【2023年版】最新の採用トレンドを分析! これからの中途採用に求められる対応とは?
2023年度の人材採用をスタートするにあたって、現在の採用市場や動向について理解しておくことが欠かせません。
前年の2022年度における中途採用市場では、コロナ禍の影響が弱まったことで、採用活動を再開する企業の増加が見られました。「コストをかけてでも採用したい」といった緊急度・重要度の高い求人数が一気に動き出したために、求人サイトでの人材獲得競争も激しさを増しています。
人事・採用担当者は、これらの状況を踏まえて、今後の中途採用を成功させるための戦略を立てることが重要です。
本記事では、2022年度の採用市場の動向を踏まえて、2023年の採用トレンドや中途採用における対応策について解説します。
また、2024年度の中途採用のトレンドについては、以下の記事で解説しています。最新のトレンドをチェックしたい方は、ぜひご覧ください。
▼【2024年度】中途採用のトレンド。採用活動を成功させるための対応とは
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なお、2022年度の採用トレンドについては、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
また、2022年の人材不足に関するレポートは、こちらからダウンロードいただけます。
目次[非表示]
- 1.2023年度の採用トレンド予測
- 1.1.有効求人倍率は1.0倍を超え、採用難が継続
- 1.2.求人メディアの人材獲得競争が激化
- 1.3.経験者採用から未経験者採用への転換
- 1.4.在宅・フルリモート案件の需要が高まる
- 2.これからの中途採用に求められる対応
- 2.1.求職者から選ばれる求人の工夫
- 2.2.未経験者採用のための体制づくり
- 3.まとめ
2023年度の採用トレンド予測
2023年度の採用市場はどのように変化していくのでしょうか。2022年度における中途採用市場の動向を踏まえて、2023年度の採用トレンドを予測します。今後の採用活動戦略を立てる際にお役立てください。
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有効求人倍率は1.0倍を超え、採用難が継続
2023年度の中途採用市場では、前年に引き続き採用難が継続することが見込まれます。厚生労働省がまとめた『一般職業紹介状況(令和5年2月分)』によると、2023年2月までの求人倍率は以下のように推移しています。
▼求人倍率の推移
画像引用元:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和5年2月分)について』
2020年のコロナ禍に突入後、有効求人倍率は一時的に低下しましたが、2021年から2022年にかけて0.22ポイント上昇しており、1.35倍を記録しました。
また、2023年2月の有効求人倍率は1.34倍となり、前月から0.01ポイント下回ったものの、依然として売り手市場が続いています。
少子高齢化による人手不足が深刻化するなか、2023年も売り手市場が続く可能性が高いと考えられます。
出典:厚生労働省『一般職業紹介状況(令和5年2月分)について』
求人メディアの人材獲得競争が激化
2023年度は、求人メディアでの人材獲得競争が激化することが予測されます。
前年の2022年度には、コロナ禍の影響で止まっていた採用活動を再開した企業が増えたことで、求人サイトへの掲載件数が増加しました。
大手求人メディアの求人掲載件数は、1回目の緊急事態宣言の時期に減少しましたが、それ以降は右肩上がりになっています。
▼大手求人メディア5媒体の掲載案件数の推移
今後も売り手市場が続くと予測されることを踏まえると、2023年度はコロナ禍以前の掲載件数よりも上回ると考えられます。求人数が増加すれば、競合他社との人材獲得競争も激しくなるため、中途採用の難易度はさらに高まると考えられます。
経験者採用から未経験者採用への転換
近年、中途採用のターゲットにも変化が見られており、2023年度には経験者採用から未経験者採用へと転換する企業が増えることが予測されます。
2020年度のエン転職における求人票では、未経験者歓迎求人は全体の55%でしたが、2022年には70%まで増加しています。
▼未経験者求人の割合
未経験者採用が増えた背景の一つに、経験者の採用が難しいことが挙げられます。即戦力を求める中途採用では、経験者採用の競争率も高くなっています。
今後も売り手市場が継続して、人材獲得競争が激しくなることを踏まえると、2023年度も引き続き未経験者採用に舵を切る企業が増えると考えられます。
在宅・フルリモート案件の需要が高まる
2023年度の中途採用市場では、在宅やフルリモートでの働き方を希望する求職者が増えることが予測されます。
エン転職内のキーワードランキングを見ると、2019年には“フルリモート”が圏外、“在宅”が14位、“完全在宅”が圏外だったのに対して、2022年にはこれらのキーワードが急上昇しています。
▼エン転職内のキーワードランキング(2022年11月時点)
コロナ禍以前となる2019年には、在宅勤務やフルリモートに関するキーワード検索は少ない状況でしたが、コロナ禍を機に検索数が上昇しており、希望する働き方に変化が見られていることが分かります。
ポストコロナの時代に突入する2023年度も、在宅・フルリモート案件の需要が増えると予測されるため、在宅可能な求人は中途採用に有利に働くと考えられます。
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これからの中途採用に求められる対応
2022年度に引き続き、中途採用の人材獲得競争が激しくなると予測されるなか、これからの採用活動にはどのような対応が求められるのでしょうか。
2023年度の中途採用活動を行ううえで重要なのは、求人情報の工夫と未経験者採用のための体制づくりです。
求職者から選ばれる求人の工夫
中途採用の難易度が高まる状況で、数ある求人のなかから自社を選んでもらうには、求職者のニーズを満たす求人情報を提供することが重要です。
競合他社との差別化を図るために、基本的な企業情報(事業内容や募集要項など)に加えて、求職者に興味を持ってもらえる詳細な情報を提供する必要があります。また、以下の表にあるような「リッチコンテンツ」を求職者に提供することもポイントです。
▼求人情報に掲載する内容
情報 |
内容 |
興味関心を引く情報 |
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リッチコンテンツ |
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未経験者採用のための体制づくり
未経験者採用に力を入れるための体制を整えることも重要な取り組みの一つです。
業種や職種の経験者は、中途採用において需要が高く、採用の難易度も高くなります。優秀な人材ほど競合他社との競争が激しくなるため、「応募者が集まらない」「内定通知をしたものの辞退されてしまう」といったケースもあります。
今後の採用活動を効率的に進めるには、未経験者採用へとターゲットの間口を広げて、応募者数の増加や内定辞退のリスクを軽減するのも有効な手段です。
未経験者採用を成功させるためには、自社へのマッチ度を重視した若手人材の採用や、中長期的な成長を図るための体制づくりが必要です。
▼未経験者採用の体制づくり
- ポテンシャルを見極める採用手法の導入(例:ダイレクトリクルーティング、リファラル採用など)
- 入社前・入社後の研修またはフォローの実施
まとめ
この記事では、中途採用のトレンドについて以下の内容を解説しました。
- 2023年度の採用トレンド予測
- これからの中途採用に求められる対応
2023年度の中途採用市場は、前年度に引き続き売り手市場になることが予測されており、求人メディアの人材獲得競争はさらに激化すると考えられます。また、未経験採用への転換や、在宅・フルリモート案件の需要増加なども見込まれます。
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