人事の資格とは?おすすめ資格7選|資格以外でスキルアップする方法も紹介
転職やキャリアアップ、自己成長など、何かしらの理由でスキルアップを図る際、人事はどのような資格を取るべきなのでしょうか。幅広い資格があるからこそ、どれから手を付けて良いか迷う方も多いでしょう。
そこで、本記事では「人事が取るべき資格7選」をご紹介。それぞれの資格の概要、受験資格、難易度も説明しており、その他のスキルアップ方法も挙げています。人事としてスキルアップを考えている方は、よろしければご参考ください。
目次[非表示]
- 1.人事の仕事に役立つ資格
- 2.キャリアコンサルタント
- 3.メンタルヘルス・マネジメント検定
- 4.産業カウンセラー
- 5.人事総務検定
- 6.衛生管理者
- 7.ビジネス・キャリア検定
- 8.マイナンバー実務検定
- 9.人事がスキルアップするメリット
- 9.1.業務に役立つ
- 9.2.社内評価につながる
- 9.3.転職・キャリアアップに活かせる
- 10.人事が資格取得以外でスキルアップする方法
- 10.1.採用事例から学ぶ
- 10.2.お役立ち資料で学ぶ
- 10.3.採用・労務セミナーから学ぶ
- 10.4.人事向け情報サイトで学ぶ
- 11.まとめ
人事の仕事に役立つ資格
人事が取っておくと良い資格を二つの分野に大別すると、対人スキル系と労務系に分けられます。各スキルの例を見ていきましょう。
対人スキル系
人事は採用・人事異動など、様々な場面で対人スキルが必要です。そこで、以下の資格を取得することで対人スキルを磨くことができるとともに、一定の対人スキルを身につけている証明にもなるでしょう。
- キャリアコンサルタント
- メンタルヘルス・マネジメント検定
- 産業カウンセラー
労務系
人事の中には採用・育成業務だけではなく労務業務も同時に担当している方も多いでしょう。そうでなくとも、人事関連の事務処理や福利厚生について答えられる状態にしておけば、周囲から頼られる存在となれる機会が多くなります。労務系の資格としては以下がおすすめです。
- 人事総務検定
- 衛生管理者
- ビジネス・キャリア検定
- マイナンバー実務検定
キャリアコンサルタント
前章で人事が取るべき資格をご紹介しましたが、ここからは各資格について詳しく説明していきます。まず取り上げる「キャリアコンサルタント」は国家資格です。受験にあたっての条件はありません。学科試験と実技試験がありますが、それぞれ合格率50%~60%程度となっており、国家資格の中では比較的難易度の低い資格と言われています。
キャリアコンサルタントは、労働者の仕事を選ぶこと、能力開発を行なうことなどのアドバイスや指導を行なう役割を持っており、採用・育成業務に活かすことができます。
メンタルヘルス・マネジメント検定
職場で様々なストレスを抱える方は多く、場合によっては休職や離職につながることも。これは、人事にとっては好ましくない状況です。そこで、「メンタルヘルス・マネジメント検定」という民間資格を取ることで、労働者の心の不調を防ぐために必要な知識を身につけることができます。
誰でも受けられる資格ですが、コースによって対象者や難易度が変わるため、まずはコースを確認してから勉強を始めましょう。
産業カウンセラー
- メンタルヘルス対策
- キャリア形成
- 職場における人間関係開発・職場環境改善
民間資格である「産業カウンセラー」には、上記のように3つの支援領域があります。心理学の知識やカウンセリング技法といった「心理的な手法」を学び、傾聴スキルを身につけることができます。人事の仕事においては、社員との面談などで活かすことができるでしょう。
なお、産業カウンセラーの受験には条件があります。日本産業カウンセラー協会のHPよりご確認ください。
人事総務検定
「人事総務検定」は民間資格であり、人事・総務業務の知識や実務能力を測る資格です。「特別認定講習」「一般検定試験」を修了すると取得できます。誰でも受験可能で、3級(担当者レベル)、2級(主任レベル)、1級(課長レベル)の3段階あります。
実務に役立つ知識を総合的に身につけられるのが最大の魅力です。例えば、人事評価や労務管理の具体的な方法、労働基準法や社会保険に関する知識、より専門的な人事戦略の立案知識などが身につくものとして挙げられます。
衛生管理者
「衛生管理者」は国家資格で、学歴とそれに応じた労働衛生の実務経験により受験資格が異なります。
例えば、短大・専門・大学を卒業している場合、1年以上の労働衛生の実務経験があれば受験できます。そのほか当てはまる受験資格はHPでご確認ください。労働条件、労働環境、労働者の健康などの管理について学ぶことができます。
労働安全衛生法により、「常時50名以上の従業員がいる企業は必ず衛生管理者の資格取得者を1名以上置く」とされているため、転職やキャリアアップに有効な資格です。
ビジネス・キャリア検定
「ビジネス・キャリア検定」は民間資格ですが、厚生労働省の後援を受けており、厚労省が定める職業能力評価基準に準拠しています。誰でも受験可能で、難易度は分野・等級によります。
8分野41試験から自分の職種に合った試験を受けることができ、分野の中には「人事、人材開発・労務管理」もあります。厚労省の基準に準拠しているという信頼感から、転職やキャリアアップに役立つでしょう。
マイナンバー実務検定
マイナンバー利用への移行が進む今、民間資格である「マイナンバー実務検定」は注目すべき資格です。受験資格は特になく、難易度は3級が比較的簡単で、2級・1級は少し難しいと言われています。人事も従業員のマイナンバー情報を管理することがあるため、マイナンバー制度への理解を深めるこの資格を取っておくのも良いでしょう。
人事がスキルアップするメリット
この記事をご覧になっているということは、転職やキャリアアップ、自己成長のためなど何かしらの理由でスキルアップしたいと考えている方も多いでしょう。そこで、改めて人事のスキルアップがどのようなメリットにつながるかまとめました。
業務に役立つ
まず、資格などを勉強して身につけたスキルが、直接業務に役立つのを感じる場面も少なくないでしょう。習得した知識・能力を上手く活かすことで、「以前より業務品質が上がった」「業務改善や効率化につながった」といったメリットが考えられます。
社内評価につながる
「専門的なスキルを身につけようとする姿勢」「スキルアップによって得られた実績」は、社内からの評価を上げることもできるでしょう。その結果、仕事の幅が広がったり、昇給・昇進の際に有利になったりといったメリットが考えられます。
転職・キャリアアップに活かせる
同業への転職や、キャリアアップ試験を受ける際などは、スキルが評価される最たる場面でしょう。「どのような状況で、どのような意図があり、どのような資格を取ったか」まで説明できるようにしておくと、より評価につながるはずです。
人事が資格取得以外でスキルアップする方法
人事がスキルアップ・キャリアアップする方法は資格取得だけではありません。たしかに、資格というのはスキル・知識の分かりやすい証明になります。しかし、人事が転職・キャリアアップを図る際には、むしろ過去の実績が評価されるケースも多いです。
例えば「採用戦略を策定し、年間人員計画を達成した」「離職防止策を取り、定着率を○%向上させた」「応募ゼロだった職種・エリアの求人に工夫を加え、応募を多数集めた」といった日々の業務の実績があれば、評価されやすいでしょう。
こうした実績をつくるために、採用・労務の知識を身につけることがスキルアップ・キャリアアップにつながります。そこで、この章では資格取得以外の方法をご紹介します。
採用事例から学ぶ
採用業務を担う人事にとって、一番の業績はやはり採用を成功させることにあるでしょう。『エン転職』では採用成功事例を取り上げて、「どのような工夫で、どのような採用課題にアプローチしたか」を詳しく解説しています。事例をもとに採用を学ぶことで、自社の採用状況に転用して活かすことができます。
おすすめなのが「自社とは関係ない職種・業種・エリア」の採用事例も見てみることです。例えば、「認知度が低い中小企業がどのように応募を集めたのか」「若手人材からの集まらない企業がどのように組織の若返りを成功させたのか」「社員の早期離職に悩んでいた企業がどのように改善したのか」。こうした事例は、業種・職種・エリア問わず活かせるノウハウが詰まっています。ぜひご参考ください。
▼採用成功事例の一覧
お役立ち資料で学ぶ
人事が採用・労務の知識を効率的に学ぶ方法としておすすめなのが、「人事・採用担当者向けのお役立ち資料」です。お役立ち資料はダウンロードして手元に置いておくことができ、好きなタイミングでチェックできます。『エン転職』では、採用・面接・退職防止・入社後の活躍度向上などのノウハウをまとめた資料を、100本以上公開。ダウンロードはすべて無料となっているため、気になったものはぜひすべてチェックしてみてください。
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採用・労務セミナーから学ぶ
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人事向け情報サイトで学ぶ
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まとめ
ここまで、人事が取るべき資格についてまとめてきましたが、前述の通り人事が評価されるポイントは「実績」です。特に採用業務における成功実績は、社内外問わず高評価を得られるでしょう。
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