採用サイトの効果的なコンテンツ12選|制作ポイントや成功事例も紹介
採用サイトとは、企業が採用活動を円滑に進めるため立ち上げる「採用情報に特化したサイト」のことです。多くの求職者が仕事探しの際に、企業の採用サイトを確認することから、応募を集めるための有効な手段として、広く活用されるようになりました。
本記事では、採用サイトに掲載すべき効果的なコンテンツ12選を紹介します。コンテンツ制作のポイントや、採用サイトの成功事例もあわせて紹介しますので、サイト作りの参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.採用サイトとは?
- 1.1.採用サイトの重要性
- 1.2.採用サイトのメリット
- 2.採用サイトの制作方法
- 3.採用サイトで最低限必要なコンテンツ5選
- 3.1.会社概要・事業内容
- 3.2.経営ビジョン・企業理念
- 3.3.代表者メッセージ
- 3.4.求人情報・募集要項
- 3.5.選考フロー・選考スケジュール
- 4.競合と差別化するためのコンテンツ7選
- 4.1.社員紹介・社員インタビュー
- 4.2.社風・職場環境を伝えるコンテンツ
- 4.3.グラフや図解を使った資料
- 4.4.教育・研修制度
- 4.5.福利厚生制度
- 4.6.入社後のキャリアパス
- 4.7.よくある質問・Q&A
- 5.採用サイトのコンテンツ制作を行なうポイント
- 5.1.サイトの目的と採用ターゲットを明確にする
- 5.2.情報量と見やすさの両方にこだわる
- 5.3.新卒採用/中途採用のコンテンツを分けて制作する
- 5.4.アクセス解析してコンテンツを定期的に更新する
- 6.採用サイトの成功事例
- 6.1.メゾンカカオ株式会社
- 6.2.株式会社UT・キャリア
- 7.まとめ
採用サイトとは?
採用サイトとは、企業が自社の採用活動を円滑に進めるため立ち上げる「採用情報に特化したサイト」のことです。企業サイト(コーポレートサイト)と混同されやすいものですが、採用サイトと企業サイトには、以下の違いがあります。
採用サイト |
企業サイト(コーポレートサイト) |
▼ターゲット |
▼ターゲット |
採用サイトの重要性
採用サイトはサイト内に掲載した求人に応募を集めたり、企業理解を促進したりする方法として、多くの企業で活用されています。採用サイトは企業が自由にコンテンツを掲載できるため、自社の魅力を求職者へ伝えやすいというメリットがあるからです。
また求職者側も、企業の情報を収集する手段として、採用サイトを積極的にチェックしていることがわかっています。こちらはエン・ジャパン株式会社が求職者を対象に行なった、転職活動中の情報収集についてのアンケート調査です。
グラフを見ると、求職者の7割以上が、企業に関する情報収集をする際に「採用サイト(企業ホームページ内の採用ページ)を確認する」と回答しています。採用サイトの有無およびサイトコンテンツの内容が、求人への応募に大きく影響するといえるでしょう。
自社の採用サイトを作成し、求職者を惹きつける効果的なコンテンツを掲載することが、採用活動をスムーズに進めるためのカギとなっているのです。
採用サイトのメリット
採用サイトには、以下のようなメリットがあります。
- 求人の応募増加につながる
- 自社の情報や魅力を求職者へ伝えやすい
- 企業と求職者のミスマッチを防止しやすい
- 求人広告サイトの利用費を抑えられる可能性がある
- 採用ブランディングにつながり他社との差別化を図れる
前述したように、採用サイトは企業が自社の情報を自由に掲載できます。コンテンツの量や内容に制限がないので、求職者に対してアピールしたいことを存分に載せられます。
情報量が増えることで、求職者は企業への理解を深めやすくなるでしょう。オリジナリティのあるコンテンツを掲載すれば、競合他社との差別化にもつながります。
採用サイトの制作方法
採用サイトの制作方法には、「外部のサイト制作会社に依頼して作る」「自社でサイト制作ツールを活用して作る」の2つがあります。
外注する場合、自社で作るよりもコストは高くなりますが、短期間で本格的な採用サイトが出来上がるでしょう。自社で制作する場合、サイト制作担当者に負担はかかりますが、金銭的コストを抑えて採用サイトを作ることができます。
具体的な採用サイトの制作手順や、サイト制作費用の相場などは、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
▼採用サイトの制作方法|掲載する情報や手順、費用相場、ポイントを解説
採用サイトで最低限必要なコンテンツ5選
ここからは、採用サイトに掲載するコンテンツを詳しく解説していきます。まずは、採用サイトに最低限必要なコンテンツを5パターン紹介します。
会社概要・事業内容
応募するかどうかを判断するにあたり、会社概要や事業内容など、企業に関する情報を求めている求職者は多いものです。採用サイトにもコーポレートサイト同様に、企業の情報を載せましょう。
こちらは求職者が会社に関する情報のうち、どんな項目を重視しているのかを調査したグラフです。上位の項目に関する情報は、重点的に記載するとよいでしょう。
経営ビジョン・企業理念
自社の経営ビジョンや企業理念も、採用サイトに掲載した方がよいコンテンツです。上記のグラフにもあるように、経営ビジョンや理念は、求職者が重視している項目となっています。
- 事業を通して実現しようとしている目標
- 自社で大切にしている考え方や価値観
- 社会の中で自社にどのような役割があると考えているか
こういった情報を採用サイトで伝えることにより、求職者が「自分に適した社風の職場なのか」を判断しやすくなるでしょう。採用サイトにビジョンや理念を掲載することで、価値観に共感してくれる人材からの応募を集めやすくなるといえます。
代表者メッセージ
経営ビジョンや企業理念を求職者へわかりやすく伝えるために、代表者メッセージを掲載するのがおすすめです。テキストメッセージだけでなく、代表者の写真や動画メッセージなどもあると訴求力がアップします。
会社の方針には、代表者の価値観や考え方が反映されているもの。代表者の価値観や考え方を、採用サイトで求職者へ直接伝えることで、自社への理解をより深めてもらえるでしょう。
求人情報・募集要項
採用サイトは、採用情報に特化したサイトなので、求人に関する情報を重点的に掲載します。下記のように、一般的な求人サイトへ求人を掲載するときと同様の情報を載せましょう。
- 募集要項・応募条件
- 募集する業務の内容
- 給与・休日などの待遇
- 就労時間・勤務地などの労働条件 など
また、こちらは求職者が「仕事内容に関する情報で重視している項目」「待遇・オフィス環境に関する情報で重視している項目」について調査したグラフです。
仕事内容に関する情報では、「仕事の詳細・やりがい・難しさ」が上位になっています。待遇・オフィス環境に関する情報では、「給与賞与・休日休暇・勤務地」などが重視されているようです。
求人情報のページには、上記の内容についてより詳しく掲載すると、求職者の関心を惹きつけやすくなるでしょう。
選考フロー・選考スケジュール
求人情報のページに選考フロー・選考スケジュールも掲載しましょう。求職者のなかには「いつから新しい仕事を始めたい」「いつまでに転職活動を終わらせたい」といった希望の予定があり、それに沿って求職活動を進めている人が一定数いるからです。
選考フロー・選考スケジュールは、下記のようにわかりやすく記載しましょう。
▼選考フロー・選考スケジュールの例 |
書類選考→適性検査→一次面接→二次面接→内定 |
競合と差別化するためのコンテンツ7選
続いて、競合他社と差別化するためのコンテンツ7選を紹介します。前述した必要最低限のコンテンツに加えて、以下の7つを掲載することで、独自性のある採用サイトに仕上がるでしょう。
社員紹介・社員インタビュー
顔写真つきの社員紹介ページや、社員インタビューの動画コンテンツなどを掲載すると、サイトを訪問した求職者が入社後の様子をよりリアルにイメージしやすくなります。複数の社員に協力してもらい、いろいろなモデルケースを紹介しましょう。
- 時短勤務やリモート勤務をしている社員
- 産休育休を経て復帰し、活躍している社員
- 職種の異なる複数の部署から代表者を選出してインタビュー
上記のように複数のモデルケースを紹介することで、「柔軟な働き方ができる会社」「いろいろな業務に挑戦できる会社」といったポジティブなイメージを醸成できます。
社風・職場環境を伝えるコンテンツ
社風や職場の雰囲気、就労環境を伝えられるコンテンツも、独自性が出せるのでおすすめです。以下のようなコンテンツを制作し、入社後にどのような環境で就労するのか伝えましょう。
- オフィスツアーなど職場の様子を映した動画コンテンツ
- 社員の「1日の流れ」を画像つきで紹介するページ
- 先輩社員が新入社員へアドバイスするQ&Aページ
上記のように、内部の様子がわかるコンテンツを複数掲載することにより、求職者が安心して応募しやすくなります。
グラフや図解を使った資料
会社の情報をグラフや図解でわかりやすく解説した資料も、他社との差別化を図るコンテンツとして有効です。以下の図をご覧ください。
こちらはエン・ジャパン株式会社の採用サイトに掲載された、図解コンテンツの一部です。社員の構成比などを視覚的にわかりやすく伝えることで、「男女問わず働きやすい会社」「若手人材が活躍できる社風」などの情報を求職者へアピールできるようになっています。
会社について図や画像などで伝えるときは、以下のような情報を掲載するとよいでしょう。
- 男女比・年齢比など従業員の属性データ
- 従業員の平均残業時間
- 従業員の過去の経歴
- 産休・育休の取得率
- 有給消化率
教育・研修制度
入社後の教育制度や研修制度を紹介すると、求職者の就業への不安を取り除けます。求職者は、入社後にきちんと仕事を教えてもらえるかどうか、不安に感じていることが多いものです。サポート体制がきちんと整っている様子をアピールし、応募を迷っている求職者の背中を押しましょう。
また、入社直後に行なう教育制度だけでなく、中堅社員やベテラン社員への研修制度も紹介しておくと、従業員のキャリア形成を積極的にサポートする企業であるとアピールできます。各職種のステップアップ研修などがあれば、企業の取り組みとして記載しておくとよいでしょう。
福利厚生制度
応募先を決める際、企業の福利厚生制度を重視している求職者も多くいます。社会保険以外にも福利厚生制度がある場合は、積極的に記載しましょう。
- 資格取得支援制度がある
- 家族手当・住宅手当などがある
- 特定の施設の利用料金が割引になる
上記のように、用意している福利厚生制度はすべて記載した方が、求職者への訴求力が高まります。
入社後のキャリアパス
キャリアパスとは「キャリアの道筋」のこと。入社後にどのようなキャリアを築けるのか、先輩社員の例を出して、具体的に記載しましょう。
5年後、10年後のキャリアビジョンを見せることで、求職者が「この企業なら望んだキャリアを実現できるかもしれない」と前向きに感じられます。求職者の応募意欲を高められるほか、熱意がある人材からの応募を獲得しやすくなる効果もあります。
よくある質問・Q&A
採用に関して求職者からよく寄せられる質問へのQ&Aページを設けると、サイトを訪れた人の疑問を応募前に解消できる可能性が高くなります。採用サイトで求職者の疑問や不安を解消できれば、応募増加につながるでしょう。
採用担当者・サイト制作者が採用活動に携わった経験が浅く、「求職者からのよくある質問が思いつかない…」という場合は、競合他社の採用サイトを参考にするのがおすすめです。株式会社リクルートが運営する、就職みらい研究所の資料「就職白書」を参考にするのもよいでしょう。
採用サイトのコンテンツ制作を行なうポイント
採用サイトのコンテンツ制作をするときに大切なポイント・注意点を4つ紹介します。コンテンツの良し悪しや、サイトの更新頻度が、求人への応募数を左右するため、以下の4点を押さえておきましょう。
サイトの目的と採用ターゲットを明確にする
採用サイトを制作する前に、「採用サイトを作る目的」と「自社の採用ターゲット」を明確にすることが大切です。目的とターゲットによって、サイトのコンセプトや方向性が変わるため、最初にしっかり決めておく必要があります。
採用サイトの目的には、以下のようなものが挙げられます。
- 求人への応募数を増やしたい
- 自社の社風・業務に適性のある人材からの応募を集めたい
- 自社に対して●●のようなイメージをもってもらいたい
採用サイトを立ち上げる目的について社内で話し合い、その目的が達成できるサイトを作りましょう。
採用ターゲットとは、「自社で採用したい人材の人物像」のことです。自社で採用したい人材が、サイトを見たときに「この会社で働きたい!」と感じられるよう、ターゲットを意識したコンテンツ制作を行なう必要があります。
採用ターゲットの定め方は、以下の記事で詳しく解説しています。自社の求める人物像がまだ決まっていないという方は、こちらの記事を参考にして、採用ターゲットを定めてみてください。
▼採用ターゲットを決めて訴求力アップ! 決め方やポイントを解説
情報量と見やすさの両方にこだわる
採用サイトを作るときは、情報量と見やすさの両方にこだわりましょう。たくさん情報が載っていても、見やすくわかりやすいサイトでないと、求職者が読まずに離脱してしまう可能性が高いからです。
図解やグラフ、イラスト、写真、動画などをうまく使って、求職者に伝えたい情報をわかりやすく掲載しましょう。
新卒採用/中途採用のコンテンツを分けて制作する
採用サイトを制作するときは、新卒採用向けのコンテンツと、中途採用向けのコンテンツを分けて作るのがおすすめです。
新卒採用と中途採用では、求職者の層が違うため、求められている情報も異なります。新卒採用では、企業情報のわかりやすさや仕事のやりがいなどが重視され、中途採用では具体的な働き方やキャリアビジョンが重視される傾向があります。
以下のように、求められている情報に違いがあることを意識し、それぞれの採用区分に適したコンテンツを作りましょう。
新卒採用で重視されている情報 |
中途採用で重視されている情報 |
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参考:第128回2022卒学生が選ぶ印象の良かった採用ホームページとインターンシップ
参考:株式会社ONE「企業の採用サイトに関する意識調査を公開」
アクセス解析してコンテンツを定期的に更新する
採用サイトを公開したら、アクセス解析ツールを使って、サイト訪問者の流入経路やよく見られているページなどを分析し、コンテンツを定期的に更新しましょう。よく見られているページの内容をより厚くしたり、あまり見られていないページをほかの情報へ差し替えたりして、サイトを改善していく姿勢が大切です。
ページのレイアウトや、応募ボタンの位置などを改善し、エントリーまでの導線をスムーズにしてあげるだけで、求職者が応募しやすくなるケースもあります。採用ターゲットに近い人材からの応募を効率的に増やすため、「どんな内容のコンテンツを・どのように掲載すればよいか」試行錯誤し、サイトの効果を高めていきましょう。
採用サイトの成功事例
採用サイトを使って採用に成功した事例を2つ紹介します。以降で紹介するのは、エン・ジャパン株式会社が提供する採用支援サービス「engage(エンゲージ)」を活用して採用に成功した事例です。
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メゾンカカオ株式会社
メゾンカカオ株式会社は、鎌倉発のチョコレートブランド。engage(エンゲージ)を使って採用サイトを制作し、ブランドの世界観や商品への想いを求職者にアピールしました。こちらは同社が制作した採用サイトの一部です。
同社は採用サイトを制作したことにより、パティシエや店頭販売職など、さまざまな職種での採用に成功しています。詳しいインタビュー記事は、以下でご覧いただけます。
▼鎌倉発チョコレートブランド、世界観まで作り込める「採用ページ」に満足です メゾンカカオ株式会社
株式会社UT・キャリア
株式会社UT・キャリアは、求人広告代理店事業や、メディア運営などを手がけているベンチャー企業です。engage(エンゲージ)で採用サイトを作成し、コストを抑えながら人材を通年採用することに成功しています。こちらは同社が制作した採用サイトの一部です。
同社は採用サイトに写真を多く掲載し、社風や職場の雰囲気を求職者へアピールしています。詳しいインタビュー記事は以下でご覧いただけますので、ぜひ参考にしてください。
▼通年採用と採用PRのハイブリッドサービス! ベンチャーの強い味方です! 株式会社UT・キャリア
まとめ
採用サイトの効果的なコンテンツ12選を紹介しました。採用サイトには求人への応募を増やしたり、採用ターゲットに近い人材からの応募を集めたりできるメリットがあります。
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