中小企業の採用課題とは?新卒・中途採用どちらでも使える具体的な解決策
「ウチの会社は知名度がないから、歴史が浅いから」そんな枕コトバとともに、「どうせ求人を掲載をしても応募が集まらないだろう」と、採用を諦めてしまっている方は多いのではないでしょうか?
あるいは過去に求人掲載したものの応募が集まらなかったことで、求人広告の利用に後ろ向きの方もいらっしゃると思います。
しかし、たとえ知名度があまりなくても、設立から間もない会社だったとしても、やり方次第では応募を集めることは可能です。実際に代表1名だけの会社に、100名以上の応募が集まるケースもあります。
世の中の大半は、中小企業。求人を掲載している企業も、大半は中小企業です。こうした他の中小企業といかに差別化を図るかが、採用成功の鍵となります。
そこで今回は、中小企業の最新の採用動向を解説するとともに、中小企業が陥りがちな採用課題と具体的な解決策、解決事例をご紹介していきます。ぜひ貴社の採用活動にお役立てください。
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目次[非表示]
- 1.中小企業の採用動向
- 2.中小企業の採用課題(新卒・中途)
- 2.1.求人に応募が集まらない
- 2.2.採用で差別化できない
- 2.3.採用にお金をかけられない
- 2.4.採用に時間をかけられない
- 3.勘違いされがち?中小企業にとって大きな採用課題にならない会社規模・知名度
- 4.中小企業が新卒・中途採用を成功するポイント
- 4.1.採用戦略を策定する
- 4.2.料金だけで求人の掲載順位が決まらない媒体を選択する
- 4.3.料金だけで求人の情報量が決まらない媒体を選択する
- 4.4.条件面以外で差別化する
- 5.中小企業の採用成功事例
- 5.1.やりがい・達成感で差別化した中小企業の採用事例
- 5.2.「教育制度・教育環境」で差別化した中小企業の採用事例
- 5.3.「人間関係の良さ」で差別化した中小企業の採用事例
- 5.4.「在宅勤務」で差別化した中小企業の採用事例
- 5.5.その他、様々な打ち出しで採用成功した中小企業の採用事例
- 6.まとめ
中小企業の採用動向
国が掲げる中小企業の定義は、業種によって異なります。定義は以下の通りです。
業種分類 |
資本金または出資総額 |
常用使用する従業員数 |
製造業その他 |
3億円以下 |
300名以下 |
卸売業 |
1億円以下 |
100名以下 |
小売業 |
5000万円以下 |
50名以下 |
サービス業 |
5000万円以下 |
100名以下 |
中小企業として該当する、事業規模が0~300名の採用動向を見てみましょう。以下は2023年8月に公開された、事業規模別の求人数推移です。
事業規模 |
2021年5月 |
2022年5月 |
2023年5月 |
29人以下 |
445,019 |
518,434 |
566,643 |
20~99人 |
155,363 |
185,157 |
199,408 |
100~299人 |
58644 |
67,803 |
72,442 |
2年前と比較すると、中小企業に該当する「29人以下」「20~99人」「100~299人」のすべてで求人数が増加しています。29人以下は127%、99人以下は128%、1299人以下は123%の伸長率です。これは、多くの中小企業で採用活動が活発化していることを意味します。
求人数が増えるということは、「人材をとりあうライバル」が増えるということです。特に日本は少子高齢化・労働人口の減少が著しく、人手不足が顕著になっています。希少化する人材を、多くの企業でとりあうことになるため、中小企業の採用市況では「採用難」が叫ばれ、様々な課題が浮き彫りになっています。
中小企業の採用課題(新卒・中途)
採用難が叫ばれる中で、中小企業の新卒採用・中途採用では、以下のような課題が頻出しております。
求人に応募が集まらない
採用で一番多い悩みが母集団(=応募)が集まらないことです。応募が集まらないという悩みは、中小企業だけでなく、大企業でも、顕著に増えています。「社名」で応募を集められない中小企業は、応募を集めるための対策がより重要になります。
採用で差別化できない
応募を集めるための対策の1つが、「求人での他社との差別化」です。しかし、求人サイトには大企業も多数掲載されています。中小企業は賃金水準が大手に比べて低いことも多く、充実した給与や福利厚生、安定した経営基盤などの魅力を打ち出しづらく、差別化の難易度が上がります。
採用にお金をかけられない
資金が潤沢な大企業は採用に多くのコストを投下し、「求人の情報量」や「求人の露出量(=貴社求人が求職者の目に触れる頻度)」を増やしています。一方で中小企業は、採用に多くのコストをさけないケースも多く、限られた予算でいかに差別化するか?予算をかけずにいかに応募を集めるか?といった工夫が求められます。
採用に時間をかけられない
大企業では、人事部門・専任人事がいるケースが少なくありません。しかし、中小企業では経営者が採用を担当していたり、他の本業と採用担当を兼任して現場社員が面接したりといったケースも少なくありません。採用ばかりに時間を割けないため、いかに採用にかかる負担を抑えるかも、重要な課題です。
なお、中小企業だけでなく、大企業も交えた、企業が陥りがちな採用課題を一覧で紹介した記事もあります。応募者の質や選考辞退、面接辞退、内定辞退などにも課題感を感じている方は、併せてご確認ください。
▼採用課題一覧|主要な7パターンの解決策と具体的な企業事例を公開
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勘違いされがち?中小企業にとって大きな採用課題にならない会社規模・知名度
「うちは会社の規模が小さいから応募が集まらないんだ…」「会社の知名度がないから採用が不利だ…」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。確かに、大企業の中は規模・知名度で応募が集まるケースもあり、採用ではネックにならないとは言いません。
ただし、大きな採用ネックにはならないということだけは覚えておいていただきたいです。なぜなら、世の中の企業の大半が「中小企業」だからです。企業規模が小さい、知名度がないという点においては、同条件です。
その上で、「他の中小企業とどうやって差別化を図るのか?」を考えることが、応募を集める上で何よりも大切になります。次の章で差別化のはかり方をご紹介していきます。
中小企業が新卒・中途採用を成功するポイント
中小企業が新卒・中途採用を成功させるためには、前述の4つの採用課題を解消する必要があります。そのためのポイントを以下でご紹介します。
採用戦略を策定する
給与・福利厚生などの条件面で差別化が難しい中小企業こそ、「採用戦略」を策定することが重要です。優れた採用戦略は、「いつまでに・どんな人を・何名採用するか」だけではなく、「その人を競合他社が多い中でどうやって採用するのか」まで考えています。
採用戦略の詳しい立て方は以下の記事でご紹介しておりますので、ご参考ください。
採用戦略とは何か?│戦略の立て方とメリットを徹底解説!
料金だけで求人の掲載順位が決まらない媒体を選択する
一般的な求人サイトは、プランの料金だけで求人の掲載順位が決まります。採用に予算をかけるほど、自社求人が求職者に見てもらいやすい検索上位に掲載されるイメージです。この場合、下位プラン(Cプラン)が上位プラン(Aプラン)より上位に表示されることはありません。
そのため、採用に予算をかけられない企業は、求人を見てもらえるチャンスが少なくなってしまいます。
一方で、料金だけで求人の掲載順位が決まらない媒体もあります。例えば、『エン転職』は求職者の興味・関心に合わせて求人を表示する独自のロジックにより、下位プラン(Cプラン)でも、マッチ度が高い求職者には上位プラン(Aプラン)より上位に表示されます。
料金だけで求人の情報量が決まらない媒体を選択する
求人の掲載順位と同様、求人の情報量もプランの料金で決まることが一般的です。採用に予算をかけるほど、求人のPRスペースが広くなり、会社・仕事の魅力をアピールしやすくなるイメージです。
そのため、採用に予算をかけられない企業は、求人の情報量が少なくなってしまうので魅力づけで不利になります。
しかし、料金だけで求人の情報量が決まらない媒体もあります。例えば、『エン転職』はすべての料金プランで求人の情報量が一律最大です。下位プラン(Cプラン)でも、上位プラン(Aプラン)と同じ情報量を提供できるようにし、求人情報量の格差でミスマッチを生まないことを大切にしています。
条件面以外で差別化する
中小企業が大企業を相手に、給与や福利厚生で有利に立つのは難しいです。給与・福利厚生を見直すのも簡単にはできないと思います。
そこで、それ以外の要素で差別化を図りましょう。
例えば、「仕事のやりがい・意義・達成感」「中小企業ならではの風通しのよさ・裁量の大きさ」「身につく知識・技術」「一人前になることで得られる恩恵」「人間関係の良さ」など。自社の魅力を整理して、どこで差別化を図るかを考えることが、中小企業が採用成功する最大のポイントです。
求人の打ち出しについては、エン転職が一緒に考えることもできます。まずは以下相談窓口からお気軽にご連絡ください。
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中小企業の採用成功事例
中小企業が採用課題を克服して、母集団形成に成功した事例をご紹介します。
やりがい・達成感で差別化した中小企業の採用事例
従業員 |
41名 |
応募数 |
30名 |
ポイント |
新幹線のレール整備スタッフ募集。「事故率0%は、奇跡じゃない。」そんなキャッチコピーとともに、新幹線のレール整備の仕事が、どのように新幹線の安全に貢献しているのか、仕事の本質的な意義を求人内で具体的に描写。深夜0時からの仕事にもかかわらず、30名の応募を集めました。 |
「教育制度・教育環境」で差別化した中小企業の採用事例
従業員 |
23名 |
応募数 |
18名 |
ポイント |
サービスエンジニア募集。「従業員数千人の大企業が頼る、23名の町工場。」というキャッチコピーで、規模は小さくても、身につく技術は一級品であることを求人で訴求。大企業からも必要さとされる技術を手厚く教えることを伝えることで、町工場に多くの応募が集まりました。 |
「人間関係の良さ」で差別化した中小企業の採用事例
従業員 |
1名 |
応募数 |
186名 |
ポイント |
キャリアアドバイザー募集。社長と営業2人だけの会社。2人しかいないからこそ、一緒に働く人とのコミュニケーションをとる機会が多く、どんな人なのか気になるもの。そこで、社長に改善してほしいことを伝える同社の『ワルクチ会議』の様子を求人で公開。会社への不満を社長に直接、赤裸々に伝えていいんだ…ということが伝わり、多くの応募を集めました。 |
「在宅勤務」で差別化した中小企業の採用事例
従業員 |
2名 |
応募数 |
118名 |
ポイント |
企画営業の募集。営業職ですが、顧客開拓、商談はすべてオンラインで完結できることを訴求。出社する必要がなく、自宅にいながら、営業の仕事ができることを魅力として伝えました。「リモートワーク」で働けることが、他の営業職との差別化に繋がり、 従業員2名の会社ながら、118名の応募が集まりました。 |
その他、様々な打ち出しで採用成功した中小企業の採用事例
この他にも、採用活動中の工夫により、「応募の数を改善した事例」、「応募の質を改善した事例」「選考中の辞退を防止した事例」「入社後の定着率が向上した事例」「採用校数を削減した事例」をまとめています。
実際に掲載された求人広告とその応募数や面接数、内定数、入社数も公開しておりますので、参考になる事例が必ずあるはずです。ぜひご覧ください。
▼応募の数を改善した企業事例▼
▼応募の質を改善した企業事例▼
▼選考中の辞退を防止した企業事例▼
▼入社後の定着率が向上した企業事例▼
▼採用工数を削減した企業事例▼
まとめ
世の中の大半は中小企業。従業員規模が少ない、知名度がないという条件では同じなので、それ以外で「他の中小企業といかに差別化を図るか」が、採用成功を左右します。
採用成功率を高めたいとお考えであれば、『エン転職』にご相談ください。『エン転職』は日本最大級となる1000万人の会員を保有する、中途採用向け求人サイトです。
ここまでご紹介してきたように、求人サイトの中でも珍しく料金プランだけで、求人の掲載順位・情報量が決まりません。お求めやすいプランでも情報量が多く、高露出のチャンスがあります。
さらに、『エン転職』は「求人広告の質の高さ」が強みです。その裏付けとして、『エン転職』は「求人広告賞」を2018年から2021年まで4年連続受賞中。過去18回の開催のうち、半数を超える通算10回をエン転職が受賞しています。
『エン転職』は、業界内でも珍しく、営業とは別に、取材専門の「ディレクター」と求人専門の「コピーライター」を自社で雇用・育成。プロの目線で、企業や仕事の魅力が最大限伝わる求人を作成します。
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