採用広報で人材獲得を成功させる! 効果的な戦略を立てるポイントとは
採用の売り手市場が継続するなか、求人サイトでは競合過多によって人材獲得競争が激しくなっており、求人票を出すだけで応募を集めることは難しくなっています。
自社が求める人材からの応募を集めて採用へとつなげるには、採用広報を通して自社の情報や働くうえでの魅力を広く発信することが重要です。採用広報とは、自社が求める人材を採用することを目的に、企業の認知拡大や入社意欲の醸成を図る広報活動のことです。
企業の人事・採用担当者のなかには「採用広報に取り組むことでどのような効果が期待できるのか」「効果的に活動を行うための戦略をどのように設計すればよいか」と気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、採用広報によって期待できる効果と戦略を立てるポイントについて解説します。
目次[非表示]
- 1.採用広報の取り組みで期待できる効果
- 2.採用広報の効果的な戦略を立てるポイント
- 2.1.①採用ターゲットを設定する
- 2.2.②採用コンセプトを設計する
- 2.3.③採用広報の手法を選定する
- 2.4.④発信する情報を選定する
- 3.まとめ
採用広報の取り組みで期待できる効果
採用広報を通して、企業の情報や魅力、働きがいなどを発信することで、以下の効果が期待できます。
▼期待できる効果
- 認知の拡大
- 応募数の増加
- 採用ミスマッチの防止
採用広報では、自社の採用サイトだけでなく、さまざまなメディアや媒体を活用して情報発信を行います。自社を知らない求職者や、転職潜在層と新たな接点を創出して企業名の認知拡大を図ることが可能です。
また、企業のビジョンや風土、働き方などの情報を発信することで、企業理解の促進と共感・好感の醸成につながります。その結果、自社への興味関心や入社意欲が高まり、応募者数の増加に結びつくと期待できます。
さらに、企業のありのままの姿をオープンに発信して、自社のビジョンやカルチャーに共感する人材からの応募が集まると、採用ミスマッチの防止にもつながります。採用ミスマッチを削減できれば、選考プロセスでの辞退や早期離職による採用コストの損失も抑えられます。
採用広報の効果的な戦略を立てるポイント
採用広報を行う際は、やみくもに情報発信をするのではなく、「どのような層に何の情報を伝えたいのか」を決めて訴求方法を検討する必要があります。
①採用ターゲットを設定する
自社の採用目的を踏まえて、情報発信を行う採用ターゲットを設定します。採用ターゲットを設定することで、広報活動の方向性を定めて、その人物に響く情報や訴求方法などを検討できるようになります。
自社が求める人材の属性やスキル、職歴、性格、趣味嗜好などを詳細に定義したペルソナを設計すると、どのような情報が求職者にとって魅力となるのかを検討しやすくなります。
▼ペルソナ設計のポイント
- 想像ではなく現状の採用市場を踏まえて、現実的かつ合理的な根拠に基づいて人物像を設計する
- 経営層や現場の担当者にヒアリングを行い、求める人物像の認識を合わせる
- 採用の目的や課題に応じて、複数パターンのペルソナを用意する
なお、ペルソナの作り方とテンプレートについてはこちらの記事をご確認ください。
②採用コンセプトを設計する
採用広報を通してターゲット層に響くアプローチを行うには、一貫性のある情報やメッセージを発信する必要があります。採用の目的とターゲットを踏まえて、採用コンセプトを設計することが重要です。
広報における採用コンセプトとは、活動の軸となる基本的な考え方を指します。採用コンセプトを設計することで、広報活動の方向性を定めてターゲットに伝える情報・媒体を検討しやすくなります。
採用コンセプトを設計する際は、1で設定したターゲットが持つ課題・ニーズを分析して、それに対応できる自社の魅力や価値を洗い出すことがポイントです。
3C分析を活用すると、自社の強みや競合他社との差別化要素を客観的に評価して、ターゲットに響く独自性のあるコンセプトを設計しやすくなります。
▼採用広報における3C分析の方法
要素 |
分析項目 |
自社(Company) |
|
求職者(Customer) |
|
競合(Competitor) |
|
自社の強み・弱みや競合他社との差別化要素を明らかにする際に活用できるフレームワークは、こちらの記事でも紹介しています。併せてご覧ください。
また、競合他社との差別化を図るポイントについては、こちらの記事で解説しています。
③採用広報の手法を選定する
採用コンセプトを基に、自社の魅力を発信しやすく、ターゲット層との接点を創出しやすい採用広報の手法を選定します。
メディア・媒体などを選定する際は、採用ターゲットのカスタマージャーニーを設計することがポイントです。企業の認知から興味関心の喚起、求人の応募に至るまでのプロセスにおいてターゲット層の行動・心理を可視化することで、各接点の創出に有効な手法を選定しやすくなります。
▼カスタマージャーニーに沿った採用広報の手法例
プロセス |
採用広報の手法 |
認知 |
Web広告、SNS広告、合同転職イベント |
興味関心の喚起 |
リスティング広告(※)
|
比較検討 |
自社の採用イベント、オウンドメディア、企業口コミサイト |
応募 |
求人サイト、自社採用サイト |
選考~採用 |
採用ピッチ資料、職場見学、既存社員とのインタビュー会 |
※検索エンジンの検索結果画面に掲載されるテキスト広告のこと。
④発信する情報を選定する
採用広報の手法に応じて、ターゲット層へ発信する情報を選定します。
メディアやイベントなどでターゲット層との接点を創出しても、発信している情報に対して興味関心を持ってもらえないと、応募につなげることは難しくなります。
自社が伝えたい情報だけでなく、ターゲット層が知りたい情報を基準に魅力や強みを分かりやすく訴求することが重要です。
▼情報発信を行う際のポイント
- 写真・動画を活用して、職場の雰囲気や働くイメージを掴みやすくする
- 現状と乖離していない透明性のある情報を伝える
- 魅力や強みだけでなく、仕事の大変さ、現状課題などを正直に伝える
なお、求人媒体の種類についてはこちらの記事をご確認ください。
まとめ
この記事では、採用広報について以下の内容を解説しました。
- 採用広報の取り組みで期待できる効果
- 採用広報の効果的な戦略を立てるポイント
採用広報に取り組むことで、認知の拡大や応募数の増加、採用ミスマッチの防止などの効果が期待できます。自社が求める人材からの応募につなげるには、採用ターゲットと採用コンセプトを定めたうえで、採用広報の手法と発信する情報を選定することがポイントです。
また、採用を成功させるには、求人広告で魅力をアピールすることも大切です。「求人で自社の魅力を最大限アピールしたい」「求人で競合他社と差別化を図りたい」とお考えの方は、ぜひ『エン転職』にご相談ください。
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