人事・採用担当者以外に面接官を依頼する際の注意点と選び方
企業の採用活動では、選考プロセスの段階別で面接官が変わったり、多くの応募者に対して複数人の面接官が対応したりすることがあります。その際、採用活動に深く携わる人事・採用担当者のほかに、現場の業務を熟知している別の従業員に面接を担当してもらうケースがあります。
採用活動に普段携わらない従業員を面接官として選定する場合にはいくつか注意点があるため、選定は慎重に行うことが重要です。
採用活動で応募者の選考に携わる面接官は、企業の顔となるため、求職者によい印象を持ってもらえるような対応が求められます。加えて、「入社後の活躍が期待できるか」「自社の理念・社風にマッチしているか」などを踏まえて、応募者を見極めなければなりません。
この記事では、人事・採用担当者以外の従業員が面接官を担当する際の注意点と面接官の選び方について解説します。
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目次[非表示]
- 1.人事・採用担当者以外が面接官を担当する際の注意点
- 1.1.求める人物像を共有する
- 1.2.評価項目・基準を明確にする
- 1.3.面接のルールをレクチャーする
- 2.どのような人が向いている? 面接官の選び方
- 2.1.①自社について深い理解がある
- 2.2.②先入観なく客観的な評価ができる
- 2.3.③円滑なコミュニケーションを取れる
- 3.まとめ
人事・採用担当者以外が面接官を担当する際の注意点
人事・採用担当者以外に面接官を依頼する際は、応募者の評価にばらつきがでないように、人物像や評価基準、面接ルールの認識を統一しておくことが重要です。
求める人物像を共有する
人事・採用担当者以外に面接官を依頼する場合は、どのような人材を採用したいか、求める人物像を明確にして共有します。
採用に関して十分に理解していない従業員が面接官を担当する際は、採用計画とのズレが生じたり、個人の主観によって評価が行われたりする可能性があります。
応募者のスキル・経験・資格などに加えて、自社とのマッチ度や人間性、意欲といった内面的な部分も言語化して、人物像を共有することがポイントです。
評価項目・基準を明確にする
人事・採用担当者と面接官による評価のばらつきをなくすために、評価項目・基準を明確にしておくことも大切です。
求める人物像をどのように評価するか項目を設定して、5段階で定量評価できる基準を設けます。その際は、平均値となる3の評価基準を“業務に支障をきたさない”と設定することで評価しやすくなります。
▼評価項目の例
- 身だしなみ、清潔感
- 面接のマナー、社会人としてのマナー
- 表情の明るさ
- コミュニケーション能力
- 質問に対する受け答え、話し方
- 志望度、仕事への意欲 など
また、定量評価が難しい所感については、補足情報として記載できるようにすることもポイントです。
面接を複数回行う際は、人事・採用担当者と面接官の間で、「応募者のどこを見極めるか」といった選考ポイントを分担しておくと、選考段階や役割に応じた評価を行えます。評価項目・基準を定める際は、面接評価シートを作成することも有効です。
面接のルールをレクチャーする
公正かつ法令を遵守した採用活動を行うためには、人事・採用担当者から面接官に面接時のルールをレクチャーすることも必要です。
応募者に対して不適切な質問をしてしまうと、企業のイメージ低下につながるおそれがあるほか、法令違反になる可能性もあるため十分な配慮が求められます。
面接官にレクチャーが必要な項目には、以下が挙げられます。
▼面接官にレクチャーする項目例
- 面接時に聞いてはいけない質問
- 就職差別や人権侵害につながる事項
- 個人情報の取り扱い など
なお、面接時に聞いてはいけない質問については、こちらで解説しています。併せてご確認ください。
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どのような人が向いている? 面接官の選び方
人事・採用担当者以外の従業員を面接官に選ぶ際は、面接官に求められる要素を満たしているかどうか、適性の判断が必要です。
面接官の適性を判断する主なポイントは、以下の3つです。
①自社について深い理解がある
自社が求める人物像を見極めるには、面接官が自社の経営理念・社風・経営ビジョン・仕事内容などを深く理解している必要があります。
応募者から質問があった際に、丁寧かつ分かりやすい説明ができる面接官であれば企業の印象アップにつながり、複数の内定先から選ばれる可能性が期待できます。
採用する職種・業務が決まっている場合には、配属先の責任者や管理者などを面接官に選任すると、業務・職場環境との適性を判断できます。
②先入観なく客観的な評価ができる
面接官には、個人的な印象や価値観に左右されずに、客観的な評価ができることが求められます。
面接の評価項目・基準を定めていても、個人の主観や好みなどによって評価が左右されてしまうこともあります。
公平な判断をするための行動や意識づけができており、評価基準について論理的な説明ができる人物を面接官に選ぶことがポイントです。
③円滑なコミュニケーションを取れる
面接時に応募者と円滑なコミュニケーションを取れることも、面接官に求められる要素の一つです。
緊張をほぐすための雰囲気づくりをはじめ、質問の投げ方を工夫して選考の評価項目や本音を聞き出せる能力を持つ人物が適しています。また、応募者によい印象を持ってもらうには、親切で威圧感のない言動・態度を取れることも重要です。
なお、応募者を見極めるための面接での質問については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。
また、面接官の態度で気を付けたいポイントは以下の記事でご紹介しておりますので、ぜひご参考ください。
まとめ
この記事では、人事・採用担当者以外の方に面接官を依頼するケースについて、以下の内容を解説しました。
- 面接官を依頼する際の注意点
- 面接官の選び方
人事・採用担当者以外の方に面接官を担当してもらう際は、応募者の評価を統一するための情報共有が欠かせません。求める人物像や評価項目・基準を明確にするとともに、面接時のルールをレクチャーしておくことが重要です。
企業に関して深く理解しており、先入観なく客観的な評価ができる、円滑なコミュニケーションが取れる人物は、面接官に向いているといえます。
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