採用サイトに社員インタビューを載せるメリットと効果的な質問内容
仕事探しをするとき、企業の社風や人間関係、職場の雰囲気などは誰もが気になる情報です。求人広告を出すだけでなく、採用サイトを制作して「社員インタビュー」などのコンテンツを掲載することによって、自社の様子が求職者に伝わりやすくなります。
本記事では、採用サイトに社員インタビューを載せるメリットと、掲載すべき効果的な質問内容を紹介します。「社員インタビューって何を聞けばいいのかわからない…」「どんなコンテンツが求職者の目を惹くの?」とお困りの方は、本記事を参考に社員インタビュー行なってみてください。
目次[非表示]
- 1.採用サイトに社員インタビューを掲載するメリット
- 1.1.求職者が企業への理解を深められる
- 1.2.採用ミスマッチの防止につながる
- 1.3.社員のモチベーションアップにもつながる
- 2.社員インタビューに掲載すべき質問内容
- 2.1.社員のプロフィール
- 2.2.入社のきっかけ
- 2.3.担当している仕事内容・1日の仕事の流れ
- 2.4.職場の雰囲気・就労環境
- 2.5.今後の目標・キャリアプラン
- 2.6.仕事での成功体験・やりがいを感じたこと
- 2.7.仕事での失敗談・その乗り越え方
- 2.8.休日の過ごし方などプライベートな内容
- 2.9.求職者へ向けてひと言
- 3.社員インタビューを掲載するときのポイント
- 3.1.求職者へ伝えたい内容を整理して構成を練る
- 3.2.求める人物像に近い社員へインタビューする
- 3.3.複数の社員へインタビューする
- 3.4.写真と動画を積極的に活用する
- 4.社員インタビューのコンテンツを作成する方法
- 5.まとめ
採用サイトに社員インタビューを掲載するメリット
社員インタビューには、求職者に自社のリアルな雰囲気を伝えられる効果があります。採用サイトに社員インタビューを掲載するメリットについて、詳しく見ていきましょう。
求職者が企業への理解を深められる
採用サイトに社員インタビューを掲載すると、求職者が企業への理解を深めやすくなります。社員インタビューでは、その企業に勤める社員が「どんな業務を担い、どんな成果を出し、どんなやりがいを感じているのか」といった内容が記載されるため、入社後の様子をイメージしやすいからです。
また、求職者は「職場の雰囲気・社風」に関する情報を求めています。こちらのグラフは、エン・ジャパン株式会社が求職者へ行なったアンケート調査の結果です。
企業のことを調べるにあたり、知りたくても自分で調べきれなかった情報は何か?という質問に、多くの求職者が「職場の雰囲気・社風」と回答しています。
社員インタビューは、その企業で実際に働いている社員の人柄がわかりやすいコンテンツです。動画や画像を多く活用し、職場の雰囲気がわかる様子やエピソードを採用サイトに盛り込めば、社風や人間関係も求職者へ伝わりやすくなるでしょう。
企業の事業内容や強みだけを発信するよりも、社員インタビューが掲載されていた方が、求職者が知りたい情報を得られる採用サイトに仕上がるのです。結果的に、企業への理解が促進され、応募意欲を醸成することにつながります。
採用ミスマッチの防止につながる
前述したように、社員インタビューは、求職者が企業への理解を深めるのに役立つコンテンツです。求職者が企業についてしっかりと理解した状態で求人へ応募してくれるようになると、採用ミスマッチを防止しやすくなります。
採用ミスマッチとは、企業と求職者の認識に相違が生じたまま採用してしまうこと。採用サイトを通して、企業への理解を促進することで、入社後に「想像していた会社と違った…」といった理由で人材が早期退職してしまうのを防ぎやすくなります。
また、社員インタビューに「自社で求める人物像」と近い社員を起用すると、その社員と似た人材からの応募を獲得できる可能性も高くなります。「求める人物像」に近い人材を確保できる可能性が上がるのは、企業にとって大きなメリットです。
採用ミスマッチについては、以下の記事で詳しく解説しています。採用ミスマッチの原因や防止策をもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼採用ミスマッチの理由とは? 早期離職を防ぐための4つの対策
社員のモチベーションアップにもつながる
採用サイトに社員インタビューを掲載する取り組みは、既存社員のモチベーションアップにもつながります。インタビューの質問に回答することで、日々の業務に改めて向き合う機会ができるからです。
毎日当たり前に感じていた出来事にも、やりがいや感謝の気持ちを感じられるようになったり、仕事に対する新しい気づきを得られるようになったりするなど、モチベーション向上につながる意識の変化が期待できます。
また、他部署の社員や同僚のインタビューなどを目にすることで、社内コミュニケーションが活発化するケースもあります。同じ会社で働く社員としての仲間意識が強まり、業務円滑化にもつながるでしょう。
社員インタビューに掲載すべき質問内容
ここからは、社員インタビューに掲載すべき質問内容を9項目紹介します。質問内容は求職者へ伝えたい内容や、採用サイトの方向性などに応じて、適宜変更するとよいでしょう。
社員のプロフィール
インタビューを受けている社員がどんな人なのかを求職者へ伝えるため、簡単に社員のプロフィールを載せましょう。サイトを訪問した求職者と、インタビューを受けている社員との間に共通点があると、求職者を惹きつけられる可能性が高くなります。
プロフィールを載せるときは、プライバシーを侵害しないよう注意しましょう。掲載内容は必ず社員本人の了承を得て決定し、居住地など個人を特定できる情報を掲載するのは避けます。
入社のきっかけ
「入社のきっかけ」を掲載しておくと、応募しようか迷っている求職者の背中を押せる可能性があります。
社員が話した「入社のきっかけ」が、求職者の経験した出来事と似ていたり、求職者が現在抱いている考えと共通していたりする場合に、応募意欲を上げる効果が期待できるのです。
些細なきっかけでも親近感につながる可能性があるので、掲載しておくとよいでしょう。
担当している仕事内容・1日の仕事の流れ
社員が担当している仕事内容は、なるべく具体的に記載します。以下の「求職者が求人票の仕事内容の欄に詳しく記載してほしいと思う内容」についての調査結果をご覧ください。
求職者は「1日の具体的な業務量」に関して、知りたいと考えている傾向があります。社員インタビューにも、この点を具体的に掲載しましょう。
- 仕事をする日の1日の流れ
- 具体的な業務内容
- 1日あたりの業務量
こういった項目を社員へ質問し、回答してもらうことで、インタビューを読んだ求職者が入社後の働き方をイメージしやすくなります。
職場の雰囲気・就労環境
職場の雰囲気や、就労環境が伝わる質問も大切です。求職者のなかには、職場の人間関係や社風などを気にする人も多くいます。
「仕事がしやすい環境は整っているか」
「どんな人が集まっている会社なのか」
「社内イベントなど職場仲間との交流の機会はあるか」
「上司とどのようにして円滑なコミュニケーションを図っているか」
など、職場の雰囲気や環境がわかるような質問を行ない、働きやすい会社であるとアピールしましょう。
今後の目標・キャリアプラン
社員が考えている今後の目標や、キャリアプランを掲載すると、求職者が入社後のキャリア形成についてイメージしやすくなります。
「自分の望んだキャリアを叶えられるかもしれない」「この会社では、こういうスキルが身につくんだな」と、求職者が応募を前向きに検討するきっかけとなる可能性があるので、積極的に掲載しましょう。
仕事での成功体験・やりがいを感じたこと
自社の仕事を魅力的に感じてもらうため、「仕事での成功体験」「やりがいを感じたこと」「嬉しかったこと」などを載せるのもおすすめです。インタビューを受ける社員に、具体的なエピソードを話してもらいましょう。
「この仕事に就くと、こんな成功体験ができる」という具体的なビジョンを見せることで、求職者の就業意欲を醸成できる可能性があります。
仕事での失敗談・その乗り越え方
成功体験だけでなく、「仕事での失敗談」「失敗を乗り越えた方法」も掲載すると、求職者からの共感を得やすくなります。求職者が社員や企業に対して、親近感を覚えることで、応募へのハードルがさらに下がるでしょう。
仕事での失敗は誰にでもあることです。失敗をしたとしても、周りがサポートしてくれたりして、乗り越えられる環境が整っていれば、安心して業務を遂行できます。
失敗を乗り越えられるような環境があることは、求職者へのアピール要素になるので、失敗談も一緒に掲載しておきましょう。
休日の過ごし方などプライベートな内容
可能な範囲で「休日の過ごし方」や「好きなこと・趣味」などのプライベートな内容も載せるとよいでしょう。社員の人となりが伝わるため、求職者に親近感をもってもらえます。
また、「休日を楽しめるような働き方ができる会社である」ということが伝わるので、いわゆるブラック企業ではないとアピールできる効果もあります。
求職者へ向けてひと言
インタビューの最後に、社員から求職者へ向けてのメッセージを載せましょう。求職者へ向けてのメッセージには、以下のような内容を含めるのがおすすめです。
「こんな人と一緒に働きたいです」
「こんな人からの応募を待っています」
「こんな人に向いている職場/仕事です」
応募を迷っている人に対し、語り掛けるようなメッセージを載せることで、求職者が背中を押され、応募に踏み切れる可能性があります。求職者へ向けて応援のメッセージを載せるのも効果的です。
社員インタビューを掲載するときのポイント
続いて、社員インタビューを掲載するときのポイントを4つ解説します。求職者が知りたい情報を提供でき、なおかつ応募意欲を高められるコンテンツを制作するため、以下の4点を押さえておきましょう。
求職者へ伝えたい内容を整理して構成を練る
社員インタビューを制作するときは、やみくもに質問するのではなく、求職者へ伝えたい情報をあらかじめ整理し、構成を練っておきましょう。コンテンツを通して伝えたい情報をピックアップし、その内容に沿った質問を考えるのです。
たとえば社員インタビューのページで「風通しが良く、仕事と休日のメリハリをつけて働ける会社」だと伝えたい場合は、以下のような構成が考えられます。
求職者へ伝えたい情報 |
質問例 |
① 具体的な業務内容 |
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② 職場の雰囲気・人間関係 |
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③ 休日を充実させられる |
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求職者に伝えたい情報から逆算して、質問内容と全体の流れを考えることにより、伝えたい内容がはっきりとした、わかりやすいコンテンツを作ることができるでしょう。
求める人物像に近い社員へインタビューする
社員インタビューでは、インタビューを受けてもらう社員の人選も重要です。インタビューの対象者を決めるときは、なるべく「自社で求める人物像」に近い社員を選定しましょう。
「自社で求める人物像」に近い社員を採用サイトに掲載することで、似たような特徴をもつ求職者からの応募を増やせる可能性があります。
採用ターゲットがまだ決まっていないという方は、以下の記事を参考にしてターゲットを定め、共通の特性をもつ社員をインタビュー対象に選びましょう。ターゲットを意識してコンテンツ制作をすることで、採用サイトの効果をより高められます。
▼採用ターゲットを決めて訴求力アップ! 決め方やポイントを解説
複数の社員へインタビューする
対象者を1人だけに絞らず、あえて複数の社員へインタビューするのも良い手です。採用ターゲットと共通する特徴を有した社員のなかで、いろいろな属性の人にインタビューしてみましょう。
「男性/女性」「新卒入社/中途入社」「若手社員/中堅社員」など、さまざまな属性の社員を掲載することにより、多様な人材が活躍している活気のある会社だとアピールできます。
掲載する社員の属性を多様にすると、サイトコンテンツの情報量が増えるので、求職者にとって欲しい情報が得やすくなるメリットもあります。
写真と動画を積極的に活用する
テキストだけのコンテンツよりも、写真・動画が使われている方が、社内の様子や仕事へのイメージが湧きやすくなります。写真・動画の雰囲気が、企業のイメージへ直結する可能性が高いので、「求職者に自社へどんなイメージをもってもらいたいか?」を考えて撮影し、印象作りに役立てましょう。
たとえば、明るいイメージをもってもらいたいのであれば、「晴れた日の屋外で撮影する」「大きな窓の近くなど背景が明るくなる場所で撮影する」などの工夫をするとよいでしょう。
社員の撮影をするときは、必ず本人の許可を取る必要があります。採用サイトに顔写真や動画を載せても問題ないか確認し、了承を得て撮影しましょう。
社員インタビューのコンテンツを作成する方法
採用サイトに掲載する社員インタビューの作成方法は、大きく分けて2つ。「外部のサイト制作会社に依頼して作ってもらう」または「自社でサイト制作ツールを活用して作る」のどちらかです。
外部業者に依頼する場合は、自作するよりもコストがかかりますが、短期間で本格的なサイトコンテンツを仕上げてもらえるでしょう。自社で作成する場合、動画を編集したりページを制作したりする手間はありますが、外部業者へ依頼するよりも費用は安く済みます。
サイトコンテンツを制作する具体的な手順や、費用相場などは以下の記事で詳しく解説しています。採用サイト制作に興味のある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▼採用サイトの制作方法|掲載する情報や手順、費用相場、ポイントを解説
まとめ
採用サイトに社員インタビューを載せるメリットと、掲載すべき効果的な質問内容について解説しました。社員インタビューには、「求職者が企業への理解を深められる」「採用のミスマッチを防止できる」などのメリットがあります。
自社の採用ターゲットと共通する特徴を有した社員にインタビューを行ない、写真や動画も積極的に活用して、魅力的なインタビューコンテンツを作りましょう。
採用の成功率を高めるため、「採用サイト」を活用したいとお考えの方は、ぜひ『engage(エンゲージ)』をご活用ください。
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