求人や面接で求職者を惹きつけ、内定承諾率を高める方法
採用市場が求職者有利の売り手市場となり、企業の採用競争が激化している昨今。求職者をいかにして自社に惹きつけ、「応募数を確保するか」「面接後の内定承諾率を上げるか」といった工夫が求められるようになっています。
本記事では、求人や面接で求職者を惹きつけ、内定承諾率を高める方法について解説します。「応募数が確保できない」「選考辞退・内定辞退を減らしたい」とお悩みの方は、ぜひ本記事を採用活動にお役立てください。
目次[非表示]
- 1.「惹きつけ」とは?
- 2.採用活動における「惹きつけ」
- 3.求人で求職者を惹きつける方法
- 3.1.採用ターゲットを明確化する
- 3.2.ターゲットに刺さる採用キャッチコピーをつくる
- 3.3.求人で会社や仕事の魅力を伝える
- 3.4.求人広告に画像や動画を掲載する
- 4.面接で求職者を惹きつける方法
- 4.1.求職者のニーズに沿って自社を魅力づけする
- 4.2.求職者に寄り添って不安を解消する
- 4.3.求職者に誠実な対応をする
- 4.4.会社の良い点・課題点を正直に伝える
- 5.まとめ
「惹きつけ」とは?
「惹きつけ」とは、人を魅了して興味関心を惹くこと。「引きつけ」と表記されるケースもありますが、人の心を引き寄せるという意味合いのときは、「惹」の漢字を用いる場合が多くなっています。
採用活動における「惹きつけ」
採用活動にも「惹きつけ」という言葉がたびたび登場します。企業の採用活動における「惹きつけ」は、求職者の興味関心を自社に引き寄せて、求人への応募や内定承諾へつなげるための取り組みを指す言葉です。
昨今は少子高齢化などの影響で労働人口が減っているため、企業は数多くの競合同士で、優秀な人材を取りあう状況となっています。つまり「企業が求職者から自社を選んでもらうための工夫」を積極的に行なう必要があるのです。
求人や面接で求職者を惹きつける方法について、以下で解説しますので、ぜひ採用活動に取り入れてみてください。
求人で求職者を惹きつける方法
まずは「求人で求職者を惹きつける方法」について4つ解説します。求人の書き方や内容を工夫すると、求職者の興味関心をグッと自社へ惹きつけやすくなります。
採用ターゲットを明確化する
求人で求職者を惹きつけるためには、採用ターゲットをしっかりと明確化することが大切です。採用ターゲットとは、採用活動で企業が求める人物像のこと。「どんな人材を採用したいのか?」を明確化して、ターゲットに刺さる訴求方法を考えていきましょう。
採用ターゲットがまだ明確に決まっていない場合は、以下の記事が参考になります。求める人物像を社内で話し合って定めてみましょう。
▼採用ターゲットを決めて訴求力アップ! 決め方やポイントを解説
ターゲットに刺さる採用キャッチコピーをつくる
採用キャッチコピーとは「求職者の目を惹きつけるための宣伝文」のことです。採用キャッチコピーは一般的に、求人広告の冒頭部分や採用サイトのトップページなど、求職者の目につきやすい場所に掲載されます。
採用ターゲットが決まったら、そのターゲットに刺さりそうな採用キャッチコピーをつくって、求人に載せましょう。採用キャッチコピーがあれば、条件面だけを記載しておくよりも、採用ターゲットに該当する求職者へ刺さりやすくなります。
魅力的な採用キャッチコピーのつくり方は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
▼魅力的な採用キャッチコピーをつくるには? 手順やコツ、事例を紹介
求人で会社や仕事の魅力を伝える
キャッチコピーだけでなく、求人の書き方も工夫しましょう。求人のなかで会社や仕事の魅力を伝えて、求職者に「自社で働くメリット」を訴求するのです。
しかし、会社や仕事の魅力をすべて羅列すると、情報が広く浅いため、採用ターゲットに刺さりにくくなってしまいます。あくまでも「採用ターゲットが惹きつけられそうな魅力」に的を絞って重点的に書きましょう。その方が、より訴求力のある求人広告に仕上がります。
応募したくなる求人広告の作り方は、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
▼応募したくなる求人広告の作り方|コピーライターが具体例つきで解説
自社の魅力をうまく言語化できずお困りの方は、以下の記事が参考になります。魅力の洗い出し方法や、伝え方も解説していますので、ぜひお役立てください。
▼会社の魅力を効果的に伝える方法とは? 魅力の考え方・洗い出し方も解説
求人広告に画像や動画を掲載する
求人広告に画像や動画を活用するのも、求職者を惹きつけるために効果的です。「画像は文字の約7倍・動画は文字の約5000倍」の情報量があるといわれています。
文章だけで求人をつくるよりも、画像や動画を盛り込んだ方が、職場や業務のリアルな様子が伝わりやすくなるでしょう。画像や動画が掲載されていると、文字情報だけの状態より、視覚的にアプローチしやすくなるメリットもあります。
▼求職者に響く採用動画のつくり方を解説した資料は、以下より無料でダウンロードいただけます。ぜひお役立てください。
面接で求職者を惹きつける方法
続いて、面接で求職者を惹きつける方法について4つ解説します。自社求人への応募を経て、面接まで選考が進んだ人材を逃さないようにするためには、「面接でも自社を魅力づけする」「面接で応募者の不安を解消する」などの工夫が重要です。
求職者のニーズに沿って自社を魅力づけする
求人で自社の魅力を伝えるだけでなく、面接の場でも自社を魅力づけして、求職者へアピールすることが大切です。面接は企業が求職者の適性を見極める場でもありますが、求職者が企業をジャッジする場でもあります。
「入社したら自分の目標が叶うのか?」「この企業は自分が馴染めそうな社風なのか?」など、求職者はさまざまな角度から企業を判断しています。面接の質疑応答で求職者のニーズを聞き出し、自社がそのニーズに応えられる企業であることをアピールしましょう。
たとえば、求職者の目標やキャリアプランを質問し、それらが自社で叶えられる場合は、「あなたの目標・キャリアプランは自社で達成できますよ」とアピールします。入社後に活躍する姿をイメージできるような話し方を心掛けると、より求職者を惹きつけられるでしょう。
求職者に寄り添って不安を解消する
求職者をより強く自社へ惹きつけたいなら、面接で求職者の気持ちに寄り添い、不安を解消してあげましょう。一般的に、求職者は「企業から尊重してもらえている・寄り添ってもらえている」と感じる場面があると、入社意欲が上がる傾向にあるからです。
求職者が自社へ抱いている疑問点・不安点を面接の場でしっかりとヒアリングして、気持ちに寄り添いながら解消してあげることが大切です。
たとえば求職者が、今後のキャリアプランや働き方に悩んでいる素振りを見せた場合は、既存社員のなかで求職者と共通点のある人が、どのようなキャリアを築いているか伝えます。
また、求職者が業務未経験で、きちんと仕事をこなせるか不安を感じている場合は、自社の研修・教育制度や独り立ちするまでのプロセスを共有し、安心してもらいましょう。
求職者に誠実な対応をする
面接官の対応の良し悪しで選考/内定辞退するかどうかを判断する求職者は多くいます。面接官が高圧的な態度だったり、いい加減な対応だったりすると、求職者は「ないがしろにされている…」と感じ、入社意欲がなくなってしまうのです。
こちらの「エン転職」が行なったアンケート調査をご覧ください。
調査結果を見ると、求職者の約7~8割が面接によって入社するか否かを決めているとわかります。面接官の対応は、求職者にとって重要な判断基準となるので、下記のように誠実な対応を心掛けましょう。
- 笑顔でリラックスして話せる雰囲気をつくる
- 求職者の話を遮らずにきちんと傾聴する
- 求職者への敬意を忘れず、丁寧な口調で感じよく話す
真摯な対応を行なえば、求職者をより強く惹きつけられるでしょう。
会社の良い点・課題点を正直に伝える
面接で自社について説明するときは、良い点と課題点をどちらも正直に伝えましょう。どのような企業にも、必ず課題や改善点はあるものです。そのため、良い部分ばかりをピックアップしてしまうと、逆に信用度が下がってしまいます。
求職者から質問をされたときも、ありのまま現状を正直に答える方が、「誠実で透明性が高く、信頼できる企業だ」と感じてもらえるでしょう。結果的に、良い部分だけを見せるよりも求職者の心をつかめるようになります。
まとめ
採用活動における「惹きつけ」とは、求職者の興味関心を自社に引き寄せて、求人への応募や内定承諾へつなげる取り組みを指します。採用競争が激化しているなかで、優秀な人材を確保するためには、求人と面接の両方で求職者を惹きつけることが大切です。
求人で求職者を惹きつける方法には、「採用ターゲットに刺さるキャッチコピーをつくる」「求人で企業や仕事の魅力を伝える」などがあります。
また、面接で求職者を惹きつけたいときは、「求職者のニーズに沿って自社を魅力づけする」「面接で求職者の疑問や不安を解消する」などの取り組みが大切です。
求人と面接の両方で求職者を惹きつけ、誠実な対応で選考を進めていけば、内定承諾率を高めることができるでしょう。
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