リスティング広告を採用に使う方法|特徴・料金相場・成功のポイントも解説
インターネットやIT技術が普及し、Webを使った採用活動が主流になっている昨今。「採用リスティング」と呼ばれる、リスティング広告を活用した採用手法が注目されています。
本記事では、リスティング広告を採用に活かす方法について解説します。採用活動にリスティング広告を使うメリット・デメリットやポイントなどを紹介しますので、採用リスティングをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.リスティング広告とは?
- 1.1.リスティング広告の種類
- 1.2.リスティング広告の料金相場
- 2.採用にリスティング広告を使う方法
- 3.採用にリスティング広告を使うメリット
- 4.採用にリスティング広告を使うデメリット
- 5.リスティング広告で採用を成功させるポイント
- 5.1.明確にターゲティングする
- 5.2.遷移先の採用ページをしっかり作り込む
- 5.3.継続的に広告を改善する
- 6.まとめ
リスティング広告とは?
「リスティング広告」とは、Googleなどの検索エンジンを使った際、検索画面の上部に表示されるテキスト広告のこと。検索結果と並んで表示されますが、「スポンサー」などの表示が出るため、広告であるとわかるようになっています。
リスティング広告はユーザーの検索内容に応じて、表示される広告が変わります。そのため「検索連動型広告」とも呼ばれており、検索キーワードへの関心が高いユーザーに広告を届けられるメリットがあります。
リスティング広告の種類
リスティング広告には、主に3つの種類があります。広告の種類と特徴は、以下の通りです。
Google広告 |
世界シェアのある検索エンジン。日本国内でもシェアが大きいため、Google広告を配信することでより多くのターゲットへアプローチできる。 |
Yahoo! 広告 |
日本国内で20%程度のシェアがある検索エンジン。ミドルシニア層のユーザーが多いため、該当のユーザーへ情報を届けたい場合に便利。 |
Bing広告 |
日本で10%程度のシェアがある検索エンジン。シニア層のユーザーが多いため、該当のユーザーへ情報を届けたい場合に便利。 |
リスティング広告の料金相場
リスティング広告は、基本的にクリック課金型です。広告がユーザーにクリックされると費用がかかります。
クリック単価は、広告を出す検索エンジンの種類などによって変わります。月間の広告掲載料は、おおよそ20~30万円が相場です。少なくとも数万単位で予算を組んだ方がよいでしょう。
採用にリスティング広告を使う方法
採用活動にリスティング広告を活用することは「採用リスティング」とも呼ばれています。ここからは、採用リスティングのやり方と手順を解説します。
アカウントを作成
まずは前述した「Google広告・Yahoo! 広告・Bing広告」の3種類から、広告配信する検索エンジンを決め、アカウントを作成しましょう。アカウントは、各検索エンジンの公式サイトで無料作成できます。
キーワードを設定
続いて、キーワードを設定しましょう。リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードによって、表示される広告が変動する仕組みとなっています。
リスティング広告を採用活動に使うときは、「何のキーワードで検索したユーザーに自社の広告を見てもらいたいのか」を考え、求人の応募につながりそうなキーワード選ぶことが大切です。
また、キーワードは2単語で設定するケースが一般的です。「職種名+中途採用」などのように、キーワードの組み合わせを決めましょう。
広告文を設定
広告を表示させるキーワードが決定したら、広告の文章を決めます。リスティング広告はテキスト広告なので、短い文章でユーザーの興味関心をグッと惹きつける工夫が必要です。
- 自社の強みを端的に記載する
- 仕事のやりがい・魅力を簡潔な文章で伝える
- 自社や仕事のキャッチコピーを作って記載する
上記のような工夫を行ない、検索結果画面に表示されたテキストで、ユーザーの目を引けるよう心がけましょう。
遷移先ページの設定
遷移先ページとは、リスティング広告をクリックしたユーザーが飛ぶリンク先のページです。一般的には、自社の企業ホームページや採用サイト、求人広告などを遷移先にするケースが多くあります。
自社の採用サイトがない場合は、採用支援ツール「engage(エンゲージ)」を使うと無料で簡単に、本格的な採用サイトを作成できます。採用サイトの作成方法を知りたい方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。
▼採用サイトの制作方法|掲載する情報や手順、費用相場、ポイントを解説
予算を設定
続いて、広告の予算を設定します。リスティング広告は、1日あたりの予算を各自で設定可能です。採用活動に使える予算のなかから、掲載日数を加味して、金額を設定しましょう。
運用・改善
広告文や遷移先、予算などを設定して入稿したあと、各媒体による審査が行われます。審査は1~3営業日ほどかかり、完了すると広告が配信されます。
リスティング広告は、配信後に運用・改善していくことが重要です。アカウントの管理画面でクリック率や表示順位などを確認できるので、定期的に効果測定し、内容を改善しましょう。
採用にリスティング広告を使うメリット
リスティング広告を採用活動に使うメリットには、以下の4つが挙げられます。
- 広告の掲載金額を自由に設定できる
- 転職意欲の高い人材にアプローチできる
- 属性・エリアのターゲティングが細かくできる
- 競合が少ないためターゲットへアプローチしやすい
リスティング広告は、検索キーワードに連動して表示される広告です。
たとえば設定したキーワードが「事務職+中途採用」だった場合、「事務職に転職したいと考えて情報を集めている求職者」に自社の求人情報を届けられる可能性があります。
広告を表示させる属性やエリアなども細かく決められるので、「自社のエリア内で働きたいと考えている求職者」「自社で採用したい属性の求職者」からのアクセスも期待できるでしょう。
また、リスティング広告を採用活動に使っている企業がまだ少なく、ブルーオーシャンであることも大きな利点です。
採用リスティングを行なうと「転職意欲があり、自社の採用ターゲットに近い求職者へアプローチできる可能性が高い」といえるでしょう。
採用にリスティング広告を使うデメリット
リスティング広告を採用活動に使うデメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 広告運用の知識やスキルが必要
- 成果が出るまである程度時間がかかる
- 転職潜在層にアプローチするのは難しい
リスティング広告は、配信後も文章を修正するなどの運用改善が必要です。配信してすぐには効果が出ず、成果が出るまである程度の時間が必要な点も考慮しなくてはなりません。
また、リスティング広告は「事務職+中途採用」「運送業+正社員」など特定のキーワードで検索された場合にのみ広告が表示されるため、転職に対する具体的なアクションを起こしていない潜在層へのアプローチにはあまり適していません。
転職潜在層や新しい求職者層を呼び込みたい場合は、求人サイトなど別の手法を試した方がよいでしょう。求人を募集するにあたり、効果的な方法を知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください。
▼効果的に求人を募集する方法10選! 選び方や採用成功のポイントも解説
リスティング広告で採用を成功させるポイント
最後に、リスティング広告で採用活動を成功させるポイントを3つ解説します。
明確にターゲティングする
リスティング広告を配信するときは、自社の採用ターゲットを明確にしましょう。自社で採用したい人材の人物像を明確化し、ターゲットに合わせて、広告文や遷移先のページを調整するのです。
広告文や遷移先のページ には、採用ターゲットに刺さりそうな内容を積極的に盛り込みましょう。
自社の採用ターゲットがまだ明確でない場合は、こちらの記事が参考になります。具体的なターゲットの決め方を解説していますので、ぜひご覧ください。
▼採用ターゲットを決めて訴求力アップ! 決め方やポイントを解説
遷移先の採用ページをしっかり作り込む
採用リスティングをするときは、広告文だけでなく、遷移先のページをしっかりと作り込んでおくことも重要です。リスティング広告をクリックした求職者が、求人へ応募するかどうかは、遷移先のページに左右されます。
求職者がリスティング広告をクリックしたとしても、遷移先の採用ページが魅力的でなければ、応募には至りません。遷移先のページで、自社や仕事内容をしっかりと魅力づけし、求職者を惹きつけられるよう工夫しましょう。
遷移先のページで求職者を惹きつけるためには、採用メッセージを掲載するのが効果的です。求職者とのミスマッチを防ぐ効果もありますので、こちらの記事で作り方をチェックしてみてください。
▼採用メッセージで求職者の心をつかむ! 目的や効果的な作り方とは
継続的に広告を改善する
リスティング広告は中長期的な運用・改善が必要です。定期的に効果測定し、広告文の内容やターゲティングを見直して、より高い成果につなげましょう。
リスティング広告を配信し、コンバージョン(採用リスティングの場合は応募とするケースが多い)が発生すると、検索エンジンのAIがパターンを学習します。
中長期的に広告を運用することで、AIの学習が活発となり、コンバージョンにつながりやすくなります。
まとめ
採用活動にリスティング広告を活かす方法について解説しました。リスティング広告には「具体的なキーワードで情報収集していて、転職意欲の高い顕在層に見つけてもらいやすい」などのメリットがあります。
しかし、「まだ具体的な転職活動はしていないが、良い仕事があれば応募したい」といった転職潜在層にはアプローチしにくいデメリットもあります。どちらかというと潜在層の方が多いため、母集団形成には、あまり適していない手法といえるでしょう。
「複数名を同時採用する必要がある」「応募を多く集めて、たくさんの求職者から自社に適した人材を見つけたい」という場合は、採用活動に求人サイトを併用するのがおすすめです。
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