レコグニションとは? メリットや導入方法、効果的なやり方を解説
ビジネスシーンにおけるレコグニションとは、従業員の労働成果や活躍を、お互いに称え合う制度のことです。社内表彰制度やサンクスカードなどの称賛文化が、ビジネスシーンにおけるレコグニションに当たります。
レコグニションは従業員のモチベーションを高めたり、社内の人間関係を良好にさせたりするために効果的であるため、多くの企業から注目されています。本記事では、そんなレコグニションの意味やメリット、導入方法などを解説します。
レコグニションを効果的に行なうポイントも解説しますので、「自社に称賛の文化を取り入れたい」「従業員のモチベーションを上げて組織活性化につなげたい」とお考えの方は、ぜひご一読ください。
目次[非表示]
- 1.レコグニションとは?
- 1.1.リワードとの違い
- 1.2.レコグニションが重要視される理由
- 2.レコグニションのメリット
- 3.レコグニションを導入する方法
- 3.1.レコグニションの対象範囲を定める
- 3.2.運用のルールを設定する
- 3.3.社員に制度を周知する
- 3.4.定期的に効果検証して改善する
- 4.レコグニションを効果的に行なうポイント
- 4.1.具体的に称賛する
- 4.2.タイムリーに評価する
- 5.まとめ
レコグニションとは?
レコグニションは「認識・承認」などの意味をもつ英単語です。ビジネスシーンでは、従業員の労働成果や活躍を、お互いに認め合い、称え合う制度といった意味で使われています。
レコグニションの主な目的は、以下の3つです。
- 従業員同士でお互いが従事している仕事の価値を認め合うこと
- 従業員のモチベーションを向上させること
- 従業員の人間関係を良好にすること
なお、レコグニションにおける称賛の方法は、金銭的な報酬だけではありません。社内での表彰や、従業員本人が希望するプロジェクトへのアサイン、成長機会の提供など、さまざまな称賛の方法があります。
リワードとの違い
レコグニションと似たような意味をもつ言葉に「リワード」があります。リワードは「報酬・褒美」などを意味する英単語です。
ビジネスシーンでは、従業員の成果や活躍に対する対価・報酬などの意味合いで使われています。具体的には、従業員の成果を「昇給や賞与などの金銭的な報酬を用いて称賛すること」をリワードと呼びます。
一方レコグニションの場合は、基本的に従業員の成果や活躍を称賛する際、金銭的な報酬が関与しません。レコグニションとリワードは、従業員の労働成果や活躍を称賛するという点では同じですが、称賛の方法に大きな違いがあります。
レコグニションが重要視される理由
レコグニションは従来から、社内表彰制度などの形式で企業に取り入れられてきました。近年、レコグニションがより多くの企業から重要視されるようになった理由としては、少子高齢化による人材不足が挙げられるでしょう。
少子高齢化により労働人口が減少している昨今。どの企業も自社に適した人材を確保するのが難しくなっています。このような状況下では「いかにして自社から優秀な人材が流出するのを防ぐか」が重要となります。
レコグニションを取り入れることによって、社内の人間関係が良好に保たれれば、風通しの悪さを理由とする離職を防げるでしょう。
また、従業員一人ひとりのモチベーションが上がることで、自社の定着率向上にもつながります。レコグニションは離職を防止し、定着率を上げるための施策として注目を集めているのです。
なお、企業の定着率につながる取り組みをもっと知りたいという方は、こちらの記事もおすすめです。定着率が高い企業の特徴や、定着率を向上させる方法を解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
▼定着率とは? 計算方法や離職率との違い、高い企業の特徴、向上させる方法
レコグニションのメリット
レコグニションを導入する主なメリットは、以下の通りです。
- 社員のエンゲージメントが向上する
- 優秀な人材が自社に定着しやすくなる
- 組織活性化・生産性向上につながる
レコグニションを取り入れることにより、社員が「自分の仕事ぶりが周囲からきちんと評価されている」と実感しやすくなります。社員のエンゲージメントが高まるため、定着率アップや組織活性化、生産性向上につながるでしょう。
レコグニションを導入する方法
ここからは、レコグニションを導入する方法について解説します。レコグニションを自社で導入するときは、以下の4ステップで進めるとスムーズに実施できるでしょう。
レコグニションの対象範囲を定める
まずは、レコグニションの対象となる範囲を明確に定めます。たとえば「四半期に一回、感謝を伝える『サンクスカード』を一定以上取得した従業員がいた場合は表彰する」などのように、称賛の対象となる範囲を明確化しましょう。
数値で表せない成果を明確に表彰するのは難しいものですが、一定の基準を設けることにより、従業員が制度に取り組みやすくなります。
また、正規雇用の労働者だけでなく、契約社員やパート・アルバイトなど非正規雇用の労働者も称賛の対象とするのがおすすめです。立場に関係なく全従業員を対象とすることで、社内のモチベーションが上がりやすくなります。
運用のルールを設定する
対象範囲を定めたら、運用のルールを設定します。レコグニションにおける称賛方法や、レコグニションを実施するタイミングなどを設定し、スムーズに制度を実行できるようにしましょう。
社員に制度を周知する
運用ルールまで決定したら、社内報や社内掲示板などを用いて、全社員へ制度を周知徹底させます。制度が組織に浸透するまでは、説明会などを適宜行って、具体的なやり方を伝えるとよいでしょう。
定期的に効果検証して改善する
社員への周知を進めたら、実際にレコグニションをやってみましょう。その際、定期的に効果を検証して、やり方を改善していくことが大切です。
制度を開始してしばらく経ったら、社内アンケートをとり、社員の意見を集めてみるのもよいでしょう。「自社にはどのようなレコグニションが適しているのか」「称賛の方法やタイミングはどのように設定するのが適切なのか」などを現場の意見をもとに改善し、有意義な制度を作り上げましょう。
レコグニションを効果的に行なうポイント
最後に、レコグニションを効果的に行なうポイントを3つ解説します。
具体的に称賛する
レコグニションを実施するときは、対象者を具体的に称賛しましょう。従業員のモチベーションを上げるためには、ただ単純に「業績が良かった」といった称賛の仕方をするのではなく、具体的な数字を用いて評価することが大切です。
また、具体的な数字を用いて称賛するのが難しい業務の場合は、対象者の仕事への取り組み方や他者への態度、新たに習得した業務内容など、多様な観点からなるべく具体的に称賛するよう心がけましょう。
タイムリーに評価する
従業員への称賛はタイムリーに実施しましょう。「今期の成績優秀者は、なるべく来期の最初に称賛する」といったように、早めの対応が肝心です。
成果を出してから長らく評価されず、何ヶ月も経過してから表彰されたとしても、従業員にとってはあまり良い印象になりません。
人によっては「せっかく高い成果を出したのに放っておかれた…」と感じ、モチベーションが下がってしまう可能性があります。従業員の成果をなるべくスピーディーに評価・称賛できる運用体制を整えましょう。
まとめ
レコグニションの意味やメリット、導入方法、効果的に行なうポイントなどを解説しました。ビジネスシーンでのレコグニションは、従業員の労働成果や活躍をお互いに認め合い、称え合う制度といった意味で使われます。
レコグニションを導入することにより、従業員のモチベーション向上や、定着率アップにつながる可能性が高いため、社内イベントのひとつとして積極的に取り入れるとよいでしょう。
レコグニションは組織で働く労働者にとって、自分の働きぶりを周囲から評価・称賛してもらえる嬉しい制度です。求人募集を行なう際に、求人上でしっかりとアピールすれば、「この会社は労働者を正当に評価してくれそうだな」と感じられるため、求職者を惹きつける要素にもなり得ます。
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