秋採用とは|メリットや優秀な人材と出会うための注意点、採用手法を解説
企業が毎年9月~11月末頃にかけて実施する採用活動を秋採用といいます。秋採用には「目標の採用人数を達成できる」「目的意識が高く優秀な人材と出会える」などのメリットがあります。
本記事では、秋採用を深掘りして解説。秋採用のメリット・デメリットや、秋採用を実施する際の注意点、おすすめの採用手法などを紹介していきます。「従来の採用時期だけでは十分な人員を確保できない」「ポテンシャルの高い人材を採用したい」とお悩みの方は、本記事を参考に秋採用を検討してみてはいかがでしょうか。
目次[非表示]
- 1.秋採用とは?
- 1.1.時期と特徴
- 1.2.秋採用を行なう企業が増加している理由
- 2.秋採用のメリット・デメリット
- 3.秋採用を実施する際の注意点
- 3.1.選考をスピーディーに行なう
- 3.2.応募者の経験や価値観をより深掘りする
- 4.秋採用におすすめの採用手法
- 4.1.合同企業説明会
- 4.2.少人数制のミートアップイベント
- 4.3.就職エージェント
- 4.4.求人サイト
- 5.まとめ
秋採用とは?
秋採用とは、企業が毎年9月~11月末頃にかけて行なう採用活動のことです。まずは秋採用の特徴や、秋採用を実施する企業が増加している理由について見ていきましょう。
時期と特徴
秋採用は新卒採用・中途採用ともに9月~11月末頃にかけて行われます。時期はほぼ同じですが、新卒採用と中途採用では、秋採用中に活動している求職者の傾向などが異なります。
▼新卒採用の場合
新卒採用がもっとも活発になる時期は春と夏です。春夏ではなく、秋採用の時期に就職活動をしている学生には、以下のような傾向があります。
- 春・夏採用で内定を得ているが、より自分に適した企業を探している
- 海外留学をしていたため春・夏採用の時期に就活ができなかった
- 部活動やサークル活動に目いっぱい打ち込んでいた
つまり、新卒の社員を得るために秋採用を行なう場合、「より目的意識の高い学生」「多様性や積極性のある学生」などに出会える可能性があるのです。
▼中途採用の場合
秋採用に該当する9月~11月は、上半期が終了する区切りの良いタイミングなので、転職を考える人が増えやすい時期です。また、「12月に支給されるボーナスをもらってから退職しよう」「来年1月の入社を目指して転職活動しよう」と考える人が多くなる時期でもあります。
中途採用で人員を補充したい企業は、そういった求職者の動きを見越して採用活動を活発化させます。また、上半期後の人事異動や、年末の退職希望などによる欠員を補充するため、秋採用を積極的に行なう企業も多くあります。
秋に中途採用を行なう場合、求職者と企業がどちらも活発に動いているなかで採用活動を行なうことになるため、競争率は高めです。しかしその分、多くの応募を見込むことができ、多様な人材と出会える可能性があります。
秋採用を行なう企業が増加している理由
秋採用を行なう企業が増加している理由には、「従来の採用時期だけでは人材確保が難しくなっていること」「企業がより良い人材を求めて採用の門戸を開いていること」などが挙げられるでしょう。
採用活動がもっとも活発な時期は、新卒採用であれば春と夏、中途採用であれば1月~4月です。しかし、少子高齢化による労働人口の減少などが影響し、従来どおりの時期だけでは目標の採用人数を達成することが難しくなっているため、企業の採用活動が長期化しているのです。
また、採用活動が活発な時期だけでは出会えない人材を求めて、あえて秋採用を実施する企業もあります。企業が自社に適した人材を確保するため、採用の門戸を開き続けた結果、秋採用が盛んになってきたといえるでしょう。
秋採用のメリット・デメリット
秋採用のメリットとデメリットを詳しく解説します。新卒採用と中途採用では、やや傾向が異なるため、区分別にご説明していきます。
新卒採用で秋採用を行なうメリット・デメリット
新卒採用のために秋採用を行なうメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
デメリット |
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先にも述べたように、秋に新卒採用を行なう場合、「より自分に合う企業を探している学生」「留学や部活動などで春夏に就活ができなかった学生」などから応募してもらえる傾向があります。そのため目的意識の高い人材や、多様性のある人材と出会える可能性が高くなるのです。
しかし、採用活動が長期化してしまうため、社内の人的・金銭的コストは増えるでしょう。春・夏採用に比べて、就職活動をしている学生の数自体は少ないため、期待していたほど応募者が多くならない可能性もあります。
中途採用で秋採用を行なうメリット・デメリット
中途採用のために秋採用を行なうメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
デメリット |
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中途採用の場合、秋採用は転職市場が活発になる時期です。そのため応募が増えやすく、多様な人材と出会いやすいメリットがあります。また、秋に人材を採用すれば、入社時期が年末や年度末といったキリの良いタイミングと重なるため、企業側が受け入れ体制を整えやすいことも利点です。
しかし転職市場が活発な分、他社との競争率は高くなります。求人の打ち出し方を工夫したり、内定を出すまでのスピードを改善したりして、人材獲得競争を勝ち抜く必要があるでしょう。
なお、「秋採用」以外の時期に中途採用を行なう場合の企業・求職者の特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。中途採用を検討している方は、あわせてご覧ください。
▼中途採用に最適な時期とは?|効果が出やすいタイミングを徹底解説!
秋採用を実施する際の注意点
秋採用を実施する際の代表的な注意点を解説します。選考時の参考にしてください。
選考をスピーディーに行なう
秋採用を実施するときは、他シーズンでの採用活動よりも、スピーディーに選考を進めるよう意識しましょう。
新卒採用の場合、「他社で内定をもらっているものの、より好条件な企業や、自分に合った企業を探して就活を継続している学生」がいるため、選考スピードが遅いと、それだけで辞退されてしまう可能性があるからです。
また、留学などの理由で就活が遅くなった学生の場合は、「みんながすでに内定をもらっている。自分も早く就活を終わらせなくては…」といった焦りから、他社が内定を出した際に、選考途中の企業を辞退してすぐに承諾する学生もいます。
中途採用の場合、秋は転職市場が活発化しているため、早く内定を出さないと人材を他社にとられてしまう可能性が高くなります。自社に適した人材を逃さないように、「書類選考通過者への面接の連絡を早くする」「面接の回数を減らす」などの工夫を行ない、選考スピードを上げましょう。
応募者の経験や価値観をより深掘りする
秋採用では、応募者の経験や価値観などを、より深掘りしてヒアリングするよう心がけましょう。新卒の場合、採用活動の活発な春夏と時期がずれているからといって、「いまだに内定をもらえていない力不足な学生なのかな」と決めつけてしまうのは、非常にもったいないことです。
「なぜ秋採用に臨んだのか」という時期的な理由も含めて、「今までの経験から培われた価値観・考え方」「仕事への姿勢・熱意」などを深掘りし、応募してくれた学生の良さを引き出したうえで、自社に適した人材かどうか判断しましょう。
中途採用の場合も同様です。「なぜ転職するに至ったのか」「どのようなキャリアプランを見越してこのタイミングで転職したのか」などの時期的な理由や転職理由だけでなく、業務経験・磨いてきたスキル・人柄などもヒアリングして、応募者を多面的に評価しましょう。
秋採用におすすめの採用手法
ここからは、秋採用におすすめの採用手法を4つ紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自社のターゲットや募集人数に適した手法を選ぶことが大切です。
合同企業説明会
合同企業説明会は、複数の企業がイベント会場に集まり、自社のブースに求職者を呼び寄せて企業説明や面談を行ないます。近年はオンラインで開催されるケースも。遠方の求職者や、多忙で会場に足を運べない求職者とも、比較的手軽に接点をもてるようになっています。
企業説明会は、自社の魅力や仕事の魅力を求職者へ直接伝えられる良い機会です。求職者の興味を惹き、「この企業にも応募してみようかな」と感じてもらえるチャンスとなります。
少人数制のミートアップイベント
先で説明した合同企業説明会は、基本的に参加人数が多めです。自社の魅力を多くの求職者へ知ってもらえるチャンスではありますが、1人ひとりに時間をかけてアプローチするのは難しいでしょう。
少人数制のミートアップイベントであれば、求職者1人ひとりとじっくり向き合って話をすることができます。話していくなかで求職者のニーズをくみ取って、志望動機を醸成することも可能です。
イベントでの会話を通して、参加してくれた求職者が求める人材と近しいかどうか見極めることもできるため、選考に役立つでしょう。
就職エージェント
就職エージェントとは、求職者1人ひとりにアドバイザーがついて、就職活動をサポートしてくれるサービスです。
企業が就職エージェントに登録をすると、募集している求人の内容にマッチする求職者をエージェントから紹介してもらえます。企業からエージェントへ「こういった人材がほしい」と要望を出すことも可能です。
また就職エージェントは、「大手企業の採用に強い」「中小企業やベンチャー企業の採用に強い」「理系人材の採用に強い」など、運営会社ごとにさまざまな特徴があります。利用する際は、複数のサービスを比較し、自社に適したものを選びましょう。
求人サイト
エン・ジャパン株式会社が運営する「エン転職」などのような求人サイトを活用するのもおすすめです。インターネットで気軽に仕事探しができる求人サイトは、多くの求職者から利用されているため、求人情報を掲載しておくと見つけてもらえる可能性が高くなります。
求人サイトも就職エージェントと同様に、運営会社によって特徴が異なります。求人サイトを選ぶときは、以下の特徴を有したものを選ぶと、応募効果が出やすくおすすめです。
- 求人が埋もれにくく露出量が多い
- 求人に掲載できる情報量が多い
- 知名度があり保有会員数が多い
- 自社の採用ターゲットに合致する求職者層が多く登録している
まとめ
秋採用は9月~11月末頃にかけて行なう採用活動のことをいいます。早急に採用活動を行ないたい方は、日本最大級の求人サイトである「エン転職」に、ぜひご相談ください。
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