応募したくなる求人広告の作り方|コピーライターが具体例つきで解説
ハローワークを利用する場合は、求人票を採用担当者ご自身で作成する必要があります。
求人サイトを利用する場合は、求人広告の作成はサービス提供会社に任せることができます。ただし、「求人広告の良し悪し」が分からないと、作成してもらった求人広告で効果が望めるのかが判断できません。
結果、応募が望めない求人広告を掲載してしまって採用にかけたコストも時間も無駄になってしまったら悲しいですよね。
そこで知っておきたいのが「応募したくなる求人広告の書き方・作り方」。どのような求人広告なら求職者が思わず応募したくなるのか、この道9年の求人専門のコピーライターが、培ったノウハウをもとに解説していきます。
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【Point!】
求人広告の書き方次第で、応募の数も質も大きく変わります。中途採用向けの求人サイト『エン転職』は、自社に求人専門のディレクター・コピーライターを擁しているため、貴社の魅力が最大限伝わる求人広告を作成できます。求人広告でお悩みの際は、エン転職にご相談ください!
目次[非表示]
- 1.応募したくなる求人広告に必要な三大要素
- 1.1.分かる(仕事内容の分かりやすさ)
- 1.2.出来そう(教育制度の分かりやすさ)
- 1.3.やってみたい(仕事・会社の魅力の分かりやすさ)
- 2.求職者に聞いた、応募するにあたり重視している求人項目
- 3.求人広告で今すぐ改善できる7つのポイント
- 3.1.1. ターゲットにする人材を明確にする
- 3.2.2. 求人で主軸とする魅力を伝える
- 3.3.3. 仕事内容に1日のスケジュールを記載する
- 3.4.4. 独り立ちまでの流れと期間を記載する
- 3.5.5. キャッチコピーに働く魅力を凝縮する
- 3.6.6. 求人広告に画像・動画を活用する
- 3.7.7. 仕事の厳しい側面も書く
- 4.応募したくなる求人広告の事例
- 5.それでも求人広告に応募が集まらない原因
- 6.まとめ
応募したくなる求人広告に必要な三大要素
結論からお伝えすると、求職者が応募したくなる求人広告をつくるためには、以下3つの要素が必要です。
- 分かる(仕事内容の分かりやすさ)
- 出来そう(教育制度の分かりやすさ)
- やってみたい(仕事・会社の魅力の分かりやすさ)
分かる(仕事内容の分かりやすさ)
求人広告はその名の通り、仕事の広告です。そのため大前提として、仕事内容が分かりやすいことが重要です。筆者も多くの求人票・求人広告を見てきましたが、世の中の大半の求人が「仕事の概要説明」で終わっています。
仕事の概要説明だけでは、「自分に出来るのか」「やってみたい仕事なのか」「自分の経験を活かせそうか」などを判断できません。求人を読んで1日働いている姿がイメージできるように、仕事内容を書くのがポイントです。特に求人広告の仕事内容で以下のポイントを押さえておくと、求職者が仕事をグッとイメージしやすくなります。
- 基本的な業務内容と業務量
- 平均的な1日のスケジュール
- 扱う商品・サービスの特徴
- 相対するお客様の特徴
【Point!】
求人の仕事内容を分かりやすく書くことは、応募が集まりやすくなるだけではありません。求職者の仕事理解が深まることで、入社後に「思っていた仕事と違う…」とミスマッチが起きるケースが少なくなり、早期離職を防止できます。
出来そう(教育制度の分かりやすさ)
応募がしたくなる求人広告は、分かりやすいだけでなく、「自分にも出来そう」と思ってもらえる工夫がされています。転職は人生を左右する重大な決断。誰しも自分が通用するか大なり小なり不安に思うものです。
求職者の不安を払しょくするためにも、「教育制度」の詳細について求人広告で記載するのをオススメします。特に求人広告の教育制度で以下のポイントを押さえておくと、求職者が安心して応募しやすくなります。
- 入社時点で求める知識・の有無
- 入社後にまず担当する仕事
- 教育制度の流れ
- 独り立ちまでの期間
【Point!】
教育制度が大事なのは、未経験者を歓迎する募集だけではありません。経験者募集であっても、教育制度は重要です。会社が変われば、仕事の進め方は変わります。業務に慣れるまでは経験者であっても不安なものです。
どれくらいまで独り立ちまでの猶予期間があるのか、入社時点でどこまでの知識が求められ、どの程度入社後に教えてもらえるのかを記載すると、応募を後押しできます。
やってみたい(仕事・会社の魅力の分かりやすさ)
求人広告や求人票が世にあふれている今、「会社概要の紹介・仕事概要の紹介しかできていない求人」では応募は集まりづらくなっています。求人はまず間違いなく、他社と比較されます。
比較されたうえで自社の求人に応募してもらうためには、「仕事・会社の魅力」を伝える必要があります。この魅力が大きく、独自性があるほど、採用を有利に運べます。
会社・仕事の魅力はさまざまです。以下に魅力を整理するための表をご用意しましたので、ぜひご参考ください。
業界 |
業界の安定性・将来性は? |
会社 |
会社の安定性・将来性は? |
商品 |
商品の強みは?売りやすさは? |
仕事・やりがい |
仕事の意義は?やりがいの大きさや感じられる頻度は? |
昇格 |
昇格スピードは?昇格制度の納得感や公平性は? |
給与 |
相場と比較して月給・月収・年収は高い? |
福利厚生 |
手当の種類・金額は多い?独自の福利厚生は? |
休日休暇 |
休日は多い?有給消化率は?有給は申請しやすい? |
勤務時間 |
残業は少ない?周りを気にせず帰れる? |
人・人間関係 |
社内の雰囲気は?仲の良さが伝わるエピソードは? |
オフィス設備 |
働く環境・設備は? |
その他 |
【Point!】
人事・採用担当者だけで魅力を考えるのが難しい場合は、募集職種として実際に活躍されている社員の方からヒアリングするのがオススメです。新卒入社の方には「なぜ自社を選んで応募したのか」「何が決め手となって内定を承諾したのか」などを。中途入社の方には「前職と比較した自社の魅力に感じているポイント」などを深掘りしていくと、自社の強みが見えてくるかもしれません。
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求職者に聞いた、応募するにあたり重視している求人項目
応募したくなる求人広告には「分かる」「出来そう」「やってみたい」の三大要素が必要なことが分かりました。それでは具体的に、求人票・求人広告のどの項目で、上記を意識すると良いでしょうか。
ズバリ、求職者の関心が高い項目で「分かる・出来そう・やってみたい」の三大要素を取り入れると、貴社の魅力が伝わりやすくなります。以下は、ハローワークを利用している1,670名を対象に行った「求職者が応募するにあたり重要視している求人広告の項目」 のアンケート結果です。
- 1位:仕事内容
- 2位:就業場所
- 3位:賃金
- 4位:休日等
- 5位:職種
こうした求人項目を求職者は特にチェックしています。各項目で分かる・出来そう・やってみたいを意識すると魅力づけがしやすくなります。
求人広告で今すぐ改善できる7つのポイント
応募したくなる求人広告の三大要素(分かる・出来そう・やってみたい)を実現するために、求人広告を作成する際はどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?具体的な7つのポイントを詳しく解説していきます。
1. ターゲットにする人材を明確にする
「どんな知識・経験・スキルを持っているか」だけではなく、「どんな悩みを抱えて転職を考えているのか」まで具体的にイメージしましょう。
例えば、稼ぎを増やしたい人に向けた求人広告と、プライベートの時間を増やしたい人に向けた求人広告では、求人で打ち出す内容が異なるはずです。先述の「自社の魅力の整理表」をもとに、求人で何を魅力として伝えるのかを決めたら、その魅力に惹かれるターゲット像を明確にしましょう。
2. 求人で主軸とする魅力を伝える
会社や仕事の魅力を洗い出すと、求人であれもこれもと伝えたくなる気持ちは分かります。しかし、求人のスペースは有限。魅力をすべて網羅しようとすると、各魅力の情報が薄くなりがちです。
数ある会社・仕事の魅力の中から「主軸」となる魅力を最初に決めてしまいましょう。当社に入社すれば稼ぎやすい。当社に入社すれば仕事とプライベートを両立しやすい。当社に入社すれば人間関係でもう悩まない。当社に入社すれば、仕事を通してかけがえのないやりがいを得られる、など。主軸となる魅力を具体的にすることで、他社の求人とも差別化しやすくなります。
3. 仕事内容に1日のスケジュールを記載する
先ほどご紹介したハローワークのアンケートで「仕事内容の項目で1番知りたい情報」を調査したところ「1日の業務量・スケジュール」が1位でした。1日の業務の流れと各業務の量は、求職者の関心が特に高い情報と言えるでしょう。
例えば営業職の募集なら、1時間ごとの平均的な1日の業務を記載。また1日何件架電や訪問をするのかも記載すると、より求職者が仕事をイメージしやすくなります。
4. 独り立ちまでの流れと期間を記載する
「できそう」の紹介で触れましたが、「独り立ちまでの流れと期間」は求職者を安心させる重要な要素です。教育制度として明確に制度化されていなくても構いません。
入社後にまず何を担当するのか?独り立ちまで何ヵ月を見込んでいるのか?独り立ち後はサポートが一切ないのか?こうした点を具体的に記載すると、求職者の不安を払しょくできます。
5. キャッチコピーに働く魅力を凝縮する
求人広告の中で、1番目立ち、最初に求職者の目に触れるのがキャッチコピーです。求人サイトにもよりますが、1ページに50件以上の求人が並ぶことは珍しくありません。それが何ページにもわたって続きます。
膨大な求人広告の中で、自社の求人に目をとめてもらい、クリックしてもらうためにはこのキャッチコピーにこだわることが重要です。ポイントは魅力を、端的に、具体的に伝えること。
求人が無数に並んでいるので、長い文章は読んでもらえません。10文字前後を目安に基本は1行で。かつ、魅力が具体的に伝わりやすくなります。例えば、「プライベートを大切にできます」より「年間休日140日・残業0時間」のほうがプライベートを大切にできることが伝わるはずです。
6. 求人広告に画像・動画を活用する
画像は文字の「7倍」、動画は文字の「5000倍」の情報を伝えられると言われています。仕事探しは人生を左右する大きな決断。情報量は多いにこしたことはありません。画像や動画を活用することで、企業・仕事の魅力が求職者に伝わりやすくなります。
特に画像や動画は、文字では伝わりづらい、職場の雰囲気の良さや仕事の意義などを視覚的に伝えやすくする効果もあります。
7. 仕事の厳しい側面も書く
実は「仕事の楽しい側面」だけでなく、「仕事の厳しい側面」も求人広告で伝えることで、かえって採用成功しやすくなる効果があります。
「RJP理論(Realistic Job Preview )」と呼ばれ、会社の良い点だけでなく、自社の課題や仕事の厳しさといったネガティブな情報の開示を入社前に行なうことで「入社後のミスマッチを減らす」効果が期待できるとされています。
楽しいだけの仕事はありません。仕事の厳しい側面を知らずに応募を募り、入社後に発覚すると、会社への不信感から早期離職につながるケースもあります。反対に求人広告で事前に仕事の厳しい側面を伝えると、会社の誠実な姿勢が求職者にも伝わります。また求職者も仕事の厳しい側面を理解したうえで応募してくれるので、入社後の定着率アップにも期待できます。
応募がしたくなる求人広告の「三大要素」とそれを実現するための「7つのポイント」を踏まえた求人の記載例は、以下の記事でもご紹介しています。ぜひ本記事と合わせてご参考ください。
▼求人の記載例を交えて、より具体的な「応募したくなる求人広告の作り方」を解説した資料を以下から無料でダウンロードいただけます。
応募したくなる求人広告の事例
以下は、「応募数が少ない」「応募の質を改善したい」「地方採用で応募が集まりにくい」などの悩みを抱えていた企業が、求人広告の工夫により採用成功した方法をまとめた事例サイトです。
「採用課題をどのように解決したのか」だけではなく、実際の応募数・面接数・入社数、エン転職に掲載された求人広告などもご紹介しています。採用成功事例を、職種や業界、エリア、採用のお悩みごとに検索できるので、ぜひご参考ください。
求人広告で「応募の数」を改善した事例
求人広告で「応募の質」を改善した事例
求人広告で「入社後の定着率」を改善した事例
それでも求人広告に応募が集まらない原因
ここまでご紹介してきた「応募したくなる求人広告のつくりかた」を真似してみて、それでも応募が集まらない場合は、求人広告以外にも原因があるかもしれません。
例えば、応募が集まらない原因には以下が挙げられます。
- 求人の露出が少ない
- 待遇が相場と合っていない
- 採用手法が求める人材と合っていない
- ホームページ、採用サイト、クチコミがない
以下の記事では、応募を集めるために「求人広告以外で改善できること」も含めた13の解決策をご紹介しています。ぜひご参考ください
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
求人広告を改善したい。求人広告で他社と差別化を図りたい。そんな考えをお持ちであれば、ぜひ『エン転職』にご相談ください。『エン転職』は日本最大級となる1000万人の会員を保有する、中途採用向け求人サイトです。
『エン転職』の強みの1つとして、「求人広告の質の高さ」があげられます。その裏付けとして、『エン転職』は「求人広告賞」を2018年から2021年まで4年連続受賞中。過去18回の開催のうち、半数を超える通算10回をエン転職が受賞しています。
『エン転職』は、業界内でも珍しく、営業とは別に、取材専門の「ディレクター」と求人専門の「コピーライター」を自社で雇用・育成。採用上の競合がいる中で応募を集められるように先述の「採用コンセプト」から提案し、魅力的な求人広告を作成します。
今回ご紹介させていただいたのは、求人広告の書き方はあくまで一例です。
企業の特徴・魅力はさまざまあり、何を求人広告で打ち出していくのが最も効果につながるのかは、同時期に募集する競合他社によっても左右されます。
求人広告で採用成功率を高めたいとき、採用が上手くいかないときは、エン転職にご相談ください。採用を成功させる方法をご提案いたします。エン転職を利用するか否かは、その後にご判断いただければと思います。
本記事でご紹介しているノウハウ以外にも様々な情報を提供できますので、まずはお気軽に下記の問い合わせ窓口にご連絡ください。
▼エン転職の料金表・特徴をまとめたパンフレットは以下からダウンロードいただけます。
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