【面接官必見】採用面接の質問集100選!人材を見極める能力別の質問を紹介

「面接官 質問」のイメージ画像


  • 採用活動で面接官を任されたけど、どんな質問をしたら良いのか分からない。
  • 欲しい人材のイメージはあるけど、どんな質問で見極めたら良いのか分からない。
  • 採用したが思っていた人材と違ったということがあり、見極めに課題を感じている。


こうしたお悩みを抱えている方も多いと思います。本記事では、人材総合サービスを提供するエン・ジャパンで実際に面接を担当する筆者が、「採用面接ですぐに使える100の質問例」をご紹介します。

「コミュニケーション能力」や「主体性」など「見極めたい能力別」に質問をまとめておりますので、貴社が求める人材に合わせて質問しやすいと思います。


他にも、面接で本音を引き出すポイントや面接官が絶対に知っておきたいNG質問、面接官としてスキルアップする方法なども解説しておりますので、面接を担当される方はぜひご参考ください。


本記事のまとめ:採用面接で使える質問集



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面接で質問するのは、「自社で活躍・定着する人材か」を見極めるためだと思います。この見極め精度は、面接以外でも高めることが可能です。一番簡単なのが、「求人で応募者を厳選する」こと。


エン転職』では、求人に「仕事の厳しさ」「向いていない人」という項目を設け、貴社で活躍する可能性が高い人材からの応募率を高めることができます。実際に求人の工夫で、応募者の質が変わったという事例も多数ございますので、活躍・定着する人材を採用するなら、ぜひエン転職にご相談ください。


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目次[非表示]

  1. 1.面接官の役割
  2. 2.面接の基本的な流れ
  3. 3.見極めたい能力別に使える面接質問集100選
    1. 3.1.「職務適性」を見極める面接質問10選
    2. 3.2.「退職理由・転職理由」を見極める面接質問10選
    3. 3.3.「志望動機・仕事観」を見極める面接質問10選
    4. 3.4.「キャリアビジョン」を見極める面接質問10選
    5. 3.5.「人間性」を見極める面接質問10選
    6. 3.6.「向上心」を見極める面接質問10選
    7. 3.7.「協調性・コミュニケーション能力」を見極める面接質問10選
    8. 3.8.「マネジメント能力」を見極める面接質問10選
    9. 3.9.「主体性・問題解決能力」を見極める面接質問10選
    10. 3.10.「論理的思考力」を見極める面接質問10選
  4. 4.面接官としてやってはいけないNG行動・NG質問
  5. 5.面接で本音を引き出すポイント
  6. 6.採用面接で人材を見極めるポイント
  7. 7.面接官としてさらにステップアップするには?
  8. 8.まとめ


面接官の役割

面接官の役割は大きく分けて、「見極め」と「魅力づけ」の2点です。


人材の見極めで入社後の活躍度・定着度を高める

企業の成長に欠かせない優秀な人材を選び抜くためにも、現場で通用する活躍人材を採用するにも、面接官が重要な役割を持ちます。履歴書・職務経歴書から分かるのは、適性のごく一部です。


  • 自社の業務内容に、知識・経験・スキルを活かせそうか?
  • 自社の風土とマッチしそうか?
  • 自社が大切にする理念に共感しそうか?
  • チームワークを大切にして上司や同僚と馴染めそうか?
  • 主体的に仕事に取り組んでくれそうか?
  • 論理的な考え方は得意か?


 
こうした書類だけでは分からない適性を、限られた面接時間中に質問によって見極める必要があります。見極めが上手くできないと、現場で思うように活躍できなかったり、最悪の場合ミスマッチによって早期離職してしまったりする可能性もあります。

だからこそ、あらかじめ「どんな人材が必要か」を明文化し、「どんな面接質問で適性を見極めるか」を決めておくことが重要です。


自社の魅力をアピールして内定承諾率アップ


「昔と比べて選考辞退が増えた」と感じている企業が多いというアンケート調査があります。弊社が運営する『人事のミカタ』で実際に企業にアンケート調査したところ、「昔と比べて選考辞退が増えた」と感じている企業が多いことが分かりました。

それもそのはず。日本では少子高齢化・労働人口の減少が進んでおり、「人材の希少化」が大きな問題となっています。


実際に採用難易度を測る指標の1つである有効求人倍率(厚生労働省が毎月発表)は、上昇し続けています。現在の採用市況は、1人の求職者が複数社から内定をもらいやすい「売り手市場」と言われています。自社が欲しいと思った人材も複数社から内定をもらっている可能性が高いです。

だからこそ、面接では応募者の見極めだけでなく、魅力づけも重要になります。「この会社で働きたい!」と思ってもらえるように、面接で会社・仕事の魅力をアピールする時間を設けましょう。


面接の基本的な流れ

面接のやり方は、企業や職種によって異なりますが、基本的な流れを以下でご紹介します。

▼アイスブレイク
▼自己紹介・自己PRの確認
▼志望動機、知識・経験・スキル、気質の確認
▼仕事・会社・働き方・業務内容の説明
▼他社の選考状況の確認
▼逆質問、事務連絡



面接の流れについては、以下の記事でも詳しく解説しています。応募者の入室から退室までの一連の流れをより詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
 
▼【面接官向け】面接の流れ|入室から退室までの流れと質問例

  【面接官向け】面接の流れ|入室から退室までの流れと質問例 本記事では採用担当者向けに、一般的な面接の流れと質問例を解説します。企業の採用担当者になり、「面接をどんな流れで進めればよいのかわからない」「どんな質問をすればよいのか知りたい」とお悩みの方は、ぜひ本記事をお役立てください。 エン・ジャパン株式会社


見極めたい能力別に使える面接質問集100選

候補者の本質を見極めるためには、面接の質問内容が非常に重要です。見極めたい能力に応じた面接質問集を100種類まとめましたので、ぜひご活用ください。


「職務適性」を見極める面接質問10選

  1. これまでの経験やスキルを、どのように活かせると考えていますか?
  2. あなたが最も得意とする業務やタスクは何ですか?その理由を教えてください。
  3. 過去のプロジェクトで直面した難題と、それをどのように解決したか教えてください。
  4. 新しい業務に取り組む際、どのようにして新しいスキルを習得していますか?
  5. 経歴の中でも、×××以降から自己紹介をしていただけますか
  6. タイトなスケジュールでのプロジェクトがある場合、どのようにしてタスクを優先し、進捗を確保しますか?
  7. 変化の激しい業界での仕事において、どのようにして自身のスキルセットをアップデートしていますか?
  8. 業務を行なう上で、どのような目標・目的をもって仕事に臨んでいましたか
  9. プレッシャーのある業務において、どのようにして冷静さを保ちながら作業しますか?
  10. 業務を通じて最も努力してきたことは何ですか?エピソードも含めて教えてください


過去の経験を、自社で活かしてくれそうかを確認するために、今までの職務についての質問は重要です。何を目標として、どんな業務を担ってきたのか、得意としている業務は何だったのか、業務ではどんな工夫をしてきたのかなど、具体的な経験を引き出す質問を行ないましょう。


また、業務に取り組む際は「どのように考え、どのように行動してきたか」という行動プロセスまで深堀することが大切です。そうすることで、応募者が業務に必要な考え方や能力とマッチするかを確かめることができます。


「退職理由・転職理由」を見極める面接質問10選

  1. 前職を退職することにした理由を教えていただけますか?
  2. 前職での成果や経験を踏まえて、なぜ転職を考えたのですか?
  3. 前職での課題や不満をどのようにして解決しようとしましたか?
  4. 〇〇業界/〇〇職への転職に挑戦しようと思った理由を教えてください。
  5. 前職での経験から得た教訓を、今後のキャリアにどのように活かしますか?
  6. 以前の職場での成功体験と失敗体験を教えていただけますか?
  7. 前職では実現できなかったことなど、新しい職場への期待や希望を教えてください。
  8. 前職での仕事環境に関して、何か改善点を挙げることができますか?
  9. 前職での上司や同僚との関係性について、どのようなことを学びましたか?
  10. 転職を検討する際に、周囲の人からどのようなアドバイスを受けましたか?


入社後にミスマッチが発覚したり、同じような理由で退職をしてしまわないように、何が実現できなくて退職を決意したのか、自社なら実現したいことが叶えられる環境なのかを聞く質問は重要です。

もし退職理由を、会社や他人のせいにしている場合や、やりたい仕事がコロコロ変わっている場合には、注意が必要です。


「志望動機・仕事観」を見極める面接質問10選

  1. 当社を志望する理由を教えてください。
  2. 当社のミッションや価値観に共感する点は何ですか?
  3. 当社について調べた上で、どの点に魅力を感じましたか?
  4. なぜこの職種や業界に興味を持ち、志望しているのですか?
  5. 他の類似企業と比較して、当社に魅力を感じるポイントは何ですか?
  6. 新しい職場での挑戦に対して、どのような意欲や覚悟を持っていますか?
  7. 今回の転職活動で、「これだけは譲れない」という軸があれば教えてください。
  8. 仕事選びや会社選びで重視しているポイントを教えてください。
  9. 今回の転職について、応募する企業を選ぶ際の判断基準を教えてください。
  10. 将来のキャリアにおいて、どのようにして成長したいと考えていますか?


志望動機を確認する際は、何故自社に応募したのかという質問はもちろん、仕事選びや会社選びで大事にしていること、自社で働くことに何を期待しているのかも確認しましょう。

その結果、自社で実現するのは難しいことを期待しているというギャップが発覚することもあります。ここをしっかり確認しなかったことで、入社後のミスマッチや、最悪の場合、早期退職につながってしまう可能性もありますので、念入りにヒアリングしましょう。


「キャリアビジョン」を見極める面接質問10選

  1. 将来のキャリアにおいて、どのようなポジションや役割を目指していますか?
  2. 自身のキャリアをどのようにして長期的に構築していきたいと考えていますか?
  3. 3年後、5年後の自分をイメージして、その時にどのようなポジションでいたいですか?
  4. 10年後、どんな仕事をしていたいと思いますか?
  5. 新しいスキルや知識を習得するために、どのような取り組みを考えていますか?
  6. キャリアの中で成し遂げたい大きな目標はありますか?
  7. 入社してやりたいこと、実現したいことはありますか?
  8. 入社して身につけたいスキルはありますか?
  9. 仕事とプライベートをどのように両立していきたいとお考えですか?
  10. 将来のキャリアを考えたときに、今後どのような知識・スキルを身につけたいですか?


将来、仕事の中でどんなポジションに就きたいか、どんな仕事をしていたいか、どんなスキルを身に着けたいかなど、入社後、自社で活躍してもらえる人材かを見極めるためにどんなキャリアビジョンをもった応募者なのか、確認しましょう。


もしかすると、応募者の回答のなかには、自社で叶えられないことが含まれる場合もあるかと思います。その際は、正直に応募者へ伝えてあげることも大切です。

入社後に無理のあるキャリアビジョンだとわかり、仕事へのモチベーションの低下や、早期離職につながらないためにも、キャリアビジョンについての質問は重要な役割を果たします。


「人間性」を見極める面接質問10選

  1. 自分の強みや特徴を教えていただけますか?
  2. あなたの強みと、それを裏付ける具体的なエピソードを教えてください。
  3. あなたの短所は、どこだと思いますか?
  4. 当社を調べていくなかで、共感したポイントはどこですか?
  5. あなたを成長させてくれた上司について教えてください。
  6. 仕事で失敗をしたときに、どうやって気持ちを持ち直しますか?
  7. 周囲の人々からどのような評価や評判を得ていると思いますか?
  8. 仕事仲間で苦手な人はどのようなタイプですか? また、苦手な人と仕事をする時、どのように対応しますか?
  9. 苦手と感じる仕事内容はありますか?
  10. ご自身の長所、改善すべき課題をそれぞれ教えてください。また、課題を克服するために行なっていることはありますか?


応募者が自社の社風や、一緒に働く社員たちとマッチするかを判断するために、性格や気質を見極める質問も重要です。たとえスキルはあっても、性格タイプ的に配属部署のメンバーと合わないかもしれない、というイメージがわいた場合は要注意です。

質問をする際は、応募者自身が感じている長所や短所、気持ちが上がる時、下がる時について、気分が下がったときはどのように対応するのかなど、応募者自身について深堀していきましょう。


「向上心」を見極める面接質問10選

  1. 仕事を通して、「こういう自分になりたい」という目標はありますか?
  2. なりたい自分になるために、今のあなたに足りないものは何だと思いますか?
  3. なりたい自分になるために、今努力していることや、これから努力していきたいことがあれば教えてください。
  4. 仕事においての目標をどのように考えていますか?
  5. 今後チャレンジしたいことはありますか?
  6. 前職ではどのような時に成長したという実感がありましたか?
  7. 最近読んだ本は何ですか?また簡単に本の概要、学んだことを教えてください。
  8. (仕事/プライベート含めて)日々取り組んでいること、学んでいることはありますか?
  9. 仕事に限らず、恒常的に学んでいること、勉強していることはありますか?
  10. これまで継続して努力してきたことはありますか?


向上心がある人は「成長するために何が必要かを内省し、言語化できている」ことや「仕事以外でも日常的に本などでインプットをする習慣がある」などの特徴があります。それを確かめるためにも、仕事以外でも、現在取り組んでいることについて深堀をしてみましょう。


その他にも、応募者の能力を見極める質問をご用意しました。募集している職種のなかで特に必要とする能力によって、以下の質問を使い分けてみてください。


「協調性・コミュニケーション能力」を見極める面接質問10選

顧客との信頼関係構築や、社内でチームになって取り組む業務が多い仕事では、協調性やコミュニケーション能力がある方の方が活躍しやすい傾向があります。以下の質問を参考に、周囲のメンバーとコミュニケーションをとりながら働ける人かどうかを見極めましょう。


  1. 物事に取り組むとき、一人とチーム、どちらが好きですか?
  2. 普段、会話をするときに、気を付けていることはありますか?
  3. チームのなかで、どのような役割を任されることが多いですか?
  4. チームでの仕事において、どのようにして他のメンバーと協力していますか?
  5. 複雑な情報を分かりやすく説明する際に心がけているポイントは何ですか?
  6. チームで協力するプロジェクトにおいて、意見の対立をどのように調整しましたか?
  7. オンライン上でのコミュニケーションにおいて気を付けていることはありますか?
  8. 他者と円滑なコミュニケーションを行なうため大事だと思うことを教えてください。
  9. 仕事上の報連相で、コミュニケーションを円滑にするため気を付けていることは何ですか?
  10. 過去に所属した組織のなかで、良いチーム/悪いチームだと思った組織には、どのような特徴がありましたか?


「マネジメント能力」を見極める面接質問10選

管理職の採用などを予定している方は、マネジメント能力があるかどうかの確認も重要です。部下や後輩と接する際に心がけていることや、チームや組織の課題をどのように解決してきたかなどの質問から、適性を見極めましょう。


  1. チームをマネジメントした経験はありますか?
  2. あなたが理想とする管理職の在り方を教えてください。
  3. あなたのリーダーシップやマネジメントのスタイルを端的に教えてください。
  4. あなたが組織のリーダーになったとき、どのように課題を解決しますか?
  5. 悪い知らせがあるとき、チームメンバーにどのように伝えますか?
  6. チームの後輩や部下に指示を出すとき、気を付けていることはありますか?
  7. チームメンバーのモチベーションをどのように維持させていますか?
  8. チームメンバーのモチベーションをどのように向上させていますか?
  9. チームが目標を達成するために大切なことは何だと思いますか?
  10. 前職のチームにはどのような課題があると感じていましたか? また、どのように課題解決に取り組みましたか?


「主体性・問題解決能力」を見極める面接質問10選

自走して業務やプロジェクトを進められる人を採用したいという場合は、応募者に主体性や問題解決能力があるかどうかの見極めが重要です。

また、役割が固定化されておらず、様々な業務を1人が担うという場合も、必要な業務を自発的にこなす姿勢が重要なため、主体性が求められます。このようなケースでの採用をお考えの場合は、以下の質問を参考に、面接を実施してみてください。


  1. 新しい課題やプロジェクトに取り組む際、どのようにしてリードしますか?
  2. 前職で自分から起案したプロジェクト・仕事があれば教えてください。
  3. プロジェクト内で主導権を持って取り組むために、意識したことはありますか?
  4. 目標達成のために、どのようにして計画を立て、実行に移していますか?
  5. もしも仕事中に〇〇のようなトラブルが生じた場合、どのように対処しますか?
  6. 目標達成に向けて障害や困難が発生した場合、どのようにして乗り越えますか?
  7. 会社や組織の目標を、どのように自分の目標に落とし込んでいましたか?
  8. これまでの人生において挫折した(大きな壁にぶつかった)ことはなんですか?その時、どのように対処し乗り越えましたか?
  9. 私があなたの上司だったとして、納得できないような指示を出された場合、どのような行動をとりますか?
  10. 新しい仕事は人から与えられることが多かったか、自ら手を挙げてとりに行くことが多かったか、どちらでしょうか?またその理由についても教えてください。


「論理的思考力」を見極める面接質問10選

論理的に筋道立てて物事を考えられる人を採用したい、事実をもとに客観的に判断をできる人材を採用したいという場合は、応募者に論理的思考力があるかどうかの見極めが大切です。質問に対して筋道を立てて回答をたてられているかなど受け答えも含めて確認しましょう。


  1. あなたが今いる組織の課題は何ですか? また、なぜそう思いましたか?
  2. 目標と現状の乖離が大きいとき、あなたならどうしますか?
  3. 設定した目標を達成するために行なった対策を具体的に教えてください。
  4. 重大な決断を行なう際、どのようなプロセスを踏んでいますか?
  5. あなたがこれまでに解決した一番大きな課題と、方法について教えてください。
  6. 複雑な課題に対して、どのようにして要因を分析し、解決策を検討しますか?
  7. 過去の失敗から学び、同じ課題に対してどのような改善策を考えていますか?
  8. 複雑な情報を他人に説明する際、どのようなことに気を付けますか?
  9. 複数の選択肢がある場合、最適な選択を行なうための判断基準をどのように設けていますか?
  10. 感情に左右されることなく、客観的な判断をするために工夫していることを教えてください。


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面接官としてやってはいけないNG行動・NG質問

面接官の立ち居振る舞いは、候補者の大きな影響を与えます。以下に、避けるべきNG行動と質問を紹介します。


面接官がやってはいけないNG行動

次のような行動をすると、応募者から見た印象が悪くなってしまいます。面接官の印象は、企業イメージに直結するので、良い印象を与えられるよう気を付けましょう。

▼面接官がやってはいけないNG行動
身だしなみを崩したまま面接する
面接官は応募者にとって会社の顔。会社の印象を左右するため、服装は正しましょう。
過度なプレッシャーをかける
応募者に対して過度なプレッシャーをかけたり、威圧的な態度をとったりすることは避けましょう。
面接中に携帯電話を使用する
面接中に携帯が鳴らないように音は切っておきましょう。
面接に遅刻する
当然ですが、面接時間に遅れると、応募者は良い印象を持ちません。開始時間の前には準備を整えましょう。


面接官がしてはいけないNG質問

何気なく確認したつもりでも、基本的人権の侵害や就職差別につながる質問もあります。面接官を任されたら、採用面接で以下に関する質問は行なわないよう注意しましょう。

  • 本籍地
  • 家族の職業
  • 家族の収入や資産、住居状況
  • 思想や宗教、支持政党、尊敬する人物
  • 自宅付近の略図、経路など
  • 男女雇用機会均等法に抵触する質問

面接で本音を引き出すポイント

候補者も面接質問に対して事前に備えています。形式通りの回答ではなく、「本音」を以下に引き出すのかが面接官の腕の見せ所です。そこで、本音を引き出すのに活用できる面接質問のテクニックをご紹介します。


 
・オープン質問
相手に自由に答えてもらう質問。
 
(例)求人に応募するにあたり、会社選びの基準を教えてください。


・フィーリング型質問
考え方よりも相手の思いや感情を聞く質問。
 
(例)達成した瞬間、どのような気持ちになりましたか?


・時間軸を変えた質問
相手の発言に対して、時間軸を過去⇔現在、期間の長短などを変え、経験からの学びの深さや仕事への姿勢を聞き出す質問。
 
(例)課題を解決した経験を、将来どのように活かしたいですか?


・立場を変えた質問
相手の発言に対して立場を切り替えてもらい、対人関係における感度や理解を聞き出す質問。
 
(例)
高い目標を掲げたことについて、当時の部下からどのように思われていたと思いますか?


・焦点を当てる質問
数多くの話を聞き出したときに、改めて焦点を当てた問いかけをすることで、相手が大切に思っている事柄を聞き出す質問。
 
(例)ここまでお話いただいた経歴の中で、一番重要だと感じた学びは何でしょうか?


・構造化による質問
話の内容を構造化(=上位概念や下位概念に分けていく)しながら聞いていき、論理的な理解度や話の整合性を聞き出す質問。
 
(例)自分の課題解決力を象徴するようなエピソードを、ひとつ聞かせていただけますか?


採用面接で人材を見極めるポイント

続いて、採用面接で人材を見極めるポイントを3つ解説します。面接官をするときは、以下の3点を意識すると、自社に適した人材を見極めやすくなるでしょう。


採用要件(人材要件)を明確に定める

採用要件(人材要件)とは、自社の目標を達成するために必要な「採用すべき人材の人物像」を明確に定義したものです。採用要件があいまいなまま面接をすると、どのような人材を高評価とすべきか判断に迷ってしまい、採用すべき人材を不合格にしてしまう恐れがあります。
 
自社の採用要件を明確に定め、自社に必要な人材を面接できちんと見極められるようにしましょう。採用要件を定義するときの流れや方法などは、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
 
▼人材要件とは? 設定項目や設定時の流れ、便利なフレームワークも解説

  人材要件とは? 設定項目や設定時の流れ、便利なフレームワークも解説 本記事では人材要件について、設定するべき項目や設定時の流れ、便利なフレームワークなどを解説します。「自社にしっかり定着し、活躍してくれる人材を確保したい」とお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にして人材要件を設定してみてください。 エン・ジャパン株式会社


回答を深掘りできる質問を行なう

面接官を担当するときは、応募者の回答を深掘りできるような質問を行ないましょう。たとえば、応募者の回答に対して以下のように切り返し、質問を重ねるのが有効です。

  • なぜ、そのように思われたのですか?
  • そのように感じた理由を教えてください。
  • 〇〇について、もう少し具体的に教えてください。

 
回答を深掘りしていくことにより、応募者の本質を見極めやすくなります。ただし、威圧的な聞き方にならないよう配慮しましょう。


リラックスできる雰囲気をつくる

多くの求職者にとって、採用面接は緊張してしまうものです。緊張感があまりにも強いと、本来の自分を発揮できなくなるため、面接官としても求職者の本質を見極めることが難しくなってしまうでしょう。
 
面接の始めにきちんとアイスブレイクを行ない、求職者の緊張を和らげたほうが、その人本来の能力や人柄を見極めやすくなります。リラックスして話せる雰囲気を、面接官が積極的につくることも重要です。


面接官としてさらにステップアップするには?

面接官のスキル向上は、企業の採用力強化に直結します。ここでは「面接質問」以外に、面接官としてさらにスキルアップする方法をご紹介します。


面接録画(Web面接)の活用

面接を録画しておくことで、後ほど他の面接官や上司にフィードバックをもらうことができます。理想的な面接ができた際の録画は、他の面接官の教材にもなるため、面接官の全体のスキルアップにもつながるおすすめの手法です。
 
Web面接の導入については、以下の記事で詳しく解説しておりますのでご参考ください。

▼はじめてのオンライン面接ガイド|導入の流れや面接マナーまで解説!

  はじめてのオンライン面接ガイド|導入の流れや面接マナーまで解説! - エン転職|【公式】企業様向けサイト 採用の現場でニーズが高まっているオンライン面接。メリット・デメリット、導入の流れ、おすすめのツールや面接時に気をつけたいマナーまで徹底解説しています。今すぐ、自社採用にオンライン面接を取り入れたい方へ。 エン・ジャパン株式会社



面接評価シートの作成

「面接官によって評価にバラツキが出る」などの採用課題を解消するためにオススメなのが、面接評価シートの作成です。面接で何を、どんな質問で、どのように見極めるのかを一覧でまとめたExcelになります。こうした面接評価シートを作成できるようになると、見極めの精度を高められます。

▼見極め用の質問例つきの「面接評価シート」のテンプレートは以下から無料でダウンロードいただけます。 Excel形式で自由にカスタマイズもできますので、自社の求める人材に合わせてご活用ください。

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フレームワークを活用して候補者を深掘りする

候補者は面接質問を予想し、質問に対する回答を事前に準備しています。そのため、面接で質問してもあらかじめ用意していた回答が返ってくるので、候補者の本質が見極めにくいというお悩みを聞く機会も少なくありません。


そこで、面接質問に対する候補者の回答に、さらに深堀りする質問を重ねるのが有効です。しかし、「深掘りしようにも、何を聞いたら良いのか分からない」「とっさの応用が苦手で、質問の答えに対して何を聞いてよいか迷ってしまう」という方もいらっしゃると思います。


そんな時は、応募者を深掘りできる面接フレームワーク『STAR面接』を活用するのがオススメです。フレームワークに沿ってあらかじめ人事・採用担当者側が用意した質問をしていくだけで、候補者の深掘りができます。


面接フレームワーク『STAR面接』については、以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。

▼誰でも応募者を深掘りできる面接フレームワーク│STAR面接とは?

  誰でも応募者を深掘りできる面接フレームワーク│STAR面接とは? 誰でも応募者の深掘りができるようになる面接のフレームワーク「STAR面接」について、具体的な事例や質問例を交えて詳しく解説していきます。ぜひ、面接の見極め力向上にお役立てください。 エン・ジャパン株式会社


面接官向け教材の活用

本サイト内でも採用・面接・定着に役立つお役立ち資料を100以上、無料で公開しています。以下のリンクから「面接官の心得」「応募者を深掘りする面接フレームワーク」など、面接に関する資料を無料でダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください。


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まとめ

この記事では、面接質問について以下の内容を解説しました。

  • 見極めたい能力別の面接質問集100選
  • 面接で人材を見極めるポイント
  • 面接官としてスキルアップするポイント

これらを活用すれば、今より「面接での見極め精度」は高められるはずです。

ただ、限られた時間で自社に適した人材を見極めるのが大変なことは変わりません。面接時に人材を見極める負担を軽減するには、求人情報の出し方を工夫して、自社にマッチする人材からの応募率を高めることが重要です。


なお、自社にマッチする人材からの応募を増やしたいなら、日本最大級となる1,200万人の会員を保有する中途採用向け求人サイト『エン転職』 がおすすめです。エン転職では、求人に「仕事の厳しさ」「向いていない人」という項目を設け、早期離職の防止や入社後ミスマッチの軽減を図っています。

あらかじめ「仕事の厳しい側面」や「向いていない人」を求人上で伝えることで、自社にマッチする可能性が高い方からの応募を集め、面接負担を軽減。入社後のミスマッチを軽減します。実際に、ご利用いただいた企業さまからは、エン転職経由の入社者の定着率は格段に高いとご好評いただいております。

採用でお悩みの際は、以下のエン転職お問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。




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エン転職 採用ノウハウ編集部
エン転職 採用ノウハウ編集部
「エン転職 採用ノウハウ編集部」は、HR業界で活躍している複数のメンバーで構成されています。構成メンバーは、現役の人事労務、1000社以上の企業を支援してきた採用コンサルタント、10年以上の経験を持つ求人専門のコピーライターなど。各領域の専門的な知識に基づき、企業の経営者・人事・採用担当者のお役に立てるように記事を執筆しています。 ※「エン転職 採用ノウハウ」はエン・ジャパン株式会社が運営している情報サイトです。
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