企業が行なうべきクチコミ対策|クチコミを採用活動に活かす方法も解説
インターネットの普及にともない、就職先を決める際に、企業のクチコミサイトをチェックする求職者が多くなっています。クチコミの良し悪しが、求職者の応募率や内定承諾率に影響するケースが増えているのです。
そのため、企業側にもクチコミへの対応策や、クチコミを採用活動に活かす工夫が必要になってきています。
本記事では、企業が行なうべきクチコミサイト対策や、クチコミの評価を上げる方法、クチコミを採用活動に活かす方法などを解説します。クチコミへの対応にお悩みの方は、ぜひ本記事を参考に、対策を進めてみてください。
目次[非表示]
- 1.企業のクチコミサイトとは?
- 1.1.企業のクチコミサイトの仕組み
- 1.2.求職者が企業のクチコミを確認するタイミング
- 2.求職者が企業のクチコミを重視する理由
- 2.1.企業とのミスマッチを予防したい
- 2.2.企業の良い点・悪い点を両方知りたい
- 2.3.労働環境や人間関係などリアルな内情を知りたい
- 3.企業が行なうべきクチコミサイト対策
- 3.1.自社のクチコミをチェックする
- 3.2.誤情報がある場合は削除依頼する
- 3.3.返信機能を使って返信する
- 4.企業のクチコミで評価を上げる方法
- 4.1.日頃から社員とコミュニケーションをとる
- 4.2.改善点がある場合は真摯に受け止める
- 4.3.誠実な返信でイメージアップにつなげる
- 5.企業のクチコミを採用活動に活かす方法
- 5.1.クチコミを分析する
- 5.2.自社の情報を積極的に発信する
- 6.まとめ
企業のクチコミサイトとは?
企業のクチコミサイトとは、自社の従業員や退職した元従業員が、匿名で企業の特徴などを書き込みできるサイトのことです。求人票やホームページなどでは知ることのできないリアルな企業情報を得られるため、多くの求職者から利用されています。
エン・ジャパンが行なった求職者アンケートによると「転職活動中に企業のクチコミを見る」と回答した人は、89.1%にも上ります。求職者が就職先を選ぶ際、企業のクチコミサイトをチェックするのは、もはや当たり前になってきているといえるでしょう。
企業のクチコミサイトの仕組み
企業のクチコミサイトは、匿名で書き込みができるようになっています。労働環境・職場の人間関係・休日数・給与・福利厚生など、就業先を選ぶうえで重要な項目が設けられており、各項目に対しての評価が多数掲載されています。
企業のクチコミを書き込むユーザーは、その企業の元従業員であるケースが多いです。そのためクチコミの閲覧者は、実際にその企業で働いた人でなければわからないリアルな内情を知ることが可能となります。
しかし、すでに退職した人が書き込んでいることが多いため、企業の悪い点が掲載されやすい傾向もあります。誤った情報が掲載されてしまうケースもあるため、企業側は自社のクチコミを定期的に確認し、誤情報が拡散されないよう対策する必要があります。
求職者が企業のクチコミを確認するタイミング
エン・ジャパンが求職者へ行なったアンケート調査の結果をご覧ください。求職者が企業のクチコミを確認するタイミングは、応募前が圧倒的に多いとわかります。
クチコミに書かれた評判の良し悪しが、求人の応募率を左右すると言っても過言ではありません。「最近あまり応募率が良くないな…」と感じる場合は、自社のクチコミにどのような意見があるか確認してみるとよいでしょう。
求職者が企業のクチコミを重視する理由
求職者が就職先を選ぶときに企業のクチコミを重視する主な理由には、以下のようなものがあります。
- 企業とのミスマッチを予防したい
- 企業の良い点・悪い点をどちらも知りたい
- 企業のリアルな内情を知りたい
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
企業とのミスマッチを予防したい
求職者は、企業とのミスマッチを防ぐためにクチコミを確認する傾向があります。
「面接を受けてみたら、応募前にイメージしていた会社と違った…」
「実際に入社してみたら、想像していた雰囲気と違った…」
こういったミスマッチが生じるのを予防するため、事前に企業のクチコミをチェックし、「本当に自分に適した職場なのかどうか」を確認したうえで選考に臨みたいという意図があるのです。
企業の良い点・悪い点を両方知りたい
「企業の良い点・悪い点をどちらも把握するためにクチコミを確認する」という求職者も多くいます。良い点・悪い点を両方知っておかないと、自分に適した会社なのかどうかを判断しづらいからです。
企業が求人票やホームページなどで発信する情報には、その企業の良い点ばかりがピックアップされがち。そのため企業の課題点や改善点を知るには、クチコミを確認するのが効果的だと考えられています。
労働環境や人間関係などリアルな内情を知りたい
企業のクチコミは、元社員が書き込んでいるケースが多いので、求人情報だけでは得られないリアルな内情を知ることができます。そのため「具体的な仕事内容や待遇、職場の雰囲気など、企業のリアルな内情を知りたい」と考えてクチコミをチェックする求職者も多くいます。
以下のグラフはエン・ジャパンが求職者へ行なったアンケート調査の結果です。「企業について調べるとき具体的に知りたい情報は何か」という質問に対し、以下の結果が出ています。
また、「上記の情報を知るために何を参考にしているか」という質問に対し、多くの求職者が会社クチコミサイトを挙げています。こちらのアンケート結果からも、会社クチコミサイトが求職者の情報源として重宝されていることがお分かりいただけるでしょう。
企業が行なうべきクチコミサイト対策
ここからは、企業が行なうべきクチコミサイト対策を3つ解説します。クチコミは求人への応募率や内定承諾率に影響を及ぼすため、定期的にチェックすることが大切です。
自社のクチコミをチェックする
まずは、自社にどのようなクチコミが寄せられているかチェックしましょう。自社のクチコミをチェックするには、以下のような方法があります。
- 代表的な企業クチコミサイトを確認する
(OpenWork・転職会議・キャリコネ・エンゲージ 会社の評判など) - indeedなどの求人媒体に掲載されたクチコミを確認する
- SNSで自社の企業名で検索をかける
誤情報がある場合は削除依頼する
一般的にクチコミサイトでは、特定の企業に対する誤った情報や、誹謗中傷が書き込まれた場合に、削除依頼できる問い合わせフォームが設置されています。自社のクチコミを確認し、誤情報が記載されていた場合は、問い合わせフォームを使ってクチコミサイトの運営会社へ削除依頼を送りましょう。
返信機能を使って返信する
企業クチコミサイトには、クチコミへの返信機能が用意されているサイトもあります。サイトに返信機能がある場合は、積極的に活用し、企業側の見解を述べるとよいでしょう。
たとえば、エン・ジャパンが運営する日本最大級の会社クチコミプラットフォーム「エンゲージ 会社の評判」には、寄せられたクチコミに企業側が返信できる独自機能が用意されています。
クチコミへ誠意をもって返信し、正しい情報を提供すると、求職者の疑問や不安を解消できるでしょう。また、クチコミで指摘された課題点を真摯に受け止め、返信で改善する姿勢を見せると、安心感や信頼感の醸成にもつながります。
企業のクチコミで評価を上げる方法
続いて、企業のクチコミで評価を上げる方法を3つ解説します。「なるべくネガティブなクチコミがないようにしたい」「ネガティブなクチコミが記載された場合はどうすればいいの?」とお悩みの方は、以下の3点を押さえておくとよいでしょう。
日頃から社員とコミュニケーションをとる
前述したように、企業のクチコミサイトへ書き込みをするユーザーは、基本的にその企業の元従業員であるケースが多いものです。そのため、退職後にネガティブなクチコミを書き込まれないようにするには、在職中の対応が重要となります。
人事担当者や上司が定期的に従業員と面談を実施するなどして、日頃からコミュニケーションをとり、在職中から「不満・疑問・会社への要望」をきちんとヒアリングし、解消する姿勢をもつことが大切です。
改善点がある場合は真摯に受け止める
企業のクチコミサイトは匿名で書き込みできるため、建設的な意見ではなく、単なる不満や誤情報が記載されてしまうケースもあります。しかしクチコミのなかには、企業側がなかなか聞き出せない労働者の本音や、切実な要望が含まれているケースもあるものです。
クチコミで自社の課題点が指摘されていた場合は真摯に受け止め、改善につなげることも大切です。クチコミに記載された意見に、改善策を講じるなどして真摯に対応すると、「労働者を大切にしていて、柔軟な対応ができる企業」とポジティブな評価につながる可能性があります。
誠実な返信でイメージアップにつなげる
先に述べたように、企業のクチコミサイトには、クチコミへの返信機能が用意されているサイトもあります。返信機能を活用するときは、クチコミがいかなる内容であっても、誠実で丁寧な返信をするよう心がけましょう。
誠意を感じられる丁寧な返信をすると、企業のイメージアップにつながる可能性があります。クチコミに返信するときは、以下のポイントを意識しましょう。
返信するときのポイント |
例文など |
誰が返信しているのか名乗る |
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クチコミを受け止める文章を載せる |
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クチコミへの見解や意見を述べる |
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企業のクチコミを採用活動に活かす方法
企業のクチコミサイトは、多くの求職者に利用されており、今や就職先を選ぶときの情報収集に欠かせない媒体となっています。ここからは、企業のクチコミを採用活動に活かす方法について解説します。
クチコミを分析する
クチコミを調べていくと、自社の採用活動に関する客観的な意見が見えてくる場合があります。企業クチコミサイト・SNS・求人媒体などで自社に寄せられたクチコミを分析し、良い点と課題点を調査しましょう。
たとえば「面接官の態度が良かった/悪かった」「選考時のメール対応が早かった/遅かった」など、求職者の率直な意見を聞ける可能性があります。クチコミを通して見えてきた課題点を改善していくことで、採用活動をよりスムーズに進められるようになるでしょう。
自社の情報を積極的に発信する
ネガティブなクチコミへの対応策として、日頃から自社の情報を積極的に発信しておくのも効果的です。企業ホームページ・SNSの企業アカウント・採用サイト・求人情報の文面などを使って、自社の魅力や仕事の魅力を積極的に発信しましょう。
日頃から自社の情報を発信しておくと、ネガティブなクチコミへの対抗策となるほか、採用ブランディングにもつながります。競合他社との差別化や母集団形成ができるようになり、応募を集めやすくなるでしょう。
採用ブランディングについては、以下の記事で詳しく解説しています。手順などを詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
▼採用ブランディングとは? 手順や発信方法、成功事例も紹介
まとめ
企業が行なうべきクチコミサイト対策や、クチコミの評価を上げる方法、クチコミを採用活動に活かす方法などを解説しました。
インターネットが普及し、求職者がクチコミサイトで企業情報を調べるのが一般的になってきています。「自社のクチコミは必ず書き込みされるもの」と捉えて、日頃から対策を講じておくことが大切です。
クチコミを活用することで、企業のイメージアップにつながる可能性もあります。良いクチコミが集まれば、求人への応募率や内定承諾率が上がるでしょう。
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『エン転職』の強みの1つとして、「クチコミサイトとの連携」があげられます。いまや転職先を検討する段階でも、クチコミを活用することが当たり前になっており、求職者の「89%」が、企業のクチコミを見てから応募を判断しているというデータがあります。
『エン転職』に求人を掲載すると、企業クチコミサイト『エンゲージ 会社の評判』に社員のクチコミを掲載することが可能です。
しかも、寄せられたクチコミに対して企業側から返信できる独自機能も搭載。それにより、求職者の不安解消や、信頼度アップにつなげられるのです。採用でお悩みの際は、以下のエン転職お問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。
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