中途採用に適した時期とは? 採用に効果的な月別戦略とやるべきことを解説
- 求人を掲載する時期によって、応募効果って変わるの?
- 変わるとすれば、最も応募効果が高くなるタイミングは?
- 業界や職種によって、ベストな求人掲載の時期は違うの?
このページでは、上記のような疑問にお答えしています。中途採用が活発になる時期や、職種による求職者動向の特徴など、ベストな採用時期を見定めるための情報をまとめました。自社の採用スケジュールを考える際にも、参考にしていただけると思います。
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目次[非表示]
- 1.中途採用活動にベストな時期は?
- 2.「中途採用市場が活発な時期」の求職者・企業の動向
- 3.「中途採用市場が落ち着く時期」の求職者・企業の動向
- 4.「中途採用市場が活発な時期」に採用を開始するメリット・デメリット
- 5.「中途採用市場が落ち着く時期」に中途採用を開始するメリット・デメリット
- 6.職種によって中途採用に最適な時期な時期は違うの?
- 6.1.開発技術者
- 6.2.情報処理・通信技術者(ITエンジニア)
- 6.3.製造技術者
- 6.4.建築・土木・測量技術者
- 6.5.営業の職業
- 6.6.商品販売の職業
- 7.エリアによって中途採用に最適な時期な時期は違うの?
- 8.中途採用のフローとスケジュールの決め方
- 8.1.求人の掲載までには1~3週間かかる
- 8.2.人材の募集~入社決定までは平均3ヶ月かかる
- 8.3.悩んだら「入社日」から逆算してスケジュールを決める
- 8.4.急な欠員の場合は時期を待たずにすぐ募集開始する
- 9.中途採用を成功させるためのポイント
- 9.1.選考や内定の連絡を迅速に行なう
- 9.2.閑散期にも求人を掲載する
- 9.3.複数の採用手法を組み合わせる
- 9.4.内定者フォローを実施する
- 10.中途採用を成功させるなら『エン転職』がおすすめ
中途採用活動にベストな時期は?
中途採用の年間トレンドは、以下の2種類に大きく分けることができます。
・中途採用市場が活発な時期(1月~4月、6月~7月、9月~11月)
・中途採用市場が落ち着く時期(5月、8月、12月)
転職活動には2~3ヶ月程度かかります。そのため、「人事異動の時期」や「ボーナス支給」の数ヶ月前から企業の採用活動、求職者の転職活動が活発になります。
一方で、年末年始休暇(冬季休暇)、ゴールデンウィーク(GW)、夏季休暇などの「長期連休」がある月は、企業の採用活動、求職者の転職活動が落ち着く傾向があります。
中途採用市場が「活発な時期」と「落ち着く時期」、どちらのほうが絶対に良いというわけではなく、どちらの時期にもメリット・デメリットがあります。では、中途採用を行なうのにベストな時期とはいつなのでしょうか?
結論から言えば、一社一社異なります。例えば「求職者が多い時期に掲載したい」、「競合となる求人が多い時期に掲載するのは避けたい」など、企業の狙いによって最適なタイミングは異なります。
「貴社にとっての中途採用に最適な時期」を見極めるのに必要な情報を以下にまとめました。採用計画を立てる際に、ぜひご参考ください。また、「自社の場合、中途採用に最適な時期がいつなのか相談したい」という方は以下の採用相談窓口からお問い合わせください。貴社の求める人材の条件・募集する条件などに応じて、最適な採用時期をご提案致します。
「中途採用市場が活発な時期」の求職者・企業の動向
中途採用市場が活発な時期は、1年に3回やってきます。ここでは、1月~4月、6月~7月、9月~11月、それぞれの時期の動向を詳しく解説します。
1月~4月…1年で一番中途採用が活発な時期
求職者・企業ともに1年でもっとも動きが活発になる時期です。冬のボーナス取得後、4月という区切りの良いタイミングで転職しようと考える人が多くなるためです。
3月末には現在の職場を退職できるように、1月ごろから求人を探す人が増えてきます。
また、こうした転職者を狙う企業が求人を出すため、新規求人数も1年で最多となる傾向にあります。
4月に入ると特に採用力がある大手企業が新卒入社の受け入れにかかりきりになるため、中途採用を動きが鈍化する傾向があります。競合となる大手が少ない時期として、4月を狙って採用活動を行なう企業もいます。
6~7月…夏のボーナス取得後の退職者が増える時期
例年退職をする方が増える時期です。夏のボーナスを受け取ってからすぐに転職をするために、6月上旬から転職活動をする人が増加。また、ボーナス後に発生する欠員を埋めるため、企業の動きも活発になります。あわただしい年度末・年度初めを超えて、採用に本腰を入れる人事担当者も増えていくようです。
9月~11月…下期に向けて転職活動が活発になる時期
9月は、多くの企業にとって上半期が終わるタイミング。区切りの良い時期なので、転職を考える人が増加する傾向にあります。
また、12月に支給される冬のボーナス取得後の退職や、翌年1月の入社を目指す人が転職活動を始めるタイミングでもあります。こうした求職者の動きに伴って、企業側の採用活動も活発化。さらにこの時期は、上半期を終えての人事異動・年末の退職希望者などによる欠員を補充するため、採用をスタートする企業も増えてきます。
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「中途採用市場が落ち着く時期」の求職者・企業の動向
5月、8月、12月は、採用市場の動きが落ち着く時期。この時期に動く求職者、企業の特徴について解説します。
5月・8月・12月…普段忙しい人材に会える時期
上記の時期は、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始休暇…といった長期休みの期間にあたります。企業の採用担当者と応募者との日程調整が難しく、企業の採用活動自体が鈍くなる傾向にあります。
求職者の動きも鈍化し、新規求職者数は減少。その一方で、普段は忙しくて転職活動ができない人が、長期休暇を使って転職先を探すケースも多いです。特に経験やスキルが豊富な人材や、役職についている方など、ハイスペック人材に出会えるチャンスとも言えます。
「中途採用市場が活発な時期」に採用を開始するメリット・デメリット
「中途採用市場が活発な時期」に採用を開始するメリット・デメリットを図にまとめました。
市況が活発な時期は求職者が増えますが、それを狙って求人を掲載する企業(ライバル)も増えることを忘れてはいけません。たくさんの応募を集めるチャンスではありますが、一方で掲載した自社の求人情報が埋もれてしまうリスク・比較されやすいリスクも同時に抱えています。
「中途採用市場が活発な時期」に採用開始する戦略とポイント
ライバルとなる求人が多い「中途採用が活発な時期」は、以下4点が採用成功の戦略ポイントとなります。
■求人の露出量を増やして応募を集める
■複数の採用手法を併用して求職者との接点を増やす
■他社求人と比較された上で応募が集まる求人をつくる
■スカウトメール機能などを活用して欲しい人材へ個別アプローチをかける
例えば、求人の露出を増やすオプションを利用する・他社求人の待遇相場・打ち出しを調べて差別化を意識した訴求を行なう……といった工夫を行なうことで、より効果を高めることができるでしょう。また、スピーディーな応募者対応も、選考中の辞退を防ぐ上で効果的です。
「中途採用市場が落ち着く時期」に中途採用を開始するメリット・デメリット
「中途採用が落ち着く時期」に中途採用を開始するメリット・デメリットも図にまとめました。
長期休暇がある中途採用が落ち着く時期には、採用活動を行なう企業が減少します。また、大手企業が新卒採用に力を入れているタイミングでもあるので、中小企業にとっては特に、ライバルが少なくなるチャンスです。
求人を見てもらえる可能性はもちろん、休暇を利用して転職活動を行なうハイスペック人材と出会えるチャンスも高まります。
「中途採用市場が落ち着く時期」に採用開始する戦略とポイント
「中途採用が落ち着く時期」は、以下2点が採用成功の戦略ポイントとなります。
■スカウトメール機能を活用して転職潜在層へ個別アプローチをかける
■長期休暇明けすぐに求職者が活発化するのを見越して求人掲載しておく
求人件数が減少する時期だからこそ、自社の魅力をアピールするチャンス。スカウトメールを活用することで、「すぐ転職するつもりはなかったけど良い条件であれば転職したい」と考えている転職潜在層の興味を喚起できる可能性があります。
また、長期休暇明けは求職者の動きが活発となるため、あらかじめ求人掲載しておき、休暇明けの動きに備えることも重要です。中途採用市場が落ち着いているときに、求人を掲載しておくことによって、情報が埋もれにくくなるメリットもあります。
採用が活発な時期に求人を掲載して「応募が集まらなかった」「求める人材と出会えなかった」といった経験をお持ちの企業様は、一度、中途採用が落ち着く時期に求人掲載をしてみてはいかがでしょうか。
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職種によって中途採用に最適な時期な時期は違うの?
結論から言うと、職種によっても採用に最適な時期は異なります。ここでは「開発技術者」「情報処理・通信技術者」「製造技術者」「建築・土木・測量技術者」「営業の職業」「商品販売の職業」を例に挙げて、それぞれの求職者数の増減について解説します。
開発技術者
時期による求職者数の増減は少ないものの、4月・10月ごろは微増傾向にあります。夏・冬のボーナス取得後の転職を目指して動き出す人が多いという特徴が読み取れます。
情報処理・通信技術者(ITエンジニア)
様々な分野でIT化が進むにつれて採用ニーズが高まっているエンジニア。転職市場全体が活発になる1月~3月は、かえって求職者数が落ち着く傾向があります。プロジェクトの区切りが良い4月以降に転職活動を始める人も増えてくるようです。
製造技術者
こちらも時期による求職者数の増減が少ない職種です。転職市場全体の動向と比較して、自社の狙いに合った時期に求人を掲載することをおススメします。
建築・土木・測量技術者
4月が最も求職者数が増えます。3月末までは公共工事や法人向けの工事の駆け込み需要(決算前に工事を終わらせる依頼)が増えるため、建設業界にとっては繁忙期。繁忙が落ち着いた時期に新たな職場を探す人が増える傾向にあります。
営業の職業
営業は、時期による求職者数の増減が目立つ職種です。営業成績がボーナスの金額に反映されることも多いため、ボーナス支給後の転職を見据えて4月・10月ごろに動き出す求職者が増える傾向にあります。
商品販売の職業
販売職の求職者数は、セールの繁忙によって左右されます。一年で最も忙しくなる年末年始にかけては、求職者数が減少。セールが落ち着いた2月下旬以降~夏のセール準備が始める5月下旬ごろに、求職者数が最多となります。
エリアによって中途採用に最適な時期な時期は違うの?
上記のグラフからわかる通り、エリア別の求職者数は年間を通してほぼ横ばい。職種別の求職者数ほど大きな変化がないことが読み取れます。エリアによる採用時期の違いはほぼないため、それほど気に留める必要はなさそうです。
中途採用のフローとスケジュールの決め方
「この時期に採用活動をしよう!」と決まれば、次はいよいよ求人の掲載。狙い通りの時期に求人広告を掲載するためには、あらかじめスケジュールを組んでおくことが大切です。ここからは、求人の掲載~入社にかかる時間や、スケジュールの決め方を解説します。
求人の掲載までには1~3週間かかる
求人の掲載までには1~3週間ほど時間がかかります。求人掲載までの大まかな流れは、以下の通りです。
- 求人掲載サービスを選定・問い合わせ
- 求人原稿制作のための取材対応
- 求人原稿の制作
- 求人原稿のチェック・修正
上記フローを踏まえると、求人掲載までには最短でも1週間程度必要です。求人媒体を使用するにあたって本社のチェック、社内稟議が必要な場合、3週間程度かかることもあるでしょう。
人材の募集~入社決定までは平均3ヶ月かかる
人材の募集から入社決定までには、平均3ヶ月程度かかります。しかし内定者がすぐに入社できるとは限りません。働きながら転職活動をしている方が増えているため、内定後に退職交渉が発生します。
スキルが高い方やマネジメント経験者など、ハイスペック人材ほど入社までの期間が長くなる傾向にあるため、「なるべく早く入社してほしい」ということであれば、すぐに動き始める必要があるでしょう。
また、エン・ジャパンが行なったアンケート調査によると、直近1年間の採用において、9割近い企業が選考辞退を経験していることがわかっています。
辞退理由で最も多いのが「他社での選考が通過した・内定が決まった」といった理由です。他社よりも早く選考を進めて内定を出すことも、狙った時期に採用を叶える上で重要なポイントとなります。
悩んだら「入社日」から逆算してスケジュールを決める
中途採用を始めるタイミングに悩んだら「いつ入社してほしいのか」から逆算して採用をスタートする時期を決めることをおススメします。
例えば「4月に入社してほしい」という場合であれば、募集~入社までの期間(平均3ヶ月)を踏まえて、1月~2月初旬には求人掲載を始めるのが理想です。
急な欠員の場合は時期を待たずにすぐ募集開始する
ここまでお伝えした通り、求職者・企業の動向は月ごとに変化します。中途採用市場にも繁忙期と閑散期がありますが、それぞれの時期が来るのを待つ必要はありません。
急な欠員が出た場合は、新たな人材になるべく早く入社してもらえるように、求人掲載へ向けてすぐに動いたほうがよいでしょう。
「今掲載すると応募が来ないのでは…」といった不安を抱えている方も、ご安心ください。時期によって求職者数の増減はありますが、中途採用が落ち着く時期でも、何万人という求職者が動いています。
ベストな時期を待って欠員状態が続いてしまうよりも、スピーディーに採用を行なうほうが吉です。
中途採用を成功させるためのポイント
最後に、中途採用を成功させるために押さえておきたいポイントを4つ紹介します。
選考や内定の連絡を迅速に行なう
採用を成功させるには、応募者対応を迅速に行なうことが重要です。応募者への連絡をスピーディーに行なうだけで、選考辞退や内定辞退を防止できる可能性が高くなります。
基本的に求職者は、複数の企業へ同時に応募しているケースが多いものです。そのため選考案内や内定通知が遅くなると、他社から先に連絡が来て、自社を辞退されてしまう恐れがあります。応募者への対応を迅速に行ない、辞退を防止しましょう。
なお、選考辞退の防止対策は、以下の記事で詳しく解説しています。選考辞退にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
▼選考辞退にもう悩む必要なし!辞退を防ぐ方法を紹介(事例付き)
閑散期にも求人を掲載する
中途採用の閑散期にも求人を出し続けると、採用に成功できる可能性があります。中途採用の閑散期は、競合他社の求人が比較的少なくなるため、その時期に求人を出しておくことで、自社求人が求職者の目につきやすくなるからです。
求人を長期的に掲載するときは、通年採用のポイントを押さえておくと、自社に適した人材を採用できる可能性が高くなります。通年採用のポイントは、こちらの記事でご説明していますので、ぜひお役立てください。
▼通年採用とは? メリット・デメリットや新卒採用との違い、成功のポイント
複数の採用手法を組み合わせる
中途採用を実施するときは、複数の採用手法を組み合わせましょう。
- 求人広告サイト
- 自社の採用サイト
- 自社のSNSアカウント
- ダイレクトリクルーティングサービス
上記のように、複数の方法で自社の求人を求職者へアピールしたほうが、求める人材からの応募を集められる可能性が高くなります。採用情報の広報活動を日常的に行ない、自社の認知度を高めることも意識しましょう。
内定者フォローを実施する
内定後の辞退を防ぐため、内定者フォローを実施するのもおすすめです。カジュアルな面談や交流会を行なうなどして、内定者の入社意欲を高めましょう。
また、内定者は入社に関して、不安や疑問を抱いているケースが多くあります。面談や交流会、オンライン研修などの機会を通して、内定者の不安や疑問を払しょくし、安心感を醸成しましょう。
内定者フォローの流れや内容は、以下の記事で詳しく解説しています。こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼内定者フォローの内容とイベント例、内定辞退を防ぐポイントも解説
中途採用を成功させるなら『エン転職』がおすすめ
「すぐに中途採用を開始したい」
「中途採用で自社にマッチする人材を確保したい」
このようなお考えをお持ちの方は、ぜひ『エン転職』にご相談ください。一社一社の状況をうかがったうえで、可能な限り早く求人掲載する方法をご案内いたします。
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