採用活動に活用できるWeb広告と運用のポイント
少子高齢化による人手不足の深刻化によって人材獲得競争が激しくなるなか、企業が求職者と出会うための採用手法が多様化しています。そのなかの一つに、“Web広告”があります。
Web広告は、求職者の属性や興味関心度に応じてターゲットにアプローチできることから、これまで応募がなかった人材と接点を持てる可能性が期待できます。
効率的な母集団形成を行うために、求人媒体とセットでWeb広告を活用しようと検討されている担当者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、採用活動に活用できるWeb広告と、運用のポイントについて解説します。
目次[非表示]
- 1.採用活動に活用できる主な6つのWeb広告
- 2.Web広告を運用する際のポイント
- 2.1.①採用ペルソナを設定する
- 2.2.②求職者のニーズを反映する
- 2.3.③オウンドメディアを充実させる
- 2.4.④効果検証を行ない改善につなげる
- 3.まとめ
採用活動に活用できる主な6つのWeb広告
採用活動に活用できるWeb広告には、さまざまな種類があります。ここでは、主なWeb広告を6つご紹介します。
①リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンで検索したキーワードに関連する広告を、検索結果画面に表示する広告のことです。検索連動型広告とも呼ばれます。
“エリア×求人”や“職種×転職”などのように、ユーザーの検索キーワードに沿った広告を表示できるため、転職ニーズが顕在化している人材層にダイレクトにアプローチを行えます。
②ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、バナー広告とも呼ばれ、Webサイトやアプリの広告枠に配信する広告のことです。
配信先としては、転職サイトや採用ターゲットが閲覧しているWebサイト、ニュースアプリなどが挙げられます。
転職ニーズは顕在化していないものの、潜在的なニーズのある幅広い人材層に対してアプローチを行えます。
③SNS広告
SNS広告とは、Facebook・Instagram・TwitterなどのSNSの広告枠に掲載する広告のことです。
アカウントに登録されている年齢・性別・地域といったユーザー属性をはじめ、SNS上の行動履歴や趣味嗜好などのデータに基づいて、細かなターゲティングができます。
また、SNSの媒体によってさまざまな広告配信方法があり、画像・動画に加えて、普段の投稿欄に溶け込むように配信できる広告もあります。
SNSを活用するソーシャルリクルーティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。メリットや運用ポイントをより詳細に知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼ソーシャルリクルーティングのメリットは? 注意点や運用のポイントを解説
④純広告
純広告とは、特定のWebサイト上の広告枠を購入して配信する広告のことです。Webサイトのトップページやバナーなどにテキスト・画像の広告を掲載したり、記事形式の広告を配信したりできます。
Webサイトに一定期間広告を掲載することで、自社を知らない層や転職潜在層にもアプローチを行えるのが特徴です。
⑤リターゲティング広告
リターゲティング広告は、過去に自社のWebサイトを訪問したことがあるユーザーに向けて配信する広告のことです。
一度興味を持って採用サイトに訪れたものの、そのときは応募に踏み切らなかったユーザーに対して、再度アプローチできます。
⑥記事広告
記事広告は、ニュースメディアやポータルサイトなどに、記事形式で配信する広告のことです。
広告配信先となる媒体に信用度があるため、読者層に有益な記事として読んでもらいやすいことが特徴です。
Web広告を運用する際のポイント
採用活動にWeb広告を活用する際は、アプローチするターゲットや配信先の媒体を適切に選定することが重要です。また、Web広告を通じて求人応募につなげるための導線づくりも欠かせません。
①採用ペルソナを設定する
Web広告を運用する際は、採用ペルソナを設定することがポイントです。
採用ペルソナとは、自社が採用したい人物像の詳細を定義した設定です。採用ペルソナを明確化することで、属性に応じた媒体選びやキーワード選定ができるようになり、ターゲティングの精度が高まります。
▼ペルソナを設定するための項目例
- 名前(仮)
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 家族構成
- 学歴・経歴
- 仕事に対する考え方
- 将来のキャリアプラン
- ライフスタイル
- 趣味嗜好 など
採用したいターゲット層との親和性が高いWeb広告を配信することで、訴求力を高められます。
採用ペルソナの作り方やポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。ペルソナの設計に使えるテンプレートも紹介していますので、ぜひご活用ください。
▼採用活動におけるペルソナの作り方とは? 設計のポイントと活用できるテンプレート
②求職者のニーズを反映する
Web広告のコンテンツを検討する際は、求職者のニーズを反映することもポイントです。
配信したWeb広告をターゲット層に見てもらえても、求職者が求める情報や、興味を引く内容でなければ応募につながりません。求職者が持つ課題・ニーズを踏まえて、どのような情報が求められているのかを考えて、Web広告の内容を検討します。
その際、職場風景や働く姿などの写真・イラストを入れたり、興味関心を引くキャッチコピーを作成したりして、コンセプトを分かりやすく表現することが重要です。
働くイメージが湧きやすいコンテンツを作成することで、企業への理解が深まり、興味関心の醸成につながる可能性があります。
③オウンドメディアを充実させる
オウンドメディアを充実させることも、Web広告の運用において重要なポイントとなります。
Web広告を見た求職者は、気になった企業の情報を調べるためにオウンドメディアにアクセスすることが考えられます。
採用ターゲットが魅力的に感じるオウンドメディアをつくることで、Web広告経由で流入した求職者に対してよりよい印象を与えられ、応募につながりやすくなります。
また、コンテンツの内容だけでなく、応募フォームまでの導線や使いやすさなどを考慮してサイト設計を行うことも重要です。
なお、オウンドメディアと採用活動については、こちらの記事で解説しています。
④効果検証を行ない改善につなげる
Web広告を運用する際は、効果検証と改善を継続することが重要です。
配信媒体別の広告表示回数やクリック数、CV数(コンバージョン数)、CVR(コンバージョンレート)などを測定して、配信媒体と求める人物像がマッチしているかを分析します。その結果に応じて、Web広告の配信媒体やキーワード、訴求内容などを見直していくことで、より効果的な運用につながります。
まとめ
この記事では、採用活動に活用できるWeb広告について以下の内容を解説しました。
- 主なWeb広告の種類
- Web広告を運用する際のポイント
採用活動にWeb広告を取り入れることで、採用ターゲットの属性に応じて多様なアプローチを行なえるようになります。
主なWeb広告としては、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告、純広告、リターゲティング広告、記事広告などが挙げられます。それぞれ配信方法やアプローチできる層が異なるため、採用計画に合わせて選定することが重要です。
また、Web広告を効果的に運用するには、採用ペルソナを設定する必要があります。さらに、求職者のニーズを反映したコンテンツを作成する、オウンドメディアを充実させる、効果検証と改善を継続することがポイントです。
新たな母集団を形成するためにWeb広告を検討されているようであれば、その前に、「使用したことがない求人メディアを試してみる」のも有効な手段です。メディアごとに保有している会員(求職者)が異なるため、新たな出会いがある可能性もあります。
もし求人メディアの利用も検討されているのであれば、『エン転職』を試してみるのがおすすめです。
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