【面接官必見】採用面接の質問100選!見極めたい能力別の質問を紹介
- 採用活動で面接官を任されたけど、どんな質問をしたら良いのか分からない。
- 欲しい人材のイメージはあるけど、どんな質問で見極めたら良いのか分からない。
- 採用したが思っていた人材と違ったということがあり、見極めに課題を感じている。
本記事では、こうしたお悩みを解消するのに役立つ「採用面接ですぐに使える100の質問例」をご紹介します。「コミュニケーション能力」や「主体性」など「見極めたい能力別」に質問をまとめておりますので、貴社が求める人材に合わせて質問しやすいと思います。
他にも、面接で本音を引き出すポイントや面接官が絶対に知っておきたいNG質問、面接官としてスキルアップする方法なども解説しておりますので、面接を担当される方はぜひご参考ください。
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面接で質問するのは、「自社で活躍・定着する人材か」を見極めるためだと思います。この見極め精度は、面接以外でも高めることが可能です。一番簡単なのが、「求人で応募者を厳選する」こと。 『エン転職』では、求人に「仕事の厳しさ」「向いていない人」という項目を設け、貴社で活躍する可能性が高い人材からの応募率を高めることができます。実際に求人の工夫で、応募者の質が変わったという事例も多数ございますので、活躍・定着する人材を採用するなら、ぜひエン転職にご相談ください。 |
目次[非表示]
- 1.面接官の役割とは
- 2.面接の基本的な流れ
- 3.見極めたい項目別に使える面接質問集100選
- 3.1.「職務適性」を見極める面接質問10選
- 3.2.「退職理由」を見極める面接質問10選
- 3.3.「志望動機」を見極める面接質問10選
- 3.4.「キャリアビジョン」を見極める面接質問10選
- 3.5.「人間性」を見極める面接質問10選
- 3.6.「協調性」を見極める面接質問10選
- 3.7.「コミュニケーション能力」を見極める面接質問10選
- 3.8.「主体性」を見極める面接質問10選
- 3.9.「論理性」を見極める面接質問10選
- 3.10.「向上心」を見極める面接質問10選
- 4.面接で本音を引き出すポイント
- 5.面接官としてやってはいけないNG行動・質問
- 6.オンライン面接で注意したいポイント
- 6.1.通信環境は問題ないか
- 6.2.周囲の音が気にならない環境か
- 6.3.マイナスの印象を与えない身だしなみ、背景か
- 6.4.カメラの位置と目線は適切か
- 7.面接官としてさらにステップアップするには?
- 7.1.面接録画(Web面接)の活用
- 7.2.面接評価シートの作成
- 7.3.質問を重ねて候補者を深掘りする
- 7.4.業界動向・中途採用市況の把握
- 7.5.ダイバーシティ採用(多様性)への対応
- 7.6.面接官向け教材の活用
- 8.まとめ
面接官の役割とは
面接官の役割は大きく分けて、「見極め」と「魅力づけ」の2点です。
人材の見極めで入社後の活躍度・定着度を高める
企業の成長に欠かせない優秀な人材を選び抜くためにも、現場で通用する活躍人材を採用するにも、面接官が重要な役割を持ちます。履歴書・職務経歴書から分かるのは、適性のごく一部です。
- 自社の業務内容に、知識・経験・スキルを活かせそうか?
- 自社の風土とマッチしそうか?
- 自社が大切にする理念に共感しそうか?
- チームワークを大切にして上司や同僚と馴染めそうか?
- 主体的に仕事に取り組んでくれそうか?
- 論理的な考え方は得意か?
こうした書類だけでは分からない適性を、面接官は限られた面接時間中に質問によって見極める必要があります。見極めが上手くできないと、現場で思うように活躍できなかったり、最悪の場合ミスマッチによって早期離職してしまったりする可能性もあります。
だからこそ、あらかじめ「どんな人材が必要か」を明文化し、「どんな面接質問で適性を見極めるか」を決めておくことが重要です。
自社の魅力をアピールして内定承諾率アップ
「昔と比べて選考辞退が増えた」と感じている企業が多いというアンケート調査があります。それもそのはず。日本では少子高齢化・労働人口の減少が進んでおり、「人材の希少化」が大きな問題となっています。
実際に採用難易度を測る指標の1つである有効求人倍率(厚生労働省が毎月発表)は、上昇し続けています。現在の採用市況は、1人の求職者が複数社から内定をもらいやすい「売り手市場」と言われています。自社が欲しいと思った人材も複数社から内定をもらっている可能性が高いです。
だからこそ、面接では応募者の見極めだけでなく、魅力づけも重要になります。「この会社で働きたい!」と思ってもらえるように、面接で会社・仕事の魅力をアピールする時間を設けましょう。
面接の基本的な流れ
面接の基本的な流れは、企業や職種によって異なることがありますが、一般的なステップを以下でご紹介します。
事前準備:面接官は、候補者の履歴書や職務経歴書を事前に確認。面接で深掘りするポイントや、追加で確認したい内容を洗い出します。
アイスブレイク:面接の始まりに軽い会話を交え、候補者をリラックスさせることで、自然なコミュニケーションを促進します。緊張を和らげ、候補者が自分らしさを引き出しやすくなります。
自己PR:面接官の挨拶とともに、簡単に自己紹介してもらいます。
志望動機の確認:なぜ自社に応募したのかを確認します。
知識・経験・スキルの確認:職務経歴書の内容を深掘りして、「能力」の適性を確認します。
資質の確認:性格・価値観・考え方など「能力以外」の適性を確認します。
仕事・会社・働き方説明:自社にマッチする人材であることを確認出来たら、魅力づけの時間を設けましょう。単なる仕事・会社紹介で終わらせず、「この会社を選ぶ魅力」をアピールします。
仕事の厳しい側面の説明:仕事の魅力的な側面を伝えるだけでなく、「これだけは覚悟・理解しておいてほしいこと」として入社後の早期離職に繋がりそうなポイントも説明するのがオススメです。正直に厳しい側面も話すことで候補者に誠実さが伝わるとともに、入社後のミスマッチを軽減できます。
他社の選考状況の確認:他社の選考を受けているか、どこまで進んでいるかを確認します。
質問タイム:求職者からの質問に答える時間を設けます。
面接終了:面接官からの挨拶とともに面接を終了します。
見極めたい項目別に使える面接質問集100選
候補者の本質を見極めるためには、面接の質問内容が非常に重要です。見極めたい項目に応じた面接質問集を100種類まとめましたので、ぜひご活用ください。
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「職務適性」を見極める面接質問10選
- これまでの経験やスキルを、どのように活かせると考えていますか?
- あなたが最も得意とする業務やタスクは何ですか?その理由を教えてください。
- 過去のプロジェクトで直面した難題と、それをどのように解決したか教えてください。
- 新しい業務に取り組む際、どのようにして新しいスキルを習得していますか?
経歴の中でも、×××以降から自己紹介をしていただけますか
- タイトなスケジュールでのプロジェクトがある場合、どのようにしてタスクを優先し、進捗を確保しますか?
- 変化の激しい業界での仕事において、どのようにして自身のスキルセットをアップデートしていますか?
業務を行なう上で、どのような目標・目的をもって仕事に臨んでいましたか
- プレッシャーのある業務において、どのようにして冷静さを保ちながら作業しますか?
業務を通じて最も努力してきたことは何ですか?エピソードも含めて教えてください
「退職理由」を見極める面接質問10選
- 前職を退職することにした理由を教えていただけますか?
- 前職での成果や経験を踏まえて、なぜ転職を考えたのですか?
- 前職での課題や不満をどのようにして解決しようとしましたか?
- 転職を検討する際に重要視している要因は何ですか?
- 前職での経験から得た教訓を、今後のキャリアにどのように活かすつもりですか?
- 以前の職場での成功体験と失敗体験を教えていただけますか?
- 前職では実現できなかったことなど、新しい職場での期待や希望を教えてください。
- 前職での仕事環境に関して、何か改善点を挙げることができますか?
- 前職での上司や同僚との関係性について、どのようなことを学びましたか?
- 転職を検討する際に、周囲の人からどのようなアドバイスを受けましたか?
「志望動機」を見極める面接質問10選
- 当社を志望する理由について教えてください。
- 当社のミッションや価値観に共感する点は何ですか?
- なぜこの職種や業界に興味を持ち、志望しているのですか?
- 将来のキャリアにおいて、どのようにして成長したいと考えていますか?
- 当社について調べた上で、どの点に魅力を感じましたか?
- 他の類似企業と比較して、当社に魅力を感じるポイントは何ですか?
- 新しい職場での挑戦に対して、どのような意欲や覚悟を持っていますか?
- 今回の転職活動で、これだけは譲れないという転職軸を教えてください。
- 今回の転職について、何を判断基準に応募企業を選択しましたか?
- 会社選びであなたは何を重視しますか?
「キャリアビジョン」を見極める面接質問10選
- 将来のキャリアにおいて、どのようなポジションや役割を目指していますか?
- 自身のキャリアをどのようにして長期的に構築していきたいと考えていますか?
- 3年後、5年後の自分をイメージして、その時にどのようなポジションでいたいですか?
- 10年後、どんな仕事をしていたいと思いますか?
- 新しいスキルや知識を習得するために、どのような取り組みを考えていますか?
- キャリアの中で成し遂げたい大きな目標はありますか?
- 入社してやりたいこと、実現したいことはありますか?
- 入社して身につけたいスキルはありますか?
- 仕事とプライベートをどのように両立していきたいとお考えですか?
- 将来のキャリアを考えたときに、今後どのような知識・スキルを身につけたいですか?
「人間性」を見極める面接質問10選
- 自分の強みや特徴を教えていただけますか?
- あなたの強みと、それを裏付ける具体的なエピソードを教えてください。
- あなたの短所は、どこだと思いますか?
- 当社を調べていくなかで、共感したポイントはどこですか?
- あなたを成長させてくれた上司について教えてください。
- 仕事で失敗をしたときに、どうやって気持ちを持ち直しますか?
- 周囲の人々からどのような評価や評判を得ていると思いますか?
- 仕事仲間で苦手な人はどのようなタイプですか? また、苦手な人と仕事をする時、どのように対応しますか?
- 苦手と感じる仕事内容はありますか?
- ご自身の長所、改善すべき課題をそれぞれ教えてください。また、課題を克服するために行なっていることはありますか?
「協調性」を見極める面接質問10選
- 初対面の人との会話に抵抗はありますか?
- チームでの仕事において、どのようにして他のメンバーと協力していますか?
- 仕事をするときの報連相で心掛けているポイントはありますか?
- チーム内でのコミュニケーションや情報共有の工夫は何ですか?
- 物事に取り組むとき、一人とチーム、どちらが好きですか?
- チームでの協力プロジェクトにおいて、どのようにして意見の対立を調整しましたか?
- 過去の経験から良いチームだと思えた組織には、どのような特徴がありましたか?
- 反対にあまりよくないチームだと思えた組織には、どのような特徴がありましたか?
- 所属チームは(同年代 or 年上・年下)のメンバーが多いです。チームに入る上で何か意識することはありますか?
- チームでは、どんな役割を任されることが多いですか?
「コミュニケーション能力」を見極める面接質問10選
- 複雑な情報を分かりやすく説明する際に心がけているポイントは何ですか?
- プレゼンや報告書作成で、効果的に伝えるために心掛けていることはありますか?
- 普段、会話をするときには、気を付けていることはありますか?
- 企画を上司に説明する際、どのようにして説得力を持たせていますか?
- オンライン上でのコミュニケーションにおいて気を付けていることはありますか?
- 円滑なコミュニケーションを行なうために大事だと思うことを教えてください。
- 前職の仕事内容について、知識のない人でもわかるよう、要点をまとめ簡潔に説明してください。
- あなたが好きなことについて、何が良いのか2分程度で2分程度でプレゼンしてください。
- 人との会話で、楽しいと感じるときはどのようなときですか?
- 日々の報連相で、コミュニケーションを円滑にするために気を付けていることはありますか?
「主体性」を見極める面接質問10選
- 新しい課題やプロジェクトに取り組む際、どのようにしてリードしますか?
- 新しい仕事は人から与えられることが多かったか、自ら手を挙げてとりに行くことが多かったか、どちらでしょうか?またその理由についても教えてください。
- 自分から起案したプロジェクト・仕事があれば教えてください。
- プロジェクト内で主導権を持って取り組むために、意識したことはありますか?
- 目標達成のために、どのようにして計画を立て、実行に移していますか?
- 目標達成に向けて障害や困難が発生した場合、どのようにして乗り越えようとしますか?
- 会社や組織の目標を、どのように自分の目標に落とし込んでいましたか?
- 会社の目標を自分ごとに捉えられていると思いますが、その理由を教えていただけますか?
- これまでの人生において挫折した(大きな壁にぶつかった)ことはなんですか?その時、どのように対処し乗り越えましたか?
- 私があなたの上司だったとして、納得できないような指示を出された場合、どのような行動をとりますか?
「論理性」を見極める面接質問10選
- あなたが今いる組織の課題は何ですか?なぜそう思いましたか?
- 目標と現状の乖離が大きいとき、あなたならどうしますか?
- あなたが組織のリーダーになった時、どのように課題を解決しますか?
- あなたがこれまでに解決した一番大きな課題と、方法について教えてください。
- 複雑な課題に対して、どのようにして要因を分析し、解決策を検討しますか?
- 重大な決断を行なう際、どのようなプロセスを踏んでいますか?
- 複数の選択肢がある状況で、どのようにして最適な選択をするための判断基準を設けていますか?
- 感情に左右されることなく客観的な判断をするために工夫していることを教えてください。
- 過去の失敗から学び、同じ課題に対してどのような改善策を考えていますか?
- 複雑な情報を他人に説明する際、どのようなことに気を付けますか?
「向上心」を見極める面接質問10選
- 仕事を通して、「こういう自分になりたい」という目標はありますか?
- なりたい自分になるために、今のあなたに足りないものは何だと思いますか?
- なりたい自分になるために、今努力していることや、これから努力していきたいことがあれば教えてください。
- 仕事においての目標をどのように考えていますか?
- 今後チャレンジしたいことはありますか?
- 前職ではどのような時に成長したという実感がありましたか?
- 最近読んだ本は何ですか?また簡単に本の概要、学んだことを教えてください。
- (仕事/プライベート含めて)日々取り組んでいること、学んでいることはありますか?
- 仕事に限らず、恒常的に学んでいること、勉強していることはありますか?
- これまで継続して努力してきたことはありますか?
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面接で本音を引き出すポイント
候補者も面接質問に対して事前に備えています。形式通りの回答ではなく、「本音」を以下に引き出すのかが面接官の腕の見せ所です。そこで、本音を引き出すのに活用できる面接質問のテクニックをご紹介します。
・オープン質問
相手に自由に答えてもらう質問。
(例)求人に応募するにあたり、会社選びの基準を教えてください。
・フィーリング型質問
考え方よりも相手の思いや感情を聞く質問。
(例)達成した瞬間、どのような気持ちになりましたか?
・時間軸を変えた質問
相手の発言に対して、時間軸を過去⇔現在、期間の長短などを変え、経験からの学びの深さや仕事への姿勢を聞き出す質問。
(例)課題を解決した経験を、将来どのように活かしたいですか?
・立場を変えた質問
相手の発言に対して立場を切り替えてもらい、対人関係における感度や理解を聞き出す質問。
(例)
高い目標を掲げたことについて、当時の部下からどのように思われていたと思いますか?
・焦点を当てる質問
数多くの話を聞き出したときに、改めて焦点を当てた問いかけをすることで、相手が大切に思っている事柄を聞き出す質問。
(例)こ個までお話いただいた経歴の中で、一番重要だと感じた学びは何でしょうか?
・構造化による質問
話の内容を構造化(=上位概念や下位概念に分けていく)しながら聞いていき、論理的な理解度や話の整合性を聞き出す質問。
(例)自分の課題解決力を象徴するようなエピソードを、ひとつ聞かせていただけますか?
面接官としてやってはいけないNG行動・質問
面接官の立ち居振る舞いは、候補者の大きな影響を与えます。以下に、避けるべきNG行動と質問を紹介します。
■NG行動
- 身だしなみの崩れ :面接官は候補者にとって会社の顔。会社の印象を左右するため、服装は正しましょう。
- 過度なプレッシャー:求職者に対して過度なプレッシャーや威圧的な態度は避けましょう。
- 面接中の携帯電話利用:面接中に携帯が鳴らないように音は切っておきましょう。
- 面接の遅刻:当然ですが面接時間に遅れると、候補者はよい印象を持ちません。開始時間の前には準備を整えましょう。
■NG質問
何気なく確認したつもりでも、基本的人権の侵害や就職差別につながる質問もあります。面接官を任されたら採用面接で、以下の質問は行なわないようにしましょう。
- 本籍地
- 家族の職業
- 家族の収入や資産、住居状況
- 思想や宗教、支持政党、尊敬する人物
- 自宅付近の略図、経路など
- 男女雇用機会均等法に抵触する質問
オンライン面接で注意したいポイント
オンライン面接は、新型コロナウイルス感染拡大を機に急速に浸透しました。コロナ禍が落ち着いてからも、オンライン面接を導入している企業は多く、求職者からも「移動時間・移動コスト」を削減できると評判です。
一方で、オンライン面接は対面面接にはない注意点もあるためご紹介します。
通信環境は問題ないか
通信環境が悪いと「声が聞こえづらい」「画面が固まる」といったトラブルが発生してしまう可能性もあります。不具合が多いと見極めが難しくなりますし、候補者にも悪い印象を与えかねません。事前に使用する回線やパソコンに問題がないかチェックしましょう。
周囲の音が気にならない環境か
面接では、転職軸や前職への不満などの個人的なお話も伺います。そのため、オンライン面接も、対面での面接同様にできるだけ人がいない部屋を選びましょう。周囲の会話が候補者に聞こえると会話が聞き取りにくいだけでなく、「個人情報の配慮がされていない」と悪い印象を与えかねません。
もう1つ注意したいのがパソコン側の設定。メールやチャットなどの通知音も面接時に聞こえてしまう恐れがあります。あらかじめ通知音はオフにしておきましょう。
マイナスの印象を与えない身だしなみ、背景か
オンライン面接では顔と背景しかうつらないので、面接官の身だしなみが会社の印象を左右します。特に髪型に乱れや、自分の表情はチェックしてみてください。また「白い壁を背にする」など背景にも気をつけましょう。良い場所がなければ、オンライン面接のツールで背景画像を差し替えるのも有効です。
カメラの位置と目線は適切か
オンライン面接はスマホでも行なえますが、パソコンで行なうことを推奨します。パソコンはカメラレンズが安定しますが、スマホは三脚などを使わない限り、どうしてもぶれてしまいがちです。ぶれた映像は求職者側にとってストレスとなり、面接に集中できなくなります。
また、カメラの位置にも注意しましょう。低すぎると相手を見下ろしている印象を与えてしまいます。目線と同じ位置にカメラレンズがくるよう、意識するのがオススメです。手元の資料を見ながら面接することも多いと思いますが、相手が話している際はカメラのレンズを見ると視線が合いやすくなります。候補者にも「きちんと自分の話を聞いてくれている」という印象を与えることができて、効果的です。
面接官としてさらにステップアップするには?
面接官のスキル向上は、企業の採用力強化に直結します。ここでは「面接質問」以外に、面接官としてさらにスキルアップする方法をご紹介します。
面接録画(Web面接)の活用
面接を録画しておくことで、後ほど他の面接官や上司にフィードバックをもらうことができます。理想的な面接ができた際の録画は、他の面接官の教材にもなるため、面接官の全体のスキルアップにもつながるおすすめの手法です。
Web面接の導入については以下で詳しく解説しておりますのでご参考ください。
▼はじめてのオンライン面接ガイド|導入の流れや面接マナーまで解説!
面接評価シートの作成
面接官によって評価にバラツキが出る。こうした採用課題を解消するのにおすすめなのが、「面接評価シート」の作成です。面接で何を、どんな質問で、どのように見極めるのかを一覧でまとめたExcelになります。こうした面接評価シートを作成できるようになると、見極めの精度を高められます。
▼見極め用の質問例つきの「面接評価シート」のテンプレートは以下から無料でダウンロードいただけます。 Excel形式で自由にカスタマイズもできますので、自社の求める人材に合わせてご活用ください。
質問を重ねて候補者を深掘りする
候補者は面接質問を予想し、質問に対する回答を事前に準備しています。そのため、面接で質問してもあらかじめ用意していた回答が返ってくるので、候補者の本質が見極めにくいというお悩みを聞く機会も少なくありません。
そこで、面接質問に対する候補者の回答に、さらに深堀りする質問を重ねるのが有効です。例えば、分析力を見極めたい場合。
質問① |
これまでの仕事で壁にぶつかり、課題を解決したことはありますか?経験があれば、具体的にどのように課題を解決したのか教えてください。 |
質問② |
数ある選択肢から、なぜその方法で課題を解決しようとしたのでしょうか? |
質問③ |
今回の課題解決の経験から、どのような学びを得ましたか? |
質問①では、「課題解決の実績」を確認します。質問②では課題解決手段を選んだ思考プロセスを深掘りすることで、分析が妥当だったかを判断しやすくします。さらに質問③で、経験から得た学びを確認することで、同様の課題に直面した時に、解決できそうかを確認します。
このように面接質問に対する回答に、さらなる質問を重ねることで、候補者の本質が見極めやすくなります。ただ、「深掘りしようにも、何を聞いたら良いのか分からない」「とっさの応用が苦手で、質問の答えに対して何を聞いてよいか迷ってしまう」という方もいらっしゃると思います。
そんな時は、応募者を深掘りできる面接フレームワーク『STAR面接』を活用するのがオススメです。フレームワークに沿ってあらかじめ人事・採用担当者側が用意した質問をしていくだけで、候補者の深掘りができます。
面接フレームワーク『STAR面接』については以下の記事で解説しておりますので、あわせてご覧ください。
▼誰でも応募者を深掘りできる面接フレームワーク│STAR面接とは?
業界動向・中途採用市況の把握
「業界の採用動向・採用相場」「中途採用市況」などを把握していると、相場観を踏まえて魅力づけなどが行ないやすくなります。自社と同じ業界が、どのような条件・仕事内容で募集しているかを把握することがスキルアップの第一歩です。
最新の中途採用市況については、以下の記事で詳しく解説しておりますので是非ご参考ください
▼【2023年版】最新の採用トレンドを分析! これからの中途採用に求められる対応とは?
ダイバーシティ採用(多様性)への対応
ダイバーシティ採用とは多様な人材を積極的に受け入れる採用活動のことです。多様性のある人材を獲得していくことは、自由な発想やイノベーションの創出、組織の活性化につながると期待されています。
ダイバーシティ採用の詳細については、以下の記事で解説しております。
▼ダイバーシティ採用とは? 特徴やメリット・デメリットを解説
面接官向け教材の活用
本サイト内でも採用・面接・定着に役立つお役立ち資料を70以上、無料で公開しています。以下のリンクから「面接官の心得」「応募者を深掘りする面接フレームワーク」など、面接に関する資料を無料でダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください。
▼面接のお役立ち資料一覧▼
まとめ
この記事では、面接質問について以下の内容を解説しました。
・見極めたい項目別の面接質問集100選
・面接で本音を引き出すテクニックと注意点
・面接官としてスキルアップするポイント
これらを活用すれば、今より「面接での見極め精度」は高められるはずです。
ただ、限られた時間で自社に適した人材を見極めるのが大変なことは変わりません。面接時に人材を見極める負担を軽減するには、求人情報の出し方を工夫して、自社にマッチする人材からの応募率を高めることが重要です。
自社にマッチする人材からの応募を増やしたいなら、日本最大級となる1,000万人の会員を保有する中途採用向け求人サイト『エン転職』 がおすすめです。エン転職では、求人に「仕事の厳しさ」「向いていない人」という項目を設け、早期離職の防止や入社後ミスマッチの軽減を図っています。
あらかじめ「仕事の厳しい側面」や「向いていない人」を求人上で伝えることで、自社にマッチする可能性が高い方からの応募を集め、面接負担を軽減。入社後のミスマッチを軽減します。実際に、ご利用いただいた企業さまからは、エン転職経由の入社者の定着率は格段に高いとご好評いただいております。
採用でお悩みの際は、以下のエン転職お問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。
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