【徹底解説】オウンドメディアって何?から始める、新しい採用活動。
「オウンドメディアという言葉は聞いたことがあるけれど、実際のところよく理解できていない…」「オウンドメディアを採用に用いると良いって聞いたけど、実際のところどうなの?」などなど、オウンドメディアについて悩める企業担当者の方向けに、その実態を徹底解説していきます。
目次[非表示]
- 1.採用に活用できるオウンドメディアとは?
- 1.1.ペイドメディア
- 1.2.アーンドメディア
- 1.3.オウンドメディアリクルーティング
- 2.オウンドメディアリクルーティングと求人サイトの違い
- 2.1.■求人サイトを活用した採用活動
- 2.2.■オウンドメディアリクルーティング
- 3.オウンドメディアリクルーティングが活用されている背景
- 3.1.人材獲得競争の激化
- 3.2.転職に慎重になる求職者の増加
- 4.オウンドメディアリクルーティングのメリット
- 4.1.自社の魅力をより多く伝えることができる
- 4.2.自社にマッチする人材を採用しやすくなる
- 4.3.情報に対する信憑性が増す
- 4.4.応募が増える要因になる
- 4.5.好きなタイミングで情報を追加できる
- 4.6.自社メディアなので改善を重ねられる
- 5.オウンドメディアリクルーティングのデメリット
- 5.1.見られなければ応募に繋がらない
- 5.2.オウンドメディアがない場合はコストがかかる
- 5.3.運用に手間がかかる
- 6.採用で活用できるオウンドメディアの種類
- 7.求職者に調査したオウンドメディアにあると有利な情報
- 7.1.会社に関する情報
- 7.2.仕事内容に関する情報
- 7.3.待遇・オフィス環境に関する情報
- 8.オウンドメディアの制作費用
- 8.1.制作会社に制作を依頼した場合
- 8.2.自社で制作する場合
- 9.無料で簡単にオウンドメディアを作成できるサービス「engage(エンゲージ)」
- 9.1.無料で採用サイトをつくれる
- 9.2.無料で求人掲載ができる
- 10.エン転職とオウンドメディア「engage(エンゲージ)」を連携
採用に活用できるオウンドメディアとは?
そもそも『オウンドメディア』とは、企業が独自に保有・運営しているメディアのことを指します。
例えば、企業ホームページや採用サイト、ブログ、TwitterやInstagramなどのSNS、メールマガジンなどが当てはまります。形態はさまざまですが、いずれも「企業が“自分たちでコントロールできる”メディア」であることに変わりはありません。
この『オウンドメディア』とよく比較されるのが、『ペイドメディア』と『アーンドメディア』。広報における三大メディア(トリプルメディア)として知られ、それぞれには以下のような特徴があります。
ペイドメディア
『ペイドメディア』の“ペイド(Paid)”とは、「お金を支払う」という意味。つまり、情報を掲載するために“費用がかかる”メディアがこれに当てはまります。例えば、新聞広告やテレビCM、Webのバナー広告、求人媒体などが挙げられます。費用はかかりますが、まだ自社の存在を知らない顧客に対し、広くアプローチできるというメリットがあります。
アーンドメディア
『アーンドメディア』の“アーンド(Earned)”は、日本語で「稼ぐ」「獲得する」という意味です。今の時代、自分たちで商品を売り込もうとせずとも、SNSのクチコミなどで、「結果的に認知や信頼が得られること」ってありますよね。こうした結果をもたらすメディアのことを、『アーンドメディア』と言います。
少々難しく聞こえるかもしれませんが、ようはFacebookやTwitter、InstagramなどのSNS全般を『アーンドメディア』と考えていただいて結構です。自分たちでコントロールしにくいメディアではありますが、その反面、情報の拡散性には非常に優れています。うまく活用できれば一気に認知度を高めることが可能です。
オウンドメディアリクルーティング
オウンドメディアリクルーティングとは、自社で保有する『オウンドメディア』を活用して行なう採用活動のこと。自社の企業ホームページや採用サイト、TwitterやInstagramなどのSNSアカウント、またYouTubeなどの動画投稿サイトなどを活用し、自分たちで「能動的に求人情報を発信し、自社に合った人材の採用に繋げる」という手法です。
※英語表記である『Owned Media Recruiting』の頭文字をとり、『OMR』と呼ばれることもあります。
オウンドメディアリクルーティングと求人サイトの違い
『オウンドメディアリクルーティング』は、求人サイトや人材紹介などに頼らず、企業が一貫して採用活動を進める「能動的な採用手法」として知られています。具体的に、求人サイトを用いた採用活動を比べて、どんなメリット・デメリットがあるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。
■求人サイトを活用した採用活動
求人サイトを利用しているユーザーは、まさに転職活動の最中にある求職者が大多数。転職に意欲的な多くの人材 に情報を届けられるため、「応募に繋げやすい」というメリットがあります。
一方で、求人サイトに情報を掲載するには当然ながら費用がかかります。また、求人の掲載期間・文字数・レイアウトなども、それぞれの媒体で定められています。一定の制約がある中で情報を発信していく難しさがあります。
■オウンドメディアリクルーティング
自社で保有しているメディアを活用し、自由に採用活動を行なえることが最大の特徴。掲載期間・文字数・レイアウトなどの制限もなく、自社の魅力を存分にアピールできる点がメリットでしょう。
また、例えば「Instagramで職場風景の画像を投稿し、働く人のリアルな雰囲気を知ってもらおう」「社員が自由に投稿できるブログを開設し、仕事の実態を知ってもらおう」というように、複数のメディアを使用することで、求職者により深い理解を促すことも可能。反面、発信した情報をいかにして求職者に届けるかは、自分たちで知恵を絞らねばなりません。
オウンドメディアリクルーティングが活用されている背景
「文字数などに制限がない」「自由に採用活動を行なえる」といった特徴から、採用手法として取り入れる企業が増えている『オウンドメディアリクルーティング』。そもそも、オウンドメディアリクルーティングに注目が集まっている背景には、一体どんな市場の動きがあるのでしょうか。
人材獲得競争の激化
オウンドメディアリクルーティングを活用する企業が増えている理由の一つに、「人材獲得競争が激化している」という背景があります。
下図は、厚生労働省が発表した有効求人倍率の推移です。有効求人倍率とは、「求職者1人あたりに何件の求人が存在するか」という倍率を示すもので、日本の雇用動向を示す重要な指標の一つとなっています。
※求人倍率が1倍を超えているということは、1人の求職者を複数の企業が取り合う、求職者が有利な状況であることを表しています。
グラフを見れば分かる通り、2018~2019年の有効求人倍率は1.60~1.61倍まで上昇。2020年に入ってからは新型コロナウィルスの影響で一時的に降下していますが、少子高齢化が進む日本では、今後ますます人材獲得競争は激化していくと言われています。
こうした背景から、より求職者へのアピール手段を増やすために、従来の手法以外でアプローチをかける企業が増えており、その一環として『オウンドメディアリクルーティング』にも注目が集まっているのです。
転職に慎重になる求職者の増加
有効求人倍率が高まり、複数の企業から内定をもらえることが珍しくなくなった今、求職者はこれまで以上に「自分が働くべき会社はどこか」を慎重に見極めるようになっています。
実際に、求職者のほとんどが、求人サイトの情報だけでは満足せず、企業サイトや採用サイトをチェックして情報収集を行なっています。
※転職活動で「企業サイトを確認する」と答えた求職者は全体の9割近く、「採用サイトを確認する」と答えた求職者も7割以上にのぼります。
つまり、求職者が企業理解、仕事理解を深めるために、オウンドメディアの存在は不可欠であるということ。オウンドメディアがあるのとないのとでは、アピールできる情報が段違いであり、採用活動の結果を大きく左右すると言って良いでしょう。
オウンドメディアリクルーティングのメリット
オウンドメディアを活用した採用手法『オウンドメディアリクルーティング』のメリットについて、以下で詳しくご紹介していきます。
自社の魅力をより多く伝えることができる
オウンドメディアには、文字数やレイアウトなどに制限がなく、たくさんの情報を自分たちの好きなようにアピールすることができます。例えば、営業職の求人で、仕事内容について記載する場合。「どんな商材を扱うのか」「どんな顧客に対し、どんな提案をするのか」といった最低限の概要説明だけでなく、実際の商談の様子が分かるエピソードを盛り込んでみたり、1日の流れを図で表してみたり。より多くの情報を載せることで、応募者に「この仕事をやってみたい」と思わせるような“魅力づけ”ができます。
自社にマッチする人材を採用しやすくなる
オウンドメディアリクルーティングであれば、「企業理念」や「社長メッセージ」など、いわゆる求人情報(仕事内容や待遇条件など)以外のコンテンツを充実させることができます。どんな理念のもと運営している会社なのか、働く上でどんな価値観を大切にしているのか。こうした情報を密度高く発信することで、より自社にマッチする人材を採用しやすくなります。
もちろん、求人サイトでも「企業理念」や「社長メッセージ」などを掲載することはできますが、どうしても文字数制限などがあり、オウンドメディア上で発信する場合を比べて自由度は下がってしまいます。特に理念や社風などは、会社の価値観を知るための重要な情報。しっかりと文字数を割いて丁寧に説明しないと、正しい理解を促すことは難しいため、オウンドメディアを活用することが非常に有効です。
情報に対する信憑性が増す
情報の信ぴょう性を高めるには、いかにその情報を「具体的にアピールできるか」といった点が重要になります。例えば、求職者に対して社風の魅力を伝えたいとき。求人で「和気あいあいとした雰囲気の会社です」と一言だけ記載しても、求職者に言葉通り「魅力的な社風だ!」と思ってもらうのは難しいでしょう。ただ、社員同士が親しくしている写真をSNSやブログで定期的に発信していれば、その情報の信ぴょう性が高まり、「確かに仲のよさそうな社風だな」と納得してもらえるはずです。
応募が増える要因になる
求職者が転職活動のどの段階で情報収集を行なうのか、調査を行なったところ、「企業に応募する前」と回答した人が82%という結果となりました。
▼採用サイトを確認するタイミングは、8割が「応募前」
これはつまり、求職者のほとんどが、企業サイトや採用サイトにアクセスして情報収集をし、応募するかどうかの判断をしている、ということになります。
もし、応募前の段階で「企業サイトや採用サイトがない」「サイトは存在するが情報が薄い」ということになれば、せっかく興味を持ってもらっても、応募に繋げられない可能性があります。しかしその反面、オウンドメディアをしっかりと作りむことができれば、求人情報以上の魅力づけができ、応募を後押しすることができるのです。このように、オウンドメディアリクルーティングには、求職者の応募したい気持ちを後押しする役割もあります。
好きなタイミングで情報を追加できる
求人サイトだと、一度求人を掲載したら、途中で情報の変更ができないことがほとんど。たとえ変更できたとしても、修正費用として別途料金がかかる場合が大半です。それに対してオウンドメディアは、自分たちで運営しているものなので、好きなタイミングで情報を追加・更新できるというメリットがあります。新しい情報をアップデートしたり、発信するメッセージを変更してみたりと、自由自在にアレンジできることが特徴です。
自社メディアなので改善を重ねられる
求人サイトの場合は、掲載期間が終了すると求人は非表示になってしまいます。一方、オウンドメディアの場合は、制作したコンテンツがすべて、自分たちの手元に“資産”として残ります。
また、効果をもとに改善を重ねられるという点も、自社メディアならではの特長です。検索されたキーワード、アクセス数、アクセスされたページからの遷移などをもとに、効果分析しながらサイトを改善していけるということです。
分析した結果をもとに、求職者に伝えるメッセージの内容を変えたり、表現を工夫したりと試行錯誤することで、「応募に繋がりやすいアプローチ」を探ることが可能です。
オウンドメディアリクルーティングのデメリット
オウンドメディアリクルーティングのメリットについては大枠理解いただけたと思います。続いては、オウンドメディアを採用に用いるデメリットについてご紹介します。
見られなければ応募に繋がらない
オウンドメディアに限らず、メディアというものは「作るだけ」では意味をなしません。作ったメディアの「露出をいかに増やすか」というところに力を注ぐ必要があります。
しかし、インターネット上には膨大な量の情報が存在します。よほどSEOの知識がない限り、検索上位を獲得することは難しいでしょう。このように、オウンドメディア単体での集客力は弱いため、求人サイトや求人誌など、集客力に長けたメディアと併用することが、採用成功への近道だと言えます。
オウンドメディアがない場合はコストがかかる
現状オウンドメディアを保有していない場合は、新たにサイトを作るところから始めなければなりません。イチからサイトを制作するとなると、少なく見積もっても数十万円、内容によっては数百万円のコストがかかります。SNSのアカウント発行は無料でできるものが多いですが、効果分析を行ないながら運用していくとなると、運用費やオプション料金などが別途かかる場合もあります。
運用に手間がかかる
オウンドメディアは自社で100%コントロールできることが特徴ですが、それは言い換えると「自社ですべて運用しなければならない」ということでもあります。サイトへの情報追加、更新、削除、社員への取材手配、効果分析……など、サイト運用に関わる一通りの業務を、通常の採用業務と並行して行なわなければなりません。運用の手間がかかれば、それだけ「人件費」としてコストがかさんでしまいます。
採用で活用できるオウンドメディアの種類
ここからは、採用活動によく用いられるオウンドメディアについて、主要な3つをご紹介します。
企業サイト
「会社の事業や特徴について知ってもらうこと」と目的とするのであれば、企業サイトで十分その役割は果たせます。ほかにも、企業理念やサービスの特長について分かるコンテンツがあると、より“自社らしさ”が伝わり、企業理解を促すことができます。
採用サイト
求職者に対して魅力づけを行ないたい場合は、企業サイトのみならず採用サイトも用意することが望ましいです。
▼採用サイトと企業サイトの違い
このように、それぞれのサイトを訪問するターゲット、求めている情報を正しく理解し、サイトを作り分けることが大切です。
ブログ
求職者に会社のリアルな姿を伝えるために、ブログを活用する企業が増えています。例えば、社員全員にブログの投稿権を与えることで、新人からベテランまで、それぞれの視点から職場の日常風景を伝えることができます。
「会社」ではなく「社員」発信の情報なのでリアリティがあり、等身大の魅力をアピールできるというメリットがあります。
社員の協力を仰ぐ必要があるため、運用が大変というデメリットもありますが、求職者に「入社後のイメージを持ってもらうこと」を目的とするならば、ぜひ取り入れたいメディアの一つです。
求職者に調査したオウンドメディアにあると有利な情報
採用に用いられるオウンドメディアにどんなものがあるか、ご理解いただけたと思いますが、続いては、具体的に拡充させるべきコンテンツについてご紹介します。
採用活動を有利に進めるには、適したメディアを選定するとともに、「どんな情報を掲載するか」の中身が非常に重要になります。実際の「求職者の声」をもとに、オウンドメディアで発信すべき情報について見ていきましょう。
会社に関する情報
会社に関する情報で、求職者が求めている情報は「展開する事業・サービス概要」「社風」「会社の理念・ビジョン」がTOP3に躍り出ました。
まず、1位の「展開する事業・サービス概要」について、ほとんどの企業サイトで説明されている内容だと思います。ただ、「求職者へのアプローチ」を意識するのであれば、企業サイトのみならず、採用サイトでもアピールすることが不可欠です。
その際は、単に事業内容を説明するだけでなく、例えば「この会社が担うミッション」「目指している姿」「将来へのビジョン」「どのような想いでこのサービスを展開しているのか?」などを記載すると、会社の考えを理解し、共感する方からの応募が集まりやすくなるでしょう。
同様に、社風や会社の理念についても、情報を羅列するだけでなく、求職者にメッセージをしたためる感覚で情報を発信することが大切です。社風については先述した通り、ブログやSNSを活用するなどして、より信ぴょう性高い情報が届けられるよう工夫できると良いでしょう。
仕事内容に関する情報
仕事に関する情報では、「仕事の詳細」「仕事のやりがい」「仕事の難しさ」がTOP3となりました。
仕事内容はできるだけ詳しく、分かりやすく、魅力的に伝えることが大切です。目安としては、「実際にその仕事をしている情景が頭に浮かぶ(絵に描ける)」くらい、詳細に記載できると良いでしょう。
また、仕事の楽しいところだけにフォーカスをあてるのではなく、厳しい側面・難しい側面もあわせて伝えると、読み手に仕事理解を促せる上、覚悟を持った応募者が集まりやすくなります。仕事の難しいところも承知した上で「やってみたい」と応募してくれた方であれば、入社後も長く定着してくれる可能性が高まります。
待遇・オフィス環境に関する情報
待遇・オフィス環境に関する情報では「給与・賞与」「休日休暇」「勤務地」が上位3位となりました。いずれも求人における基本的な情報ですが、書き方次第でより魅力的にアピールすることが可能です。
例えば、給与であれば「月給」だけでなく手当込みの「月収」を記載したり。賞与込みの「年収」の例を、入社1年目、3年目、5年目、10年目…と年次別で記載してみたり。
また、休日休暇であれば、有給休暇取得率や長期休暇の日数などを詳しく記載することで、求職者に「プライベートも大切にできそうだ」といったイメージを持ってもらえるでしょう。
勤務地については、転勤がなければその旨を、勤務地が複数ある場合は希望が通ることなど、安心材料となる情報をしっかり記載してあげましょう。
オウンドメディアの制作費用
オウンドメディアを制作する方法は、大きく分けて2つあります。1つは、制作会社に依頼する方法。もう1つは、無料のサービスを活用する方法。
例えば「採用サイト」の制作であっても、無料かつ手軽に制作できるサービスが登場しています。それぞれの特長と料金について比べたものを、以下でご紹介します。
制作会社に制作を依頼した場合
制作会社に依頼してサイトを制作する場合、最低でも10万円、コンテンツ量によっては150万円以上のコストがかかると言われています。
「最低限のコンテンツが揃っていればOK」という方は、テンプレートに沿って制作してもらうことで、費用を10万円~50万円程度に抑えることできます。デザインの自由度は低いですが、比較的低コストでサイトを作ることが可能です。
一方で、デザインやコンテンツにある程度自由度がほしいという方は、50万円~150万円ほどを見積もっておいた方がよいでしょう。さらに、他社と差別化できるようなインパクトある採用サイトを制作する場合は、完全オーダーメイドかつ制作期間も長くなるため、150万円以上のコストがかかってきます。
※出典:https://en-gage.net/content/recruitment-site-price
サイト制作のプロに依頼することで、良いものを作れる反面、一定のコストがかかってくることは言うまでもありません。また、サイト完成後に新しい情報の追加・変更などが生じた場合、制作会社に依頼して直してもらうことがほとんどです。気軽に編集できなかったり、仮に編集できたとしても知識が求められたりするため、運用のハードルが高いという側面があります。
自社で制作する場合
利用するサービスにもよりますが、無料でオウンドメディアを制作できる場合があります。無料と聞くと、デザインのクオリティなどを心配される方もいるかもしれませんが、最近では、無料でありながらデザインが秀逸なサイトを作れるサービスも登場しています。
次の項目で、無料で採用サイトを作成できる『engage(エンゲージ)』について、具体的にご紹介していきます。
無料で簡単にオウンドメディアを作成できるサービス「engage(エンゲージ)」
無料で採用サイトが作れるサービスの一つに、エン・ジャパン株式会社が提供する『engage(エンゲージ)』が挙げられます。
『engage』は、国内利用企業数全国NO.1の採用支援ツール。40万社以上が利用している安心のサービスです。以下、『engage』で具体的にできることをご説明します。
無料で採用サイトをつくれる
『engage』では、豊富なデザインテンプレートを使って、簡単に洗練された採用サイトを制作することが可能です。実際に『engage』で作られたサイトの一例を見てみましょう。
いかがでしょう?これだけカッコいいデザインのサイトが、無料で制作できるのは魅力的ですよね。
これだけではありません。『engage』を作り込むことで、採用サイトのクオリティをより一層高めることが可能です。具体的にどのようにコンテンツを作っていくのか、実際の操作画面をお見せしながらご紹介します。
このように『engage』には、採用サイトに必要なコンテンツのフォーマットがあらかじめ用意されています。コンテンツ内容は「メッセージ」「会社のこと」「事業内容」「働く環境」「福利厚生」「一緒に働く仲間」の6種類あり、自分が追加したいコンテンツを自由に選択し、テーマに沿った内容を自分で入力していくことができます。
例えば「一緒に働く仲間」を選んだ場合、このような作成画面が表示されます。
テキストが入っている部分にテキストを入力し、画像のアイコンがある部分には好きな画像をアップロード。操作は簡単で、すぐに下図のようなページが完成します。
テンプレートに必要な情報を入力していくだけで情報が増え、求職者が見たときに魅力的なサイトを作ることができます。『engage』でコンテンツを追加するだけで、オウンドメディアにあると有利だと言われている「会社に関する情報」「仕事内容に関する情報」「待遇・オフィス環境に関する情報」すべてを網羅することが可能に。簡単に、充実したコンテンツを作ることができるサービスと言えるでしょう。
無料で求人掲載ができる
『engage』で作成した採用サイトには、無料で求人を掲載することも可能です。以下のような求人フォーマットが用意されており、職種別のテンプレートなどを参考に入力していくだけ。1件10分ほどで簡単に求人が作成でき、さらに掲載できる求人の件数、掲載期間などに制限はありません。無料で、手軽に、ずっと求人を掲載できる。三拍子揃ったサービスと言えます。
エン転職とオウンドメディア「engage(エンゲージ)」を連携
『engage』の運営元は、転職サイト『エン転職』で知られるエン・ジャパン株式会社です。実は『engage』と『エン転職』は強力な連携機能があります。
下図をご覧ください。これは、実際に『エン転職』に掲載されている求人ページの一部。『エン転職』に求人を掲載した場合、『engage』で作成した採用サイトへのリンクが、目立つ位置に掲載される仕組みとなっています。
オウンドメディア単体では集客が難しいというデメリットがありますが、『エン転職』は会員数1100万人を超える巨大採用メディア。求人ページにリンクが掲載されることでオウンドメディアへの集客もしやすくなり、より自社の魅力をアピールしやすくなるのです。
さらに、『エン転職』にご掲載いただくと、プロのコピーライターが制作した求人を、そのまま『engage』で制作した採用サイト内に掲載することができます。通常、求人サイトに掲載した求人は掲載期間が終了すると失われてしまいますが、『engage』で採用サイトを制作すれば、『engage』内に求人のデータが残ります。
つまり、再び同じ職種を募集するとなった際、プロのコピーライターが作った求人をそのまま使用することが可能に。改めて求人をイチから作成する必要がなく、その分手間もコストも省けます。
『エン転職』と『engage』を連携した採用に興味をお持ちの方、「もう少し詳しく話を聞いてみたい」という方はもちろん、「採用活動に困っていて、話を聞いてもらいたい」という方も、ぜひ以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。