おすすめWeb面接ツール8選|選び方やよくあるトラブルの解消法も


「Web面接 ツール」のイメージ画像


新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策として、2020年頃から急速に普及したWeb面接。企業側・求職者側ともに移動時間や交通費などが削減されるので、コストカットの観点からも導入する企業が今なお増え続けています。
 
本記事ではWeb面接の導入を検討している方向けに、おすすめのWeb面接ツール8選・ツールの選び方・Web面接の基本的なやり方などを解説していきます。「Web面接を導入したいけど、どうすればいいかわからない…」とお悩みの方は、記事の内容を参考に準備を進めてみてください。


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目次[非表示]

  1. 1.Web面接とは
  2. 2.Web面接ツールの選び方のポイント
    1. 2.1.ツールの機能で選ぶ
    2. 2.2.ツールの質で選ぶ
    3. 2.3.ツールの料金で選ぶ
  3. 3.おすすめのWeb面接ツール8選
    1. 3.1.Zoom
    2. 3.2.Skype
    3. 3.3.Microsoft Teams
    4. 3.4.Google Meet
    5. 3.5.インタビューメーカー
    6. 3.6.playse.
    7. 3.7.Bio Graph
    8. 3.8.harutaka
  4. 4.Web面接ツールのメリット
    1. 4.1.時間や場所にとらわれず面接ができる
    2. 4.2.適した人材と出会える可能性が増える
    3. 4.3.録画機能を使って面接を分析できる
  5. 5.Web面接ツールのデメリット
    1. 5.1.コミュニケーションの難易度がやや高くなる
    2. 5.2.PCなどの操作が苦手な人にとっては難しい
  6. 6.Web面接ツールでよくあるトラブルと解消方法
    1. 6.1.音声が聞こえない・映像が映らない
    2. 6.2.ツールが突然シャットダウンしてしまう
    3. 6.3.周囲の音が入って声が聞こえづらい
  7. 7.Web面接の基本的なやり方
    1. 7.1.Web面接当日の大まかな流れ
    2. 7.2.Web面接ツール以外に準備するもの
  8. 8.まとめ



Web面接とは

Web面接とはPCやスマホ、タブレットなどのデバイスを用いて、オンラインで実施する面接のことです。実施するにはデバイスのほかに、Zoomなどのオンライン会議ツールを用意する必要があります。

Web面接の形式は、主にライブ式と録画式の2つ。ライブ式はいわゆるビデオ通話のようなやり方で、PCやスマホなどのカメラとマイクを使って、リアルタイムで求職者とコミュニケーションをとっていく方法です。

録画式は、企業側があらかじめ用意した質問に求職者が答えていく様子を動画で撮影し、その録画映像を提出してもらう面接方法です。Web面接に明確なルールや決まりはないので、採用担当者が求職者を見極めやすいと感じる方法で行なっていくとよいでしょう。


Web面接ツールの選び方のポイント

まずは、Web面接ツールを選ぶときのポイントを3つ説明します。Web面接に使えるツールは種類が多いので、機能や予算、料金などをしっかりと比較し、自社の採用活動に適したツールを選びましょう。


ツールの機能で選ぶ

Web面接に用いるオンライン会議ツールには、主に以下のような機能が搭載されています。

  • ビデオ通話機能
  • 録音・録画機能
  • チャット機能
  • 画面共有機能
  • ファイル共有機能
  • スケジュール管理機能
  • 応募者管理機能
  • 応募者評価機能
  • ステータス管理機能

多機能・高性能になるほど製品や利用プランの料金は高額になっていきます。無駄な支出を増やしてしまわないように、「数ある機能のなかで自社の採用面接に必要な機能は何か?」をしっかりと考えて選びましょう。  

たとえば、面接を録画してあとから見返したい場合は録音・録画機能が必要です。求職者と資料を見ながら話したいなら、画面共有機能やファイル共有機能があるツールを選ぶとよいでしょう。


ツールの質で選ぶ

Web面接では、求職者と採用担当者が画面越しにコミュニケーションをとります。画質や音質が悪いとお互いにやり取りしづらくなってしまうので、ツールの質にも注目して選びましょう。

  • 画質や音質は良好か
  • 動作は重くないか
  • 操作画面はわかりやすいか

こういったツールの質にも着目し、面接をスムーズに行える製品を選びましょう。製品によっては無料で試せるトライアル期間が設けられているので、本格的に導入する前に、動作確認をしてみるのがおすすめです。


ツールの料金で選ぶ

Web面接ツールは製品やプランによって利用料金が異なります。多いのは月額固定制ですが、使用するユーザー数や時間数によって料金が変動する従量制のツールもあります。

高額なプランの場合、導入費用として10万円以上かかることも。やみくもに多機能なツールを選ぶのではなく、以下のような項目をまず社内で話し合ってから、どれにするか決めましょう。

  • Web面接にかけられる予算は?
  • どこまで機能性を求める?
  • 面接を担当する人数は?
  • 面接時間や回数は?


おすすめのWeb面接ツール8選

Web面接の導入を検討している方向けに、おすすめのWeb面接ツールを8つ紹介します。無料トライアル期間のあるものや、高性能なものを中心に紹介しますので、ぜひツール選びの参考にしてください。


Zoom

料金

・1on1ミーテイングなら40分間無料

・有料プランあり(月額2,000円~)

スマホ対応
〇 ※要アプリ
主な特徴

・レコーディング&自動文字起こし可
・バーチャル背景設定可
・共有された画面に参加者が各自で注釈を入れられる

Zoomはズーム・ビデオ・コミュニケーションズ社が提供しているオンライン会議ツールです。非常にシェアが大きく、面接以外のビジネスシーンでもよく使用されています。
 
シェアが大きいため、操作方法などのノウハウをインターネットで手軽に探しやすいほか、1on1形式なら録画や画面共有などの基本的な機能をひと通り無料で試せるのがメリットです。
 


Zoomを使った面接についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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Skype

料金

・Skype ID所有者同士なら基本無料
・有料プランは要問合せ

スマホ対応
〇 ※要アプリ
主な特徴

・通話レコーディング&リアルタイム字幕
・画面共有機能、メッセージ機能あり
・暗号化を使用して機密性の高い会話ができる

Skypeはマイクロソフト社が提供しているオンライン通話ツールです。オンライン通話に特化したサービスではありますが、画面共有機能やメッセージ機能があり、知名度も高いため利用している企業は多くあります。
 
Skypeは求職者へ事前にコンタクト申請しておき、面接当日は相手に電話をかけるイメージでアプローチします。その後、相手が応答すると面接が始まります。
 
Skypeを使った面接についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。


▼Skype面接のススメ|オンライン面接で失敗しないために

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Microsoft Teams

料金

・会社がMicrosoft Office 365に加入していれば、最大60分まで無料
・利用時間に応じた有料プランあり

スマホ対応
〇 ※要アプリ
主な特徴

・1on1からグループ面接まで可
・イベントを最大1000人で開催可
・グループチャット機能あり
・レコーディング、文字起こし可(プランによる)

Microsoft Teamsは、マイクロソフト社が提供しているオンライン会議ツールです。会社がMicrosoft Office 365に加入していれば、すぐに無料で使い始められます。
 
ファイルの共同編集機能やチャットのログを残す機能もついているので、Web面接だけでなく、人事チームの業務管理にも適しています。


Google Meet

料金

・会社がG Siteを導入していれば基本無料
・有料プランあり

スマホ対応

〇 ※要Googleアカウント
  ※要アプリ

主な特徴

・チャット機能あり
・画面共有機能あり
・GoogleカレンダーなどほかのGoogleサービスと連携可

Google MeetはGoogle社が提供しているオンライン会議ツールです。会社がG SiteというGoogleのクラウド型グループウェアサービスに加入していれば、すぐに使い始められます。
 
もし会社がG Siteを導入していなくても、採用担当者が個人でGoogleアカウントを作れば使用可能です。採用担当者が求職者へミーテイングの招待URLを送信し、求職者がURLにアクセスすると面接が開始されます。


インタビューメーカー

料金

・申込みから30日間無料トライアル可
・有料プランは要問合

スマホ対応

〇 ※OS・ブラウザに制限あり

主な特徴

・ライブ式、録画式面接に対応
・自動日程調整(Web予約)機能あり
・面接評価シートなど採用に特化した機能あり

インタビューメーカーは、株式会社スタジアムが提供しているWeb面接ツールです。Web面接に特化しているので、採用活動に適した機能が多数搭載されています。
 
Web面接だけでなく、会社説明会や書類選考などの選考過程をスムーズに進行するためのお助け機能も多いのが特徴。トライアル期間にひと通りの機能を試せるのも良いポイントです。


playse.

料金

・月額19,800円~
・人数などに応じた有料プランあり

スマホ対応

〇 ※OS・ブラウザに制限あり

主な特徴

・面接前に使えるヒアリングシート機能あり(アンケートのようなもの)
・評価機能あり
・参加者へリマインドメールなどを配信可

playse.は株式会社manebiが提供しているWeb面接ツールです。インタビューメーカー同様に、採用活動に特化した機能が多数搭載されています。
 
ヒアリングシートなど面接前に求職者を知れる機能があるため、採用ミスマッチ防止に役立ちます。参加者別にスコアをつけられる評価機能も搭載。採用チームでの情報共有や、評価基準を明確化することにも役立つでしょう。


Bio Graph

料金

・面接予約回数5回まで無料トライアル可
・回数や機能に応じた有料プランあり

スマホ対応

〇 ※要アプリ

主な特徴

・録画機能あり
・参加者が使える動画検証機能あり

・面接予定リスト化、リマインダー機能あり

Bio Graphは株式会社マージナルが提供しているWeb面接ツールです。面接予約回数や機能などに応じたプランが5つ用意されており、ミニマムなプランは月額11,000円~利用できます。
 
Web面接に特化したツールなので、「面接前に求職者と企業の間で個人情報の取り扱いについて同意をとれる」など、採用活動にあたり便利な機能がついています。オプションで面接を代行してくれるサービスも。


harutaka

料金
要問合せ
スマホ対応

〇 ※OS・ブラウザに制限あり

主な特徴

・導入支援サポートあり
・ライブ式、録画式に対応
・採用管理システムと連携可
・接続テストなどの実施状況を一括管理

harutakaは、株式会社ZENKIGENが提供しているWeb面接ツールです。こちらもWeb面接および採用活動の効率化に特化したツールとなっています。
 
特定の採用管理システムと連携し、求職者へ面接の案内などを簡単に送信可能。求職者側からの問い合わせに対応してくれるサポートデスクもあるので、企業側がツールの操作などに詳しくなくても、安心して活用できます。


Web面接ツールのメリット

Web面接ツールを導入すると、面接にかかる労力を軽減できるだけでなく、面接の質を向上させられる可能性もあります。Web面接ツールのメリットを詳しく見ていきましょう。


時間や場所にとらわれず面接ができる

Web面接はPCなどのデバイスと通信環境、ツールがあれば、時間と場所にとらわれず面接ができます。企業側としては面接会場を準備する手間が省けるほか、本社から離れた支社・支店などの人員を補充する場合でも出張費がかからないなどのメリットがあります。

求職者側としても、企業へ出向くための時間や交通費を削減できるのは魅力的です。自宅などの慣れた環境で面接ができるため、対面の面接よりリラックスして話しやすいと感じる人もいるでしょう。

Web面接は面接にかかるコストや労力を最小限に抑えられるので、企業側・求職者側のどちらにとってもメリットがある面接方法といえます。


適した人材と出会える可能性が増える

Web面接には、自社に適した人材と出会える可能性が増えるという利点もあります。選考過程が対面面接だけの企業よりも、Web面接を活用している企業の方が、求職者が居住地を問わず求人に応募しやすくなるからです。求人へ応募するハードルが下がり、結果的に応募者が増加する可能性が高くなります。


録画機能を使って面接を分析できる

録音・録画機能のあるWeb面接ツールを使えば、面接内容をあとから客観的に見返すことが可能となります。

  • 応募者の受け答えを冷静に分析しなおす
  • 面接官の対応を上長と確認し、面接スキル向上に役立てる

録画は上記のような場面で役立ちます。加えて、社長や役員など多忙でスケジュール調整が難しい立場の人が、録画を確認することによって選考に参加しやすくなるメリットもあります。


Web面接ツールのデメリット

続いて、Web面接ならではのデメリットを紹介します。


コミュニケーションの難易度がやや高くなる

Web面接では、面接官と応募者が画面越しに会話するので、以下のようなコミュニケーション上の問題が生じやすくなります。

  • 声のトーンが実際と違って聞こえる
  • 直接対面するよりも表情が読み取りにくい
  • 話しているときのジェスチャーが画面外になってしまい見えにくい

画面越しに受け答えしていると、お互いの細かい雰囲気が伝わりにくく、コミュニケーションの難易度がやや高いと感じる人もいます。Web面接をするときは、対面時よりも1.5倍大きくリアクションをとったり、声に抑揚をつけたりして、スムーズにコミュニケーションをとれるよう意識しましょう。


PCなどの操作が苦手な人にとっては難しい

Web面接をスムーズに行うためには、採用担当者が自社で使うツールやデバイスについて詳しく知っておく必要があります。Web面接を準備する段階で、ある程度は知識をつけておかなくてはなりません。

また求職者も、PCやスマホなどデバイスに慣れておき、自分がどんな操作をするべきか知っておかないと、面接当日にあたふたしてしまうでしょう。求人情報の文面や、面接前のメールのやり取りのなかでWeb面接のやり方を説明してあげるなど、求職者を安心させてあげる工夫が必要となります。


Web面接ツールでよくあるトラブルと解消方法

Web面接ツールを使っているときによくあるトラブルと、その解消方法を紹介します。

「何か問題が起こり面接困難な状況になったら、履歴書にある電話番号へ一旦連絡する」などの決まりを設け、あらかじめ求職者とルールを共有しておくことが大切です。


音声が聞こえない・映像が映らない

Web面接でもっともよくあるトラブルは、接続不良などの通信トラブルです。

  • 映像は映っているのに音声が聞こえない
  • 音声は聞こえているのに映像が映らない
  • 映像や音声が途切れてしまう
  • 動作が遅く画面がカクカクする

このようなトラブルが起きた際は、以下の解消方法を試してみましょう。

<解消方法>

  • 音声/映像がミュート状態になっていないか確認する
  • いったん退出してから入室しなおす
  • Wi-Fiに再接続する
  • ツールを再起動する
  • 通信環境の良好な場所へ移動して接続しなおす
  • デバイス(PCやスマホなど)を変えて接続しなおす


ツールが突然シャットダウンしてしまう

面接をしている途中で、ツールが突然シャットダウンしてしまい、接続が途切れるケースもあります。

<解消方法>

  • ツールを再起動する
  • 通信環境の良好な場所へ移動して接続しなおす
  • デバイス(PCやスマホなど)を変えて接続しなおす
  • 面接時に使わないソフトウェアを消してデバイスの処理スピードを上げる


周囲の音が入って声が聞こえづらい

対面面接では面接専用の会場を用意しますが、Web面接では求職者に自宅やワーキングスペースなどで面接を受けてもらうことになります。そのため、面接が始まってから求職者の声が聞き取りづらいと気付くケースがあるのです。
 
<解消方法>

  • 静かな場所に移動してもらう
  • マイク付きイヤホンやヘッドセットを装着してもらう
  • 事前に静かな場所で面接を受けるようお願いしておく
  • ツールに周囲の雑音をカットする機能があればオンにしてもらう


Web面接の基本的なやり方

最後に、Web面接の大まかな流れと、Web面接ツール以外に準備しておくとよいものを解説します。


Web面接当日の大まかな流れ

Web面接に明確なルールはありませんが、対面面接のように定番の流れはある程度決まっているので、下記を参考に面接を組み立ててみてください。

  1. 担当者は5分前にはスタンバイ。通信環境が良好か確認し、面接用のURLに入室。なるべく自分のマイクやカメラをテストしておく。

  2. 求職者が入室したら面接官から挨拶し、少しアイスブレイクする。応募者の緊張をほぐしつつ、お互いの通信状況に問題がないか確認する。

  3. アイスブレイクしたら面接本題に入り、質疑応答。相手と目を合わせるにはカメラを見る必要があるため、相手の様子を画面で確認しつつ、適度にカメラを見るとよい。

  4. 質疑応答がすべて終わったら、求職者に面接へ参加してくれたお礼などを述べて退室。面接官と求職者どちらから退室するかはとくにルールがないので、「右下の退出マークから退出してください」と促すなど、面接官から終わり方を指示してあげるとスムーズ。


Web面接ツール以外に準備するもの

Web面接をスムーズに行うため、以下の用意があると安心です。 

  • 外付けカメラ
  • イヤホン付きマイクまたはヘッドセット
  • 求職者向けの操作手順マニュアル

外付けカメラやイヤホン付きマイクがあると、求職者が面接官の表情を見やすくなったり、音声を聞きやすくなったりするメリットがあります。

また「求職者が初めてWeb面接をする・初めて該当のツールを使う」などの状況もあり得るため、操作手順を説明するためのメールテンプレートなどがあると親切です。


まとめ

Web面接は移動時間や交通費が削減できるなど、企業側・求職者側ともに面接にかかるコストを減らせる面接方法です。求職者が日本全国から選考に参加しやすくなるので、求人に応募するハードルが下がり、応募数が増えるなどのメリットもあります。

Web面接ツールを選ぶときは、ただ単に多機能・高性能なものを選ぶのではなく、予算との兼ね合いも考慮します。自社の採用活動に必要な機能がついており、企業側・求職者側の両方で扱いやすいものを選びましょう。

通信トラブルなど、よくあるトラブルが起こった際にどうするかあらかじめ決めておけば、何かあっても冷静に対応でき、スムーズに面接を進められるでしょう。



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