【無料サンプルあり】面接評価シートとは？作り方の手順と運用のコツ

採用面接では、多くの応募者のなかから自社の人材要件にマッチする人材を見極める必要があります。

しかし、「面接官の勘や経験などの主観によって判断している」「求める人材の要件は定義しているものの、評価基準が曖昧になっている」といった状態では、面接官によって評価にばらつきが生じやすくなります。

面接官による評価基準を統一して、応募者を客観的に判断するためには、“面接評価シート”を活用することが有効です。

この記事では、面接評価シートの概要や作り方の手順、運用のポイントについて解説します。

▼見極め用の質問例つきの「面接評価シート」のテンプレートは以下から無料でダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。

面接評価シートとは

面接評価シートとは、面接時の質問内容と評価項目、評価基準などを一覧化したチェックシートのことです。

面接時には、面接評価シートの項目に沿って応募者への質問を行い、評価基準を見ながら評価点数を記入します。

なお、評価項目や基準は企業によって異なるため、後述する評価シートの作り方を参考に、自社に合った内容を検討することが重要です。

▼見極め用の質問例つきの「面接評価シート」のテンプレートは以下から無料でダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。

面接評価シートを導入するメリット

面接評価シートを作成することで、以下のようなメリットがあります。

①質問項目の聞き忘れを防げる

面接でどういった内容の質問を行うかを質問項目にして、面接評価シートとして可視化することで、聞き忘れを防止できるメリットがあります。

②評価項目・評価基準が明確になり、一貫性のある判断ができる

面接評価シートによって評価項目・評価基準が明確になるため、面接官によって評価にズレが生じてしまうという事態を防止しやすくなります。

③応募者を比較して自社が求める人物像かどうかを見極めやすくなる

自社が求める人物像に当てはまる人材かどうか、応募者を比較して見極めやすくなるメリットがあります。
 
なお、評価項目や基準は企業によって異なるため、後述する評価シートの作り方を参考に、自社に合った内容を検討することが重要です。

面接評価シート作成のポイント

面接評価シートは、面接官によって応募者を評価するポイントがずれてしまわないように、「求める人物像」を定めて、「評価項目」と「評価基準」を設定することがポイントです。

面接評価シートの作り方

面接評価シートを作成する際は、自社が求める人物像を定めたうえで、評価項目と評価基準を設定していく必要があります。作り方の手順は、以下のとおりです。

手順①｜求める人物像を明確にする

まずは、自社が必要とする明確な人物像を設定します。

採用担当者だけでなく、各部門や経営層などにヒアリングを行い、どのような人物を求めているか人材要件を明らかにすることが必要です。

手順②｜評価項目を設定する

手順1で定めた人物像を基に、面接での評価項目を設定します。

知識・経験といったスキルをはじめ、ビジネスマナーや思考・行動力など、大まかなジャンルに分けてから、記載する評価項目を細分化して決定します。

▼ジャンル別の評価項目例

手順③│質問内容を作成する

評価項目を設定したら、どんな質問でその項目を見極めるのか、質問内容を作成します。
 
質問内容を作成するときは、その質問で「何を見るのかを考えること」がポイントです。
例えば、「価値観」が評価項目のとき、これは、「仕事をしていくうえで、何をやりがいとしているか」を見たいので、仕事をしている中で嬉しかったのはどんな瞬間だったか？などの質問をすることで見極めることが可能です。

見極めたい評価項目別の面接質問例を、以下の記事で100個ご紹介しておりますので、あわせてご参考ください。
 
▼【面接官必見】採用面接の質問100選！見極めたい能力別の質問を紹介

手順④｜評価基準と合格ラインを設定する

最後に、質問回答に対する評価基準を設定します。例えば、応募者の『論理性』を見極めるために、「あなたが今いる組織の課題は何ですか？なぜそう思いましたか？」と質問したとします。
 
この質問にどんな回答があれば、合格なのか、不合格なのかが定まっていないと、面接官によって評価がズレてしまいかねません。
 
評価基準には、5段階評価や3段階評価などの数字による定量評価と、面接官の所感を記入する定性評価の2種類があります。面接評価シートを作成する際は、この定量評価と定性評価の2つの基準を設けることが必要です。定量評価については、例えば◎＝2点、○＝1点、△＝0点のような3段階評価を行うのもおすすめです。
 
また、評価基準を設定したあとは、「どこまでのラインに達すれば合格にするか」といった合格ラインを決める必要があります。

面接評価シートの無料サンプル

本記事でご紹介してきた面接評価シートの作成のポイントを押さえた、質問例つきの面接評価シートのサンプルをご用意しました。累計1万人以上の人事・採用担当者にダウンロードいただいております。無料でダウンロードいただけますので、ぜひ貴社の採用活動にごお役立てください。

面接評価シートの運用時のポイント

面接評価シートを運用するには、いくつかのコツを押さえておく必要があります。ここからは、運用のコツを5つ解説します。

①評価項目を適切な数に絞る

1つ目のコツは、評価項目の数を適切な数にしぼり、必要最低限にすることです。

面接評価シートの評価項目が増えると、チェックに時間がかかります。スムーズに運用するには、必要な項目を絞って記載することがポイントです。

②評価項目は具体的な内容を記載する

2つ目のコツは、評価項目を具体化させることです。

評価項目が抽象的になると、面接官によって評価の認識に差が生まれやすくなります。面接官による評価のばらつきを防ぐために、単に「いい」「悪い」で判断するのではなく、「どのような行動をとったときに、何点の評価をつけるか」を具体的に記載することが必要です。

③優先順位をつける

3つ目のコツは、評価項目の優先順位をつけることです。

どの評価項目を優先するのかを定めて面接官に共有しておくことで、合格ラインに達している応募者が複数いる場合に、誰を合格にするかを判断しやすくなります。

④面接の流れに沿ってチェック項目を整理する

4つ目のコツは、面接の流れに応じて項目を整理することです。

面接中にチェックしやすいように、質問内容に沿ってスムーズに進行しやすい順番に評価項目を整理します。例えば、身だしなみや志望動機などの基本的なチェック項目については、最初に盛り込むことがおすすめです。

⑤評価項目を定期的に見直す

5つ目のコツは、定期的な見直しを実施することです。

面接評価シートを作成した際は、「足りない評価項目はなかったか」「判断基準は適切だったか」などを振り返り、定期的に見直す必要があります。また、面接中に気づいた点や追加事項があれば、都度内容を改善していくことも重要です。

まとめ

この記事では、面接評価シートについて以下の内容を解説しました。

• 面接評価シートの基礎知識
• 面接評価シートの作り方
• 面接評価シートの運用時のコツ

面接評価シートを作成することで、面接時の質問内容と評価項目、評価基準を統一して、一定のルールに沿って応募者を評価できるようになります。

作成する際は、評価項目の数を最低限に絞り込むとともに、具体的な評価項目を設ける、項目ごとに優先順位をつける、面接の流れに沿って順番を整理する、定期的な見直しを図ることがポイントです。

ただし、面接評価シートを用意していても、限られたコミュニケーションで自社に適した人材を見極めることは大変です。面接時に人材を見極める負担を軽減するには、求人情報の出し方を工夫して、自社にマッチする人材からの応募率を高めることが重要です。

自社にマッチする人材からの応募を増やしたいなら、日本最大級となる1,000万人の会員を保有する中途採用向け求人サイト『エン転職』 がおすすめです。エン転職では、求人に「仕事の厳しさ」「向いていない人」という項目を設けて、早期離職の防止や入社後ミスマッチの軽減を図っています。

あらかじめ仕事の厳しい側面を求人上で伝えることで、「思ったよりキツイ…」「求人には書いていなかった…」というギャップを防ぎつつ、それでも働きたいと思わせる意欲を醸成します。ご利用いただいた企業さまからは、エン転職経由の入社者の定着率は格段に高いとご好評いただいております。

採用でお悩みの際は、以下のエン転職お問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。

▼エン転職の料金表・特徴をまとめたパンフレットは以下からダウンロードいただけます。

ほかにも、エン転職には入社後の活躍・定着を促進する機能が多数備わっています。詳細はこちらの記事をご確認ください。

なお、中途採用のコツや求人への応募を増やす方法については、こちらの記事で解説しています。

▼見極め用の質問例つきの「面接評価シート」のテンプレートは以下から無料でダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。