職場の雰囲気を聞かれたときの答え方！回答例と求人票に記載するポイント

2023-11-06面接改善

採用活動において、入社した従業員の定着化を図るための重要な要素の一つに「自社の社風が求職者に合っているか」という点が挙げられます。職場の雰囲気や社風は、入社後の働きやすさ・居心地のよさに直結することから、求職者にとって企業選びの材料になると考えられます。

しかし、エン・ジャパンが2023年に行ったアンケート調査によると、「企業のことを知りたくても自分で調べきれなかった情報」として“職場の雰囲気・社風”が50％以上を超えており、もっとも多い結果となりました。

▼求職者が企業のことを知りたくても自分で調べきれなかった情報

求職者が企業のことを知りたくても自分で調べきれなかった情報

入社後のミスマッチを防ぐには、求職者から職場の雰囲気について聞かれた際に正直かつ分かりやすい表現で伝えることが重要です。

人事・採用担当者のなかには「採用面接で職場の雰囲気を聞かれた際にどのように回答すればよいのか」「求人票にどのように盛り込めばよいのか」と悩まれる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、職場の雰囲気を聞かれた際の答え方や求人票に記載するポイントについて解説します。

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なお、採用面接で人材を見極める質問についてはこちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

【面接官必見】採用面接の質問100選！見極めたい能力別の質問を紹介面接質問を100個ご紹介します。コミュニケーション能力や主体性など、新卒・中途採用担当者や人事が見極めたい能力別に質問をまとめました。本音を引き出す面接質問テクニックや面接NG質問、面接官としてスキルアップする方法なども解説しています。エン・ジャパン株式会社

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目次[非表示]

1.職場の雰囲気を伝える4つの要素と答え方

1.1.①人間関係のもち方
1.2.②仕事の進め方
1.3.③休暇の取り方
1.4.④仕事の評価や価値観

2.求人票で職場の雰囲気を伝えるポイント
3.まとめ

職場の雰囲気を伝える4つの要素と答え方

職場の雰囲気は、言葉で伝えることが難しく抽象的になってしまいがちです。求職者から質問された際は、雰囲気を表す4つの要素を基に自社の魅力や強みを具体的に伝えることが重要です。

①人間関係のもち方

1つ目は、人間関係のもち方です。

社内の人間関係は、職場の雰囲気に影響する要素ですが、「和気あいあいとした」「アットホームな」などの表現は人によって捉え方・感じ方が異なるため、入社後のギャップを生む可能性があります。

また、従業員同士の距離感が近すぎることをアピールすると、「プライベートに干渉されてしまうのでは」という不安につながる場合もあります。

風通しがよくて明るい雰囲気を自社の魅力とする場合には、以下の情報を分かりやすく表現することが有効です。

▼職場の雰囲気を伝える答え方

質問内容	答え方
上司や管理者との関わり方	「定期的にチームでミーティングを行い、業務の進め方や問題の対処法などを皆で話し合って決めるため、上司・管理者にも意見を言いやすい環境です」「基本的には個人単位での業務になるため、互いにあまり干渉せずに黙々と作業をしているケースが多いです」
従業員の年齢構成	「20～50代までの幅広い年齢層の男女が働いており、多様な価値観や考え方を持った従業員との楽しいコミュニケーションが活発です」
仕事以外の時間での交流	「休憩時間にはチームでお弁当を食べたり、ランチに行ったりしています」「定期的に自由参加のランチ会（飲み会）を開催しており、仕事の悩みを気軽に相談したり、雑談で盛り上がったりしています」

②仕事の進め方

2つ目は、仕事の進め方です。

個人・チーム単位で仕事をするのか、自分の判断またはルールに沿って作業を行うのかなど、仕事の進め方を表現して職場の雰囲気を伝える方法があります。

求職者が働き方を具体的にイメージできるように、実際の作業方法やほかの従業員との関わり方などを伝えます。

▼職場の雰囲気を伝える答え方

質問内容	答え方
作業方法	「朝にチームでミーティングを行ったあと、各自で業務内容を確認して、それぞれのやり方で柔軟に作業を行うようにしています」「作業の進め方には一定のマニュアルがあり、基本的には個人プレーで一つひとつの工程を着実にこなしていく流れとなります」
ほかの従業員との関わり方	「気になったことをお互いに質問し合い、議論を活発に行いながら仕事を進めています」「挨拶や休憩以外は基本的にチャットツールでのやり取りをしており、一人ひとりが集中できる環境で仕事をしています」

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③休暇の取り方

3つ目は、休暇の取り方です。

休暇の取り方は、個人の事情に応じて休暇を取得しやすい雰囲気か、困ったときにお互いに助け合える環境かどうかを伝える情報といえます。

求職者によって仕事とプライベートのどちらを重視するかという比重が異なるため、在籍している従業員の事例を交えて働きやすさを伝えることが重要です。

▼職場の雰囲気を伝える答え方

質問内容	答え方
休暇の取りやすさ	「特別休暇の福利厚生を用意しており、子どもの行事や海外旅行などで休暇を取る従業員も多くいます」「子育てや介護などの事情で急な休みが必要になったときも、スケジュール調整やほかの従業員のサポートによって協力できるようにしています」
プライベートとの切り分け	「休日の社内行事も多く、幅広い世代の従業員が集まってBBQやお花見などを楽しんでいます」「仕事とプライベートをしっかり分けて、仕事以外の趣味や習い事を積極的にしている従業員が多いです」

④仕事の評価や価値観

4つ目は、仕事の評価や価値観についてです。

仕事への評価や価値観は、求職者が「自分の性格が仕事に合っているか」「価値観の合う人が働いているか」などを判断する情報となり、職場の雰囲気をつかむために役立てられます。

企業がどのような観点で従業員を評価しているのか、またどのような価値観で仕事に取り組んでいるのかを伝えます。

▼職場の雰囲気を伝える答え方

質問内容	答え方
成果に対する評価	「売上や成績だけでなく、仕事の過程や目標達成の度合いに応じた評価制度を設けており、それぞれがモチベーションを維持しながら切磋琢磨しています」
従業員の価値観	「多種多様な人材が集まる職場だからこそ、個人の意見や考え方を個性と捉えて、互いに尊重し合うことを大切にしています」「仕事で衝突することがあった際にも、対話を重ねて互いの理解を深めることで、従業員同士の信頼関係に結びついています」