求人を募集しても応募が来ない理由と5つの対策方法
「せっかく求人を出したのに応募が来ない…」
「求める人物像に近い求職者からの応募が来なくて、採用する人が決まらない…」
少子高齢化による労働人口減少などの影響で、企業の採用競争率が上昇している昨今。上記のような悩みを抱えて、お困りの採用担当者は多いものです。
本記事では、そのような採用担当者の方へ向けて、求人を募集しても人が来ない理由と、5つの対策方法を解説します。求職者が求人の内容で重視するポイントや、応募が集まりやすくなる求人の書き方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.求人を募集しても応募が来ない理由とは?
- 1.1.仕事内容がわかりにくい
- 1.2.応募条件が厳しすぎる
- 1.3.待遇面が同職種の相場より劣っている
- 1.4.求人媒体が自社に適していない
- 2.求人を募集しても応募が来ないときの対策
- 2.1.自社の魅力・仕事の魅力をわかりやすく記載する
- 2.2.応募条件を適切なレベルへ見直す
- 2.3.自社に適した求人媒体を使う
- 2.4.待遇面を相場に合わせて見直す
- 2.5.採用支援サービス・RPOなどを活用する
- 3.応募者が求人募集で重視するポイント
- 3.1.仕事内容・キャリアステップ
- 3.2.給与・休日など待遇面
- 3.3.職場の雰囲気
- 4.応募が集まりやすくなる求人の書き方
- 5.まとめ
求人を募集しても応募が来ない理由とは?
求人を募集しても応募がなかなか来ない会社には、共通する課題点があります。代表的な課題点を4つ解説しますので、把握しておきましょう。
仕事内容がわかりにくい
募集しても応募が来ない求人の特徴のひとつに、仕事内容が具体的に記載されておらず、わかりにくい点が挙げられます。「どのような仕事内容を・どのくらいのレベルで求められるポジションなのか」がわからないと、求職者が不安や疑問を感じて、応募するのを避けてしまう傾向があるのです。
こちらはエン・ジャパンが求職者へ行なったアンケート調査の結果です。アンケート調査に協力した求職者のうち89.9%が、仕事内容に関する情報で「仕事の詳細を重視している」と回答しています。
上記グラフの結果からも、仕事内容を詳しく記載した方が、応募促進につながるといえるでしょう。仕事内容は求人を見た求職者が「入社後の働き方を具体的にイメージできる程度」まで具体的に、詳しく記載しましょう。
応募条件が厳しすぎる
応募条件・応募資格が厳しすぎるあまりに、なかなか人が集まらないケースもあります。条件を厳しすぎると、マッチする求職者の幅が狭まるため、求人に応募できる人数がそもそも少なくなってしまうからです。
加えて、条件の厳しさに求職者が委縮してしまい、応募資格がある人からも「自分には務まらないかもしれない」と思われ、避けられてしまう可能性もあります。
応募条件には、業務上必要なスキルや資格を過不足なく記載しながらも、緩和できる部分があれば条件を多少緩めるバランス感覚が必要です。
待遇面が同職種の相場より劣っている
給与・賞与・休日数・福利厚生などの待遇面が、同職種の相場より劣っている場合も、人が集まりにくくなります。基本的に「前職よりも待遇の良い企業へ転職したい」と考えている求職者が多いことから、相場を下回る待遇の求人は応募されにくいのです。
同業・同職種の求人を見て相場をリサーチし、自社求人の待遇面が相場より劣る場合は、調整した方がよいでしょう。
また、待遇面が具体的に書かれていないために、企業の魅力が伝わっていないケースもあります。福利厚生など労働者にとってプラスとなる要素は余すことなく記載し、自社に勤める魅力をアピールしましょう。
求人媒体が自社に適していない
求人の書き方には問題がないにもかかわらず応募が来ない場合は、利用している求人媒体が自社に適していない可能性が考えられます。求人媒体には、求人広告サイトや求人情報誌、ハローワークなど、さまざまなサービスがあります。
各サービスに異なる特徴があり、掲載した求人が届きやすい求職者層も変わります。求人媒体を決めるときは、自社の採用ターゲットに近い求職者が、多く利用していそうな媒体を選ぶことが大切です。
求人を募集しても応募が来ないときの対策
ここからは、求人を募集しても応募が来ないときの対策を5つ紹介します。すぐに実践できる対策もありますので、採用活動にお役立てください。
自社の魅力・仕事の魅力をわかりやすく記載する
まずは、自社の魅力や仕事の魅力を、求人にわかりやすく記載しましょう。自社で働くメリットを求人上でしっかりアピールすることで、求職者の興味関心を惹きつけられる可能性が高くなります。
仕事内容についてはなるべく詳しく記載し、求人を見た求職者が入社後の働き方をイメージできるようにしましょう。具体的な業務内容だけでなく、社員の1日の流れなどを記載するのもおすすめです。
また、自社の魅力を記載する際に、「何を求職者に伝えれば魅力的だと感じてもらえるのかな?」と判断に迷ってしまうこともあるでしょう。
採用活動における自社の魅力を詳しく洗い出したいときは、こちらの資料が役立ちます。無料でダウンロードしていただけますので、ぜひご活用ください。
▼3分で簡単にグラフ化! 自社の魅力分析シート
応募条件を適切なレベルへ見直す
応募条件を適切なレベルへと見直すことも大切です。業務上必要なスキルや資格を過不足なく記載しつつ、緩和できる部分があれば条件を多少緩めてバランスをとりましょう。
応募条件の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。応募条件の欄に記載すべき内容や、応募を集めやすくするポイントを紹介していますので、あわせてご覧ください。
▼応募資格の例文|求人に応募が集まりやすくなる書き方と注意点
自社に適した求人媒体を使う
前述したように、求人媒体はそれぞれ特徴が異なります。掲載した求人が届きやすい求職者層も異なるので、自社の採用活動に適した媒体を選定することが大切です。
自社で求める人物像を明確化し、その人物像に近い求職者が多く利用していそうな媒体に、自社求人を掲載しましょう。求人媒体の種類や選び方については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
▼求人媒体とは? 8種類の媒体別メリット・デメリットと選び方のポイント
待遇面を相場に合わせて見直す
自社の待遇面を同業・同職種の相場に合わせて見直すことも重要です。
- 給与・賞与
- 福利厚生
- 休日休暇の日数
- 勤務地・勤務時間
上記のような項目が相場に合っているか見直し、劣っている場合は調整しましょう。
また、給与は月給だけを伝えるのではなく、「昇給制度の有無・昇給の頻度・入社3年目の想定年収」なども記載しておくと、求職者が入社後の生活をより具体的にイメージしやすくなります。
採用支援サービス・RPOなどを活用する
自社だけで人材募集をスムーズに進めるのが難しい場合は、採用コンサルティングや採用代行(RPO)などの採用支援サービスを活用するのも効果的です。
採用コンサルティングとは、企業が採用活動で抱えているお困り事を解決するため、採用戦略の提案や、採用選考の実行支援を行なうサービスのこと。自社の採用活動に対し、プロの視点から多様なアドバイスをもらえます。
また、採用代行(RPO)は、採用業務を外部業者へ委託できるサービスのこと。自社の担当者が多忙で、採用業務までうまく手が回らず、採用活動における課題を解決できない場合に有効なサービスです。
両方とも採用のプロが、自社の採用活動を手助けしてくれます。サービス利用料はかかりますが、自社の既存人員だけでは募集が難しいと感じる場合は、検討してみるとよいでしょう。
採用コンサルティングおよび採用代行(RPO)については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
▼採用コンサルティングとは|サービス内容やメリット、選び方のポイント
▼RPOとは? 委託できる業務内容やメリット・デメリットなどを徹底解説
応募者が求人募集で重視するポイント
続いて、応募者が求人募集で重視するポイントを解説します。以下のポイントを求人へ重点的に記載することで、応募が集まりやすくなるでしょう。
仕事内容・キャリアステップ
求職者は求人を見るとき、仕事の詳細を重視しています。こちらのグラフは、前述の見出しに掲載したものの再掲です。
グラフを見ると「仕事内容の詳細・仕事のやりがい・仕事の難易度」が特に注目されているとわかります。また、その企業に勤めることでどのようなキャリアを形成できるのか、キャリアステップを重視している求職者も多いので、詳しく記載しておくとよいでしょう。
給与・休日など待遇面
給与・賞与・休日休暇などの待遇面も、求職者から重視されています。同業・同職種の相場に合った待遇を用意しないと、応募が集まりにくいでしょう。
また、教育体制やオフィス環境などの就労環境を見ている求職者もいます。自社の教育・研修制度や、従業員の労働環境をアピールし、働きやすい会社であることを伝えましょう。
職場の雰囲気
職場は1日の大半を過ごす場所なので、人間関係や雰囲気を知りたいと考えている求職者も多くいます。求人情報のなかに、オフィスで撮影した動画や写真を掲載し、職場のリアルな雰囲気を伝えると、求職者が安心して応募できるようになるでしょう。
先輩社員のインタビューや社員紹介、作業現場の写真などを載せるのも効果的です。その会社で実際に働いている人たちの顔や、仕事風景などがわかる情報を載せると、求職者が社内の様子をイメージしやすくなります。
応募が集まりやすくなる求人の書き方
応募が集まりやすい求人を書くためには、以下の3要素が必要です。
- わかる(仕事内容がわかりやすく書かれている)
- 出来そう(教育制度がわかりやすく書かれている)
- やってみたい(仕事や会社の魅力がわかりやすく書かれている)
上記の3要素が揃っている求人は、応募するハードルが下がり、求職者が前向きな気持ちでエントリーしやすくなります。求人広告を作るときは、求人を見た求職者が「この仕事は自分にも出来るかも!」「この会社・仕事で働いてみたい!」と感じられる内容を記載することが大切です。
応募したくなる求人広告の作り方は、こちらの資料でより詳しく解説しています。求人広告に約10年携わっているコピーライターが、採用の現場で培ったノウハウをもとに解説していますので、ぜひご活用ください。資料は以下より無料ダウンロードしていただけます。
▼応募したくなる求人広告の作り方
まとめ
求人を募集しても人が来ない理由と、5つの対策方法について解説しました。求人を募集しても人が来ないときは、以下の対策を検討するとよいでしょう。
- 自社の魅力・仕事の魅力をわかりやすく記載する
- 応募条件を適切なレベルへ見直す
- 自社に適した求人媒体を使う
- 待遇面を相場に合わせて見直す
- 採用支援サービス・RPOなどを活用する
また、「わかる・できそう・やってみたい」の3要素が含まれている求人を作成し、応募のハードルを下げることも重要です。応募が集まりやすい求人を作成し、競合他社との差別化を図りたいとお考えの方は、ぜひ『エン転職』にご相談ください。
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