Web面接とは、ビデオ通話機能やWeb会議ツールなどを活用して、パソコン・タブレット・スマートフォンを通してオンライン上で行う面接のことです。
これまでの採用面接では、応募者にオフィスや面接会場まで足を運んでもらい、対面で実施することが一般的でした。しかし、コロナ禍の影響を受けてWeb面接を導入する企業が増えています。
これから採用活動にWeb面接を導入しようとお考えの方は、「どのようなメリットがあるのか」「気をつけておく点はあるのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、採用活動にWeb面接を取り入れるメリット・デメリットや実施する際のポイントについて解説します。
▼オンライン面接の無料ツールとして人気が高い、Zoomを活用した「Zoomでオンライン面接入門」の資料を以下からダウンロードいただけます。
目次[非表示]
- 1.Web面接を取り入れるメリット
- 1.1.面接機会を広げられる
- 1.2.選考にかかる時間・コストを減らせる
- 1.3.企業への印象アップにつながる
- 2.Web面接を取り入れるデメリット
- 2.1.コミュニケーションの難易度が高まる
- 2.2.通信トラブルが発生するリスクがある
- 2.3.自社の魅力や雰囲気が伝わりにくい
- 3.Web面接で事前に準備すること
- 3.1.Web面接ツールの選定
- 3.2.カメラ・通信環境・背景等の設定
- 3.3.面接参加者(応募者)へURL等の共有
- 4.Web面接の基本的なやり方とマナー
- 4.1.Web面接当日の一般的な流れ
- 4.2.Web面接の基本的なマナー
- 5.Web面接を実施する際のポイント
- 5.1.①面接手法を工夫する
- 5.2.②実施マニュアルを提供する
- 5.3.③求人媒体で自社の魅力をアピールする
- 6.まとめ
Web面接を取り入れるメリット
Web面接を採用面接に導入することで、対面での面接と比べてさまざまなメリットが期待できます。ここでは、主なメリットについて解説します。
面接機会を広げられる
オンライン上で面接を実施すると、場所・時間の制約がなくなるため、遠方に住む方や、在職中で忙しい方との面接機会を得られるようになります。
オフィスへの訪問にかかる時間・交通費などがネックとなって応募を断念されるリスクを軽減することで、新たな応募者層の獲得や応募者数の増加が期待できます。面接を実施する母集団の数が増えれば、自社が求める優秀な人材と出会える可能性も高まると考えられます。
選考にかかる時間・コストを減らせる
Web面接は、インターネット環境と端末があれば実施できるため、会場のレンタルや地方への出張のための時間・コストを削減できるメリットがあります。
また、応募者は自宅や外出先から面接を受けられるため、来社での面接よりも日時の融通が利きやすく、日程調整もスムーズに行いやすくなります。
また、Web面接の「録画機能」を活用することでより効率的に面接を行なう方法もあります。Web面接の録画を採用に活用するメリットと注意点を以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。
▼Web面接の録画は採用に活用できる! メリットや注意点、実施方法とは?
企業への印象アップにつながる
Web面接を行うことで、感染症対策をしっかりしていることや、応募者への利便性に配慮していることをアピールできるようになります。
コロナ禍で対面でのやり取りに不安を感じる方や、忙しくて移動時間を確保できない方にも面接を受けてもらいやすくなることが期待できます。応募者に配慮した面接方法を取り入れることは、企業への印象アップにもつながると考えられます。
▼オンライン面接の無料ツールとして人気が高い、Zoomを活用した「Zoomでオンライン面接入門」の資料を以下からダウンロードいただけます。
Web面接を取り入れるデメリット
Web面接は、パソコンやスマートフォンなどを利用してオンラインで実施する性質上、いくつかデメリットも存在します。
コミュニケーションの難易度が高まる
非対面で実施するWeb面接では、応募者の表情や仕草、雰囲気などを汲み取りにくいため、コミュニケーションの難易度が高くなりやすいことが懸念されます。
面接を実施する際は、Web上でのコミュニケーションを踏まえたうえで、応募者のどのような要素を見極めるのか、判断項目を明らかにすることが重要です。
通信トラブルが発生するリスクがある
Web面接では、企業または応募者側のネットワーク環境や接続端末によって、通信トラブルが発生するリスクがあります。
通信の不具合が発生すると、映像や音声の乱れ・ずれが発生して、円滑なコミュニケーションができなくなる可能性も考えられます。
また、パソコン・スマートフォンに慣れていない方や、Web面接の経験がない方の場合、スムーズに面接を実施できないこともあるため、応募者側の状況に合わせた対応が必要です。
自社の魅力や雰囲気が伝わりにくい
Web面接の場合、対面でのやり取りで自社の強みをアピールしたり、実際の職場環境を見てもらったりができないため、魅力や雰囲気が伝わりにくくなります。
自社で働くイメージが湧きにくいことから、採用ミスマッチや選考辞退などにつながる可能性も考えられます。
Web面接で事前に準備すること
Web面接はツールの選定や通信機器の設定、面接参加者へのURL共有など、事前にやっておくべき準備がいくつかあります。ここからは、Web面接で事前に準備することを紹介します。
Web面接ツールの選定
Web面接を実施するためには、Web面接に使えるオンライン会議ツールを準備しなくてはなりません。Web面接によく使われているオンライン会議ツールには「Zoom・Skype・Google Meet・Microsoft Teams」などがあります。
ツールによって無料で使える時間や機能、料金プランなどが異なるため、自社で行なう面接に適したものを選びましょう。Web面接ツールのおすすめは、以下の記事で詳しく解説しています。ツール選びにお困りの方は、ぜひご覧ください。
▼おすすめWeb面接ツール8選|選び方やよくあるトラブルの解消法も
カメラ・通信環境・背景等の設定
Web面接ツールを選定したら、Webカメラや通信機器、ツールの背景画像などを当日きちんと使えるよう準備しておきます。
Webカメラは、面接当日に使うPCやタブレットなどに内蔵されていない場合、または画質が悪くコミュニケーションに支障がある場合は、外付けのWebカメラを用意したほうがよいでしょう。
また、通信機器の設定や面接場所の準備なども、当日までに終わらせておく必要があります。以下のような準備をしておくと、Web面接をスムーズに実施しやすいでしょう。
- イヤホンマイクの用意
- Web面接のURLの作成
- PCなどの通信状態の確認
-
Web面接ツールの背景画像の設定
- 面接をするための静かな場所の用意
面接当日は、雑音が入らない静かな場所で、落ち着いて話せるようにしましょう。
面接参加者(応募者)へURL等の共有
Web面接を実施するときも、対面面接を行なうときと同様に「どこで面接するのか」を参加者へ情報共有する必要があります。Web面接の場合は、オンライン会議ツールで発行したミーティングURLなどが、面接の場所に当たります。
面接参加者にURLを事前共有し、日時もきちんと伝えて、当日スムーズに面接を始められるようにしましょう。またこの時、面接参加者に「Web面接ツールの操作手順マニュアル」も共有できると便利です。
面接参加者のなかにも、Web面接に不慣れな人がいるかもしれないため、操作手順マニュアルを用意しておき、当日までに共有するとよいでしょう。
Web面接の基本的なやり方とマナー
続いて、Web面接の基本的な流れやマナーを解説します。
Web面接当日の一般的な流れ
Web面接に明確な決まりはありません。ただし、対面面接と同じように定番の流れがあるため、覚えておくとよいでしょう。Web面接の一般的な流れは、以下の通りです。
- 面接担当者は5分前にはスタンバイする。通信環境が良好かチェックし、面接用のURLに入室。なるべく自分のマイクやカメラをテストしておく。
- 応募者が入室したら面接官から挨拶し、少しアイスブレイク。応募者の緊張をほぐしつつ、お互いの通信状況に問題がないかチェックする。
- アイスブレイクしたら面接本題に入り、質疑応答。相手と目を合わせるにはカメラを見る必要があるため、相手の様子を画面で確認しつつ、適度にカメラを見るとよい。
- 質疑応答がすべて終わったら、応募者に面接参加のお礼などを述べて退室。面接官と応募者どちらから退室するかは特にルールがないため、「右下の退出マークから退出してください」と促すなど、面接官から終わり方を指示するとよい。
Web面接の基本的なマナー
Web面接は面接官と応募者が、画面上で会話します。通常の対面面接に比べると、服装や所作がわかりづらい部分もありますが、「清潔感のある身なりで面接に臨む」など基本的なビジネスマナーは守るように気を付けましょう。
また、Web面接ならではのマナーとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 面接に関係がないソフト・アプリの通知が鳴らないように非通知設定を行なう
- 面接開始5分前にはツールにログインし、面接用URLにアクセスしておく
- 画面上では表情がわかりづらいため、普段より大きめにリアクションをとる
- Webカメラと目線の高さを合わせておき、目線が下がりすぎないようにする
基本的なマナーを守り、面接官と応募者がお互いに気持ち良く話せるようにしましょう。
Web面接を実施する際のポイント
Web面接を行う際は、コミュニケーションの難しさや魅力の伝わりにくさなどのデメリットを踏まえたうえで、実施方法を工夫することが重要です。ここでは、Web面接を実施する際のポイントを3つ解説します。
①面接手法を工夫する
非対面でコミュニケーションを取るWeb面接では、応募者の表情や仕草を汲み取りにくいため、採用担当者の主観による判断になってしまう可能性があります。
応募者への評価のばらつきを防ぐために、判断フロー・評価基準を標準化しやすい採用手法を取り入れることがポイントです。
▼判断フロー・評価基準を標準化しやすい面接手法の例
面接手法 |
内容 |
構造化面接 |
評価基準や質問項目などのマニュアルを定めて、その手順どおりに実施していく手法 |
STAR面接(行動面接) |
応募者が過去にとった行動について質問を行い、掘り下げていく手法 |
コンピテンシー面接 |
応募者のこれまで取り組みについて質問し、その答えに対してさらに質問することで、適性や能力を把握する手法 |
▼面接質問つきでSTAR面接について解説した資料は、以下から無料でダウンロードいただけます。
②実施マニュアルを提供する
Web面接をスムーズに実施するために、ツールの使い方や接続方法などを分かりやすくまとめたマニュアルを応募者に提供することもポイントの一つです。
また、事前に通信環境を確認したうえで、通信トラブルが発生した際の連絡方法(担当者の電話やチャットなど)を応募者に伝えておくことも重要です。
求人募集の段階でWeb面接を実施することを伝えておくと、初めての方も事前の準備ができるようになり、落ち着いた状態で面接を受けてもらえます。
以下の記事ではWeb面接を「Zoom」で行なう場合の案内文などもご紹介しておりますので、ぜひご活用ください。
▼【画像で手順を解説】Zoomを活用したオンライン面接の方法
③求人媒体で自社の魅力をアピールする
Web面接では、実際の仕事風景や職場環境などを見てもらえないため、代わりに求人媒体で自社の魅力を分かりやすくアピールすることが重要です。
テキストだけでなく、画像・動画を用いて情報を提供することで、仕事内容や職場の雰囲気が伝わり、働くイメージを持ってもらいやすくなります。
求人媒体で魅力を伝えるコンテンツとしては、以下が挙げられます。
▼コンテンツの例
- 採用メッセージ
- 企業理念
- 仕事内容・一日のタイムスケジュール
- キャリアパスの例
- 職場見学ツアー動画
- 転職者のインタビュー記事 など
なお、採用メッセージの作り方については、こちらの記事をご確認ください。
採用メッセージで求職者の心をつかむ! 目的や効果的な作り方とは
まとめ
この記事では、Web面接による採用活動について以下の内容を解説しました。
- Web面接を取り入れるメリット・デメリット
- Web面接を実施する際のポイント
オンラインで実施するWeb面接には、面接機会を広げられることや、選考にかかる時間・コストの削減、企業への印象アップなどのメリットがあります。ただし、コミュニケーションが難しくなる、通信トラブルが発生するリスクがある、自社の魅力や雰囲気を伝えにくいなどのデメリットもあります。
Web面接を実施する際は、面接手法の工夫を工夫したり、応募者に実施マニュアルを提供したりすることが重要です。また、Web面接で伝えることが難しい企業の魅力や雰囲気について、求人広告で分かりやすくアピールすることもポイントです。
求人広告にこだわるのであれば、『エン転職』 の活用がおすすめです。エン転職は、日本最大級となる日本最大級となる1,000万人の会員を保有する、中途向け求人サイトです。
エン転職の求人広告では、「料金プランによって求人の情報量が変わらない」ことが強みの一つとして挙げられます。一番お求めになりやすい料金プランでも、A4用紙4枚分の原稿に加えて、写真3点と動画1点といった多くの情報を掲載できるため、自社の魅力や業務について存分にアピールできます。
採用でお悩みの際は、以下のエン転職お問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。
▼エン転職の料金表・特徴をまとめたパンフレットは以下からダウンロードいただけます。
ほかにもエン転職には採用を成功に導くさまざまな特徴があります。エン転職の料金や採用事例について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
▼オンライン面接の無料ツールとして人気が高い、Zoomを活用した「Zoomでオンライン面接入門」の資料を以下からダウンロードいただけます。