事業企画とは? 仕事内容や必要なスキル、採用成功のポイントを解説
事業企画とは、企業が展開する新規事業の立案や、事業計画の策定などを行なう部門のこと。社会のグローバル化や少子高齢化による経済状況の変化を読みとり、時勢に合った事業戦略を練って、企業を成長させる重要な役割です。
事業企画として成果を出すには、一定以上のスキルや業務経験が必要となります。「自社の事業企画に人員を増やしたい」「新たな人材を採用したい」と思っていても、採用の難易度が高くお困りの方も多いでしょう。
そこで本記事では事業企画の仕事内容や、担当者に必要なスキル、事業企画の採用を成功させるポイントについて解説します。事業企画の採用にお困りの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.事業企画とは?
- 1.1.経営企画との違い
- 2.事業企画の主な仕事内容
- 3.事業企画に必要なスキル
- 4.事業企画の採用を成功させるポイント
- 5.まとめ
事業企画とは?
事業企画とは、企業が展開する新規事業の立案や、事業計画の策定・推進などを行なう部門のことです。新規事業にかかわる戦略策定のほか、既存事業をより拡大させるための戦略や施策を立案する場合もあります。
事業企画は社会の変化を迅速に分析し、時勢に適した事業戦略を練って遂行します。企業にとって、経済成長に欠かせない役割のひとつであるといえるでしょう。
経営企画との違い
事業企画と混同されやすい業務に「経営企画」があります。経営企画は、企業の中長期的な経営戦略を策定・推進する部門です。経営層と非常に近い役割をもつため、自社の経営ビジョンや経営理念を深く理解し、経営に関する知識や経験を豊富に備えている必要があります。
一方で事業企画は、特定の事業に対する戦略や計画を策定・推進する役割の部門です。つまり、経営企画が「企業の経営全体にかかわる意思決定」をするのに対し、事業企画は「特定の事業に担当領域を絞って戦略を練り意思決定する」ということです。
事業企画の主な仕事内容
事業企画の仕事内容は企業により異なりますが、大まかなものは以下の通りです。
- 新規事業の企画立案
- 新規事業の事業計画を策定・推進
- 既存事業の成長戦略を策定・推進
- 立ち上げたプロジェクトのマネジメント
また、上記の仕事内容を実行するためには「競合他社の動向調査」「マーケットやトレンドの分析」「自社の課題点や強みの洗い出し」など、各項目を調査・分析する業務も必要となります。
事業企画に必要なスキル
ここからは事業企画に必要なスキルを6つ紹介します。事業企画の採用をするときは、下記のスキルを保有する人材や、必要なスキルを育成によって習得できそうな人材を確保するとよいでしょう。
マーケティング能力
事業企画を担当する人材には、マーケティング能力が必要です。事業企画では「マーケットやトレンドの調査・消費者のニーズ分析・競合他社の動向調査」などマーケティングに関する業務を多数行ないます。
調査・分析した情報をもとに、自社の事業成長につながる戦略を策定するのがメインの仕事となるため、マーケティングの知識やスキルは不可欠といえるでしょう。
マネジメント能力
事業企画には、策定した戦略・計画を遂行するためのマネジメント能力も必要です。事業企画は会社の新規事業・既存事業の成長を担う重大なポジションであるため、「計画通りにプロジェクトが進んでいるか」「進捗が遅れている場合にどう改善すればよいか」などを管理運営する能力が求められます。
リーダーシップ
事業企画の人材には、マネジメント能力だけでなく、リーダーシップも備わっているとなお良いでしょう。策定した事業戦略を推進するためには、関連する他部署や他チームと連携を図る必要があります。
他部署や他チームとスムーズに連携するには、進むべき方向性を示して、リーダーシップを発揮できる人材が必要です。事業企画として周囲を導ける人材がいれば、プロジェクトを迅速に進められるでしょう。
コミュニケーション能力
前述したように、事業企画が立案した戦略を実行するためには、関連する部署やチームとの連携が必要です。コミュニケーション能力がなければ、他者と協力して物事を進めるのが難しいでしょう。事業企画を担当する人には、一定のコミュニケーション能力も求められます。
財務管理力
事業企画は企業が経済成長するために、さまざまな事業戦略や企画を練る部門です。企業が経済的に成長するためには、収益を上げて事業を黒字化する必要があります。
プロジェクトの予算の設定や管理などを適切に行なう力が求められるため、事業企画を担う人材には財務管理力も欠かせません。
営業力
事業企画における営業力は、一般的な「顧客に自社の商品・サービスを売り込む能力」とは少々異なります。事業企画に必要な営業力とは、「今後展開する新規事業や、既存事業における事業戦略の魅力・必要性を社内に発信して賛同を得る力」のことです。
事業戦略を実行するためには、社内の仲間たちから賛同と協力を得る必要があります。場合によっては自社のパートナー企業などにも交渉し、了承を得なくてはならないケースもあるでしょう。
策定した事業戦略や諸々の計画を周囲へプレゼンし、適切な交渉を行なって賛同を得るためには、一定以上の営業力が必要となります。営業力のある人材を事業企画に抜擢することで、事業の成果向上が期待できるでしょう。
事業企画の採用を成功させるポイント
ここからは、事業企画の採用を成功させるポイントについて解説します。先述した「事業企画に必要なスキル」だけに着目するのではなく、下記のポイントも押さえておくことにより、自社で定着・活躍する人材を採用できるでしょう。
自社の採用要件を明確化する
採用活動を始める前に、自社の採用要件を明確化しておきましょう。採用要件とは「自社の経営ビジョンや事業戦略を達成するために必要な人材の人物像」を明確に定義したものです。企業によっては人材要件とも呼ばれます。
ひとえに事業企画といっても、業界や会社によって必要な人材はさまざまです。「自社の事業企画に必要な人材はどのような人物か?」を明確化しておかなければ、不適切な人材を採用してしまう可能性があります。
- 自社の事業企画に求める働き・成果はどのようなものか
- その成果を上げるためにはどんなスキルや経験が必要なのか
上記のような観点で自社の採用要件を明確に定義し、適した人材を確保できるよう準備しましょう。
なお、採用要件(人材要件)については、以下の記事で詳しく解説しています。自社の採用要件が明確でない場合は、ぜひ参考にしてください。
▼人材要件とは? 設定項目や設定時の流れ、便利なフレームワークも解説
自社の事業内容や魅力・将来性を具体的に伝える
事業企画を募集する際は、求人で「自社の事業内容・自社の魅力・自社の将来性・職場のメンバー」について具体的に伝えることが大切です。
具体的な書き方をすると、求人を見た求職者が働いている様子や社内の雰囲気をイメージしやすくなるため、応募を増やせる可能性が高くなります。
- 自社が事業で掲げている目標やビジョン
- 事業を推進するにあたり行なう業務内容
- 事業のマーケット・市場規模・顧客属性
- チームメンバーの属性やバックグラウンド
- チームメンバーが抱いている事業への想いや熱意
- 自社の事業に携わることで得られるキャリアやキャリアビジョン
上記のような情報を求人にわかりやすく、かつ具体的に記載するとよいでしょう。
カジュアル面談で応募者とのコミュニケーションを図る
事業企画を採用するときは、採用選考の過程にカジュアル面談を含めるのがおすすめです。形式的な面接を実施するだけでは、応募者の内面や意向を掘り下げるのが難しいでしょう。カジュアル面談を活用して、応募者を深掘りすることが大切です。
前述したように、事業企画にはマーケティング能力やマネジメント能力、コミュニケーション能力など多くの能力が求められます。多数のスキル・経験を兼ね備えている優秀な人材を採用するためには、応募者が求めている働き方や待遇などのニーズと、企業側のニーズをマッチさせる必要があるでしょう。
双方のニーズがマッチしない場合、「応募者に選考を辞退される」「応募者を競合他社にとられてしまう」といった問題が生じてしまいます。カジュアル面談を活用して応募者の意向を聞き出し、「自社の募集業務はあなたに適している仕事ですよ」とアピールできれば、優秀な人材を自社に惹きつけられる可能性が高くなります。
まとめ
事業企画の仕事内容や、担当者に必要なスキル、事業企画の採用を成功させるポイントについて解説しました。事業企画とは、企業が展開する新規事業の立案や、事業計画の策定・推進などを行なう部門のことです。
事業企画にはマーケティング能力やマネジメント能力、コミュニケーション能力など多くのスキルが求められます。
複数のスキルや業務経験を兼ね備えた優秀な人材を採用するためには、「自社の事業内容や魅力、将来性を求人上で具体的に伝える」といった工夫が必要です。
また、やみくもに求人を公開するよりも、自社の採用要件を明確に設定し、ターゲットに合わせたアピールを行ったほうがよいでしょう。
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