ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違いとは?
ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスは、どちらも企業から候補者に直接アプローチをかける攻めの採用方法です。
「それぞれ、名称は知っているが、特徴や違いをあまり理解していない」という人事・採用部門の担当者さまもいるのではないでしょうか。
この記事では、ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違いやメリット・デメリット、導入が向いている企業について解説します。
なお、ダイレクトリクルーティングサービスの概要や採用手法の比較については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
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ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違い
ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスには、アプローチの対象や候補者の選定条件などに違いがあります。
▼ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違い
ダイレクトリクルーティングサービス |
スカウトサービス |
|
アプローチ対象者 |
自社の人材要件にマッチする人 |
サービスに登録していて、一定の条件に当てはまる人 |
アプローチ内容 |
一人ひとりに向けて異なる内容 |
不特定多数に向けた内容 |
候補者の選定条件 |
自社が求める詳細な条件に適しているかどうか |
大まかな条件に当てはまっているかどうか |
求人公開状況 |
非公開 |
公開 |
ダイレクトリクルーティングサービス
ダイレクトリクルーティングサービスでは、企業が候補者のプロフィールやスキルなどを見て、自社が求める人物像にマッチする人材にアプローチを行います。
企業は候補者一人ひとりに応じたスカウトメールを送信して、候補者側は気になった企業に返信することでマッチングが成立します。
人材要件を満たす候補者の選定や、個別アプローチができるため、よりマッチ度の高い人材と出会えると期待できます。ただし、候補者の選定や個別のメール送信などに工数がかかるため、一度に多くの人材を採用するのは難しくなります。
また、ダイレクトリクルーティングサービスの求人は非公開となっており、メールを送った相手以外は求人を閲覧することができません。ターゲット以外の人から応募が来ないため、担当者にかかる選考負担を軽減できます。さらに、社内外の人に知られたくないポジションも募集しやすくなります。
ダイレクトリクルーティングについては、以下の記事でも詳しく解説しています。ほかの採用手法との違いなどを詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
▼ダイレクトリクルーティングとは?採用手法比較やサービスの選び方を解説
スカウトサービス
ここでいうスカウトサービスとは、従来の求人サイトに搭載されているスカウト機能のことを指します。
求人サイトによってスカウト機能にも差はありますが、多くのスカウトサービスでは、候補者の年齢や性別、居住地といった大まかな条件を設定して、当てはまる人物に一斉にスカウトメールを送信します。その後、候補者からの応募があった場合にマッチングとなります。
一定の条件設定やメール作成は必要ですが、ダイレクトリクルーティングサービスとは異なり、メールの内容はすべて同じになるスカウトメールも多いです。
また、スカウトサービスの求人は全体に公開されており、検索すれば誰でも閲覧できます。求人サイト経由で一度に多くの応募数が集まることが期待できる半面、ターゲット外からの応募も含まれていることにより、選考負担が増えるケースもあります。
スカウトサービスと比較したダイレクトリクルーティングサービスのメリット
候補者の細かな選定や個別のスカウトメールを送信するダイレクトリクルーティングサービスには、スカウトサービスにはないメリットがあります。
ダイレクトリクルーティングのメリットは、以下の記事にも詳しく記載されています。より詳細なメリットや成功のポイントなどを知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
①自社の求める人材とマッチングできる
1つ目のメリットは、自社の求める人材とマッチングできることです。
ダイレクトリクルーティングサービスでは、相手のプロフィールを確認してから候補者を選定するため、自社が求める人材を発掘しやすくなります。大まかな条件設定で一斉送信するスカウトサービスと比べて、即戦力となるスキル・経歴を持った人材と出会える可能性も期待できます。
また、社内外に秘密にしたいポジションを採用したい場合にも適しています。例えば、競合他社に知られたくない新規事業関係者の募集や、部長クラスの退職に伴う後任採用などが挙げられます。
②自社の魅力を伝えやすい
2つ目のメリットは、自社の魅力を最大限に伝えられることです。
ダイレクトリクルーティングサービスでは、一人ひとりに合わせて文面を変えながらスカウトメールを作成するため、自社の魅力・強みをより効果的に訴求できます。
同じ文面を一括で送信するスカウトサービスと比較して、企業の熱意を伝えやすいため、候補者に開封・返信してもらいやすくなると期待できます。
③採用経費を削減できる場合がある
3つ目のメリットは、採用経費を削減できる場合があることです。
ダイレクトリクルーティングサービスには、主に2つの料金形態があります。
▼ダイレクトリクルーティングサービスの料金形態
料金形態 |
内容 |
先行投資型(定額制) |
月額・年額など決められた期間内の費用を定額で支払う |
成功報酬型(従量制) |
採用人数やメールの送信数に応じて費用を支払う |
採用単価や採用人数を考慮して、自社に適した料金形態を選ぶことで、採用経費を削減できる可能性があります。
この他にも、以下の記事でダイレクトリクルーティングのメリットを詳しく解説しています。より詳細なメリットや成功のポイントなどを知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
▼ダイレクトリクルーティングのメリットと注意点。成功に導くポイントとは?
▼本記事をより詳細に、分かりやすく解説した「ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違いとは?」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼
スカウトサービスと比較したダイレクトリクルーティングサービスのデメリット
スカウトサービスと比較して、ダイレクトリクルーティングサービスには次のようなデメリットがあります。
①スカウトメール作成の工数が増えやすい
1つ目のデメリットは、スカウトメールを作成する工数が増えやすいことです。
前述したように、ダイレクトリクルーティングサービスでは、狙った採用ターゲットにピンポイントで訴求できるため、ターゲット外からの応募を減らせることが特徴です。
しかし、送信相手一人ひとりに合わせた文面でスカウトメールを作成する必要があるため、採用人数が増えるほど採用担当者の工数は増加しやすくなります。多くの人数を採用する予定がある場合には、メール作成や返信業務に関わる担当者を十分に確保しておくことが重要です。
②すぐに効果が出るわけではない
2つ目のデメリットは、すぐに効果が出るわけではないことです。
採用ノウハウが蓄積されていない状態でダイレクトリクルーティングサービスを行う場合、有効なアプローチを行えず、すぐに効果を得られない可能性があります。
効率的に採用活動を行うには、候補者の選定基準やスカウトメールの文面、コミュニケーション方法などを試行錯誤しながら長期的に取り組む必要があります。
ダイレクトリクルーティングで採用成功するためのコツは、こちらの記事で詳しく解説しています。ダイレクトリクルーティングの成功率を上げたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▼【人事必見】ダイレクトリクルーティングで採用につなげる6つのコツ
ダイレクトリクルーティングサービスはこんな企業におすすめ!
メリット・デメリットを踏まえて、ダイレクトリクルーティングサービスの利用が向いていると考えられる企業には、以下が挙げられます。
▼ダイレクトリクルーティングサービスの利用が向いている企業
- 求人サイト・採用サイトで応募が集まりにくい
- 母集団のなかにマッチする人材が少ない
- 即戦力人材を狙って採用したい
従来の採用方法では応募が集まりにくい場合や、母集団のなかに自社にマッチする人材が少ない場合には、ピンポイントでアプローチを行えるダイレクトリクルーティングサービスの利用が向いていると考えられます。
また、採用経費を最小限に抑えつつ、即戦力人材や経験人材の獲得を目指す企業においても、料金プランを選びやすいダイレクトリクルーティングサービスがおすすめです。
まとめ
この記事では、ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスについて、以下の内容を解説しました。
- ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスの違い
- ダイレクトリクルーティングサービスのメリット・デメリット
- ダイレクトリクルーティングサービスが向いている企業
ダイレクトリクルーティングサービスとスカウトサービスは、アプローチする対象者の選定方法やメールの内容、求人の公開状況などが異なります。
従来の採用方法で応募が集まりにくい場合や、母集団のなかにマッチする人材が少ない場合、即戦力人材を狙って採用したい場合などは、ダイレクトリクルーティングサービスの利用がおすすめです。
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なお、エン転職ダイレクトの料金やサービスの詳細はこちらで解説しています。ぜひご一読ください。
また、中途採用にダイレクトリクルーティングが有効な理由についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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