座談会とは? 開催するメリットや目的、スムーズに進めるポイントを解説


「座談会」のイメージ画像


企業と求職者がダイレクトにコミュニケーションをとれる座談会。企業としては、「自社の魅力をより多く求職者へ伝えられる」「求める人材へ直接アプローチできる」などのメリットがあります。
 
求職者にとっても、興味のある企業の社員と直接コミュニケーションをとり、「本当に自分に合った会社なのか」「働きやすい雰囲気なのか」などを確認できるのは、大きなメリットです。
 
本記事は座談会について、開催するメリットや開催方法、スムーズに進めるコツなどを解説します。採用イベントとして座談会を検討している方は、ぜひ内容をチェックし、企画にお役立てください。


エン転職に採用の相談をしてみる(相談無料)


▼本記事をより分かりやすく解説した「求職者との距離を縮める!座談会のススメ|成功のコツを解説」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼ 

求職者との距離を縮める!座談会のススメのバナー



目次[非表示]

  1. 1.座談会とは?
    1. 1.1.座談会を行なう目的
  2. 2.座談会を行なうメリット
    1. 2.1.よりリアルな自社の魅力を知ってもらえる 
    2. 2.2.自社に興味をもつ求職者とコミュニケーションがとれる
    3. 2.3.自社を競合他社と差別化できる
    4. 2.4.採用のミスマッチを防止できる
  3. 3.座談会の形式
  4. 4.座談会を行なうタイミング
  5. 5.座談会を準備する方法
    1. 5.1.座談会の内容・テーマを決める
    2. 5.2.よくある質問への回答を用意しておく
    3. 5.3.参加する社員の役割を決める
  6. 6.座談会の一般的な流れ
    1. 6.1.参加者を受付する
    2. 6.2.グループ分けを行なう
    3. 6.3.質疑応答を行なう
    4. 6.4.一定時間が経ったらローテーションする
  7. 7.座談会を成功させるためのポイント
    1. 7.1.時間配分を決めておく
    2. 7.2.参加する社員を厳選する
    3. 7.3.求職者が話しやすい環境をつくる
  8. 8.まとめ


座談会とは?

「座談会」とは複数人が集まり、特定のテーマについて話し合う場を指す言葉です。企業の採用活動以外にも、交流方法のひとつとして、多くの場面で活用されています。
 
採用活動における座談会は、「既存社員と求職者が複数人集まって直接コミュニケーションをとる採用イベント」で、求職者に対する魅力づけとして実際されることが多いです。新卒採用時に行なわれるケースが多いですが、中途採用でも開催されることがあります。
 
また、座談会は一般的に、面接よりもカジュアルな雰囲気で行われます。企業と求職者がリラックスした状態で交流し、お互いの理解を深められる採用イベントです。


座談会を行なう目的

座談会を行なう主な目的は、以下の通りです。
 

  • 求職者に自社への理解を深めてもらう
  • 自社に興味関心のある求職者をクロージングする
  • 採用担当者と他の従業員との協力関係を強める

 
座談会では求職者と企業の従業員が、さまざまなテーマについて話し合い、情報交換を行ないます。座談会を通して相互理解が深まるほか、自社に関心の高い求職者を惹きつけ、クロージングすることも可能となるでしょう。
 
また、座談会には本来ならば企業の採用活動に関わらない部署の従業員も参加します。採用担当者と他の従業員の協力関係が深まり、採用への理解が進むため、結果的に採用活動の質を高められる可能性があります。


座談会を行なうメリット

座談会は企業と求職者が、質疑応答や交流を行なう採用イベントです。はじめに、座談会を行なうメリットを4つ解説します。


よりリアルな自社の魅力を知ってもらえる 

座談会は、自社の魅力を求職者に知ってもらう良い機会となります。人事・採用担当者からも自社の魅力は伝えられますが、現場をよく知る社員のほうがよりリアルな魅力を伝えられます。求職者からしても人事・面接官には直接聞きづらい給与や残業時間などの質問を、社員相手なら聞きやすいというメリットがあります。
 
また、企業ホームページや採用サイトなどのように、一方的に情報発信するのではなく、お互いの顔を見ながら交流できるため、社内の人間関係や雰囲気も求職者へ伝わりやすいでしょう。座談会は企業理念や事業内容、サービス、社風、働き方、仕事のやりがいなどをはじめとした自社の魅力を、複合的に、より真実味を持たせて求職者へアピールできるイベントといえます。


自社に興味をもつ求職者とコミュニケーションがとれる

自社に興味をもつ求職者とコミュニケーションをとり、直接アプローチできる点も、座談会の大きなメリットです。交流するなかで、参加してくれた求職者の内面や本音に近い質問、入社に対する不安などを聞き出せる可能性があるので、自社の採用活動に大いに役立つでしょう。
 
また、座談会を行なうことで、求める人材に相応しい求職者を囲い込みできる可能性も高くなります。そもそも座談会に参加する求職者は、開催企業に少なからず興味をもっている状態です。そのため、適切なアプローチができれば、入社意欲を高められる可能性が高いのです。


自社を競合他社と差別化できる

自社を競合他社と差別化できる点も座談会のメリットです。座談会の内容は企業側が自由に決められるため、自社の特徴を活かしたユニークなプログラムを実施すれば、求職者の興味関心を惹くことができます。

  • 事業内容の説明をクイズ形式で出題する
  • 参加者へ自社商品のサンプルをプレゼントする

このように趣向を凝らしたプログラムを用意し、自社の社風や強みを座談会でアピールすれば、求職者の印象に残る企業となるでしょう。


採用のミスマッチを防止できる

座談会を行なうと、採用のミスマッチを防止できる可能性が高くなります。採用のミスマッチとは、企業と求職者の認識がずれた状態のまま採用してしまうことです。
 
座談会は社員と求職者がお互いに顔を合わせて直接交流するイベントなので、相互理解を深められます。そのため、お互いの本質を見極めやすくなり、応募段階で採用ミスマッチを防ぎやすくなるのです。


座談会の形式

座談会の形式には、「テーブル形式(ワールドカフェ)・パーティー形式・オンライン形式」があります。テーブル形式とパーティー形式は、座談会を対面で開催する際に使われることが多いやり方です。それぞれの特徴や流れを以下の表にまとめたので、形式を選ぶときの参考にしてください。


特徴
一般的な流れ
テーブル形式

カフェのように、複数のテーブルに分かれて交流する。

座談会でもっとも用いられている形式。

  1. 求職者を数人ずつのグループに分ける
  2. グループごとに分かれてテーブルへ着席してもらう
  3. 社員がそれぞれのテーブルの求職者と交流する
  4. 時間を区切って社員か求職者のどちらかが次のテーブルへと移動し、メンバーの入れ替えを行なう
パーティー形式

立食パーティーのように、参加者が自由に動いて交流する。

社員は若手社員と上司がペアで動くケースが多い。

  1. グループ分けは特にせず、立食パーティー形式で個人が自由に移動して会話する
  2. 社員は孤立している求職者がいないか目を配り、声掛けしていく
オンライン形式

Zoomなどのオンラインミーティングツールを使って交流する。

求職者をグループ分けし、オンライン座談会でテーブル形式を用いている企業もある。

  1. 事前に座談会のURLを求職者へメールしておく
  2. 社員と求職者がミーティング用のURLへアクセスし、オンラインで交流する


▼本記事をより分かりやすく解説した「求職者との距離を縮める!座談会のススメ|成功のコツを解説」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼ 

求職者との距離を縮める!座談会のススメのバナー


座談会を行なうタイミング

座談会を行なう主なタイミングは、以下の2つです。

  • 企業説明会の後で行なう
  • インターンシップ後や一次面接後など選考途中で行なう

もっとも一般的なのは、「企業説明会を開催したあと、その流れで座談会を行なう」というケースです。企業に関する説明をある程度聞いたあとなので、求職者の参加ハードルが下がりやすくなります。企業によっては、説明会を兼ねて座談会を行なうこともあります。
 
座談会は、目的によって開催のタイミングを決めるのがおすすめです。求職者に応募の段階で自社への理解を深めておいてほしい場合は企業説明会後、座談会を人材見極めのために活用したい場合は選考途中で行なうとよいでしょう。


座談会を準備する方法

ここからは座談会を開催するにあたり、どのような準備をするとよいのか解説します。「初めて座談会を開催する」「以前開催した座談会の準備がスムーズにいかなかった…」という方は、ぜひ参考にしてください。


座談会の内容・テーマを決める

座談会を有意義な時間にするためには、内容やテーマ決めが重要です。必ず事前に座談会の内容・テーマをいくつか決めておき、参加する求職者・社員ともに話しやすい環境を整えましょう。座談会でよくある内容には、以下のようなものがあります。

  • 部署ごとの業務内容紹介
  • 仕事のやりがい・楽しさ
  • 仕事現場の様子
  • 自社の強みや魅力
  • 若手社員への質問
  • 人事・採用担当者への質問
  • 業績の良いエース社員の対談
  • エース社員への質問

求職者へアピールしたい内容はもれなく盛り込みましょう。また、求職者からの質問も多く受け付けられるとベストです。


よくある質問への回答を用意しておく

座談会では、自社の魅力や特徴をアピールするだけでなく、求職者からの質問に回答することも大切です。座談会をとおして求職者の疑問や不安を解消し、自社への興味関心・入社意欲を高められるように準備しましょう。

 
スムーズな回答を行ない、なるべく多くの参加者から質問を受け付けられるよう、よくある質問への答えをいくつか用意しておくのがおすすめです。座談会でよくある質問には、次のようなものがあります。

  • 具体的な業務内容を教えてほしい
  • 転勤や転属の有無を教えてほしい
  • 社内の人間関係はどんな雰囲気か
  • 仕事のやりがいは何か
  • 入社後に苦労したことは何か
  • 身に着けるべき資格やスキルは何か
  • 一緒に働くならどんな人物がよいか


参加する社員の役割を決める

座談会には、自社の社員も参加します。参加する社員の役割をあらかじめ決めておき、当日スムーズに進行できるようにしましょう。たとえば社員が複数人参加する場合は、司会進行役・求職者へのフォロー役・タイムキープをする役など、進行に必要な役割を事前に割り振っておくのがおすすめです。


座談会の一般的な流れ

続いて、座談会の一般的な流れを解説します。下記の流れを参考にすると、座談会を円滑に進められるでしょう。


参加者を受付する

座談会を行なうときは、応募者に対して「いつ・どこで座談会をするのか」を事前に連絡し、参加人数を把握しておきましょう。新卒採用の時期や、中途採用が活発化する時期は、早めに開催日時を求職者へ伝えておく必要があります。
 
当日になったら参加者を受付し、座談会の開催会場へ案内します。参加者が多い場合は、QRコードなどを使って整理番号を事前に発行し、スムーズに受付できるよう工夫するのもよいでしょう。


グループ分けを行なう

受付が済んだら、参加者のグループ分けを行ないます。座談会の形式にもよりますが、参加者を5~10人程度のグループに分け、各グループに2~3人程度の従業員が付いて話すのが一般的です。
 
グループの分け方は、座談会のテーマなどによって決めるとよいでしょう。たとえば、以下のような分け方が考えられます。
 

  • 参加者へ事前にアンケートをとって、質問事項のテーマ別にグループを作る
  • 参加者のプロフィールを事前に提出してもらい、経歴などが似ている人でグループを作る


質疑応答を行なう

グループ分けが済んだら、質疑応答を行ないます。この時、いきなり質問を募集すると求職者が緊張して話しにくくなる可能性があるため、最初は従業員から軽く雑談を行なってアイスブレイクの時間をとり、場を和ませましょう。
 
また質疑応答の際は、求職者を一人ずつ順番に指名していくのがオススメです。挙手制では質問しづらいと感じる人も多いため、一人ずつ順番に指名して、求職者全員が気軽に質問できるようにしましょう。


一定時間が経ったらローテーションする

質疑応答が始まってから一定時間が経ったら、話すメンバーをローテーションします。参加者の人数や属性などにもよりますが、一般的に求職者のグループはそのままで、従業員が話すグループを移動するケースが多いです。
 
座談会の開催時間の中でなるべく多くのグループを回り、求職者一人ひとりと話をして、情報交換できるようにしましょう。


座談会を成功させるためのポイント

最後に、座談会を成功させるためのポイントを3つ紹介します。座談会を有意義な時間にするため、以下のコツを押さえておきましょう。


時間配分を決めておく

座談会は企画の段階でタイムテーブルを決めておき、時間配分に配慮して進行するのがおすすめです。時間配分を決めておかないと、座談会の流れが滞ってしまう恐れがあります。
 
社員が交代で各求職者のテーブルを回る場合は、時間内にすべてのテーブルで同程度の時間、交流できるようなタイムテーブルにしましょう。また求職者のなかに、積極的に発言できる人とそうでない人がいた場合、誰か1人の発言時間が長くなりすぎないよう配慮することも大切です。


参加する社員を厳選する

座談会に参加する社員は、求職者から見ると「企業の代表者」です。座談会で話した社員の印象が、そのまま企業への印象となってしまうため、求職者との交流にふさわしい人を厳選しましょう。
 
参加する社員は、座談会で取り上げるテーマによって選ぶのがおすすめです。たとえば仕事現場についての話題を重点的に盛り込む場合は、現場で実績を上げているエース社員を選ぶと、座談会でスムーズに業務の話ができるでしょう。
 
また、若手社員が自社でどのように活躍しているのかをテーマの1つにする場合は、若手社員のなかから人事評価の高い人を選ぶのも有効です。自社のキャリア形成や、ワークライフバランスについて話す場合は、勤務期間が長い中堅以上の社員を選ぶとよいでしょう。


求職者が話しやすい環境をつくる

座談会に参加してくれた求職者が、話しやすい環境をつくることも大切です。参加者全員がリラックスした状態でバランスよく発言し、交流を深められるような工夫を施しましょう。
 
たとえば、「参加社員のプロフィールカードを求職者へ配って親近感をもってもらう」「1人あたりの質問時間を最初に提示して、なるべく求職者全員が質問できるようにする」などの工夫があると、話しやすい環境がつくれるでしょう。


まとめ

採用活動における座談会とは、「企業と求職者が質疑応答や交流を行なうイベント」のことです。求職者に自社への理解を深めてもらえたり、社員と求職者がダイレクトにコミュニケーションをとれたりするなどのメリットがあります。
 
座談会を開催することで、企業は求職者との接点を増やせます。よりリアルな自社の魅力や仕事のやりがいなどをアピールしつつ、同時に求職者の人柄などを確認できるため、座談会は採用活動において非常に役立つイベントといえるでしょう。


求職者との接点をより増やしたい場合は、座談会などのイベントとあわせて、『エン転職』を活用するのがおすすめです。『エン転職』は日本最大級となる1000万人の会員を保有する、中途採用向け求人サイトです。求人が埋もれにくく、自社求人を求職者へしっかり訴求できる工夫が多数施されています。
 
例えば、求人の表示順位について。通常の求人メディアは「プラン順」だけで求人の掲載順位が決まります。採用にお金をかけられる企業ほど、求職者に見てもらいやすい検索上位となるのです。つまり、【Cプラン】が【Aプラン】より上位に表示される機会はありません。

これに対してエン転職は、「プラン順×マッチ度」で求人の表示順位が一人ひとり変わるようになっています。【興味のないAプラン】よりも【興味のあるCプラン】の求人が上位に表示されるチャンスがあるのです。
 
さらに、「見たことがある求人」よりも「見たことがない求人」を優先表示するため、求人掲載にありがちな、後半になるほど応募が極端に目減りする心配もありません。すべてのプランで最後まで求人を見てもらいやすいため、求人とのマッチ度の高い求職者からの応募が期待でき、採用が決まりやすくなります。
 
採用でお悩みの際は、以下のエン転職お問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。



エン転職に採用の相談をしてみる(相談無料)



▼エン転職の料金表・特徴をまとめたパンフレットは以下からダウンロードいただけます。

エン転職の料金表・パンフレット


他にもエン転職には採用を成功に導く様々な特徴があります。エン転職の料金表のダウンロードや特徴一覧はこちらで解説していますので、併せてご覧ください。
 
▼エン転職のサービスページ

  エン転職をお考えの企業・法人様へ【公式】 中途採用サービス「エン転職」の企業・法人様向けサイトです。エン転職の掲載料金、サービス詳細、特徴、採用事例、資料ダウンロードページ、お問い合わせ方法などをご案内しています。 エン・ジャパン株式会社


▼本記事をより分かりやすく解説した「求職者との距離を縮める!座談会のススメ|成功のコツを解説」の資料を以下から無料でダウンロードいただけます▼ 

求職者との距離を縮める!座談会のススメのバナー



エン転職 採用ノウハウ編集部
エン転職 採用ノウハウ編集部
「エン転職 採用ノウハウ編集部」は、HR業界で活躍している複数のメンバーで構成されています。構成メンバーは、現役の人事労務、1000社以上の企業を支援してきた採用コンサルタント、10年以上の経験を持つ求人専門のコピーライターなど。各領域の専門的な知識に基づき、企業の経営者・人事・採用担当者のお役に立てるように記事を執筆しています。 ※「エン転職 採用ノウハウ」はエン・ジャパン株式会社が運営している情報サイトです。
共通CTA用_オリコン7年連続
エン転職に関する各種お問い合わせはこちら
料金表をダウンロード
採用についての相談
媒体資料ダウンロード
事例集をダウンロード
エン転職のパンフレット(オリコン6連覇)
100以上のお役立ち資料一覧のバナー(スマホ版)
人気資料TOP3
面接質問集120選
【資料一覧】給与相場レポート2024年最新版
開催予定のセミナー
採用成功事例
人気記事ランキング
セミナー情報
人気のお役立ち資料
採用成功事例
人事のミカタ
タグ一覧