1989年に設立した同社。大手カーエレクトロニクスメーカーやAV機器メーカーの製造現場で品質管理に使用される、測定機器の企画・開発・販売まで手がけています。取引先である大手企業を中心に依頼が安定して舞い込んでおり、各社のモノづくりに欠かせない製品として頼られています。
測定機器はすべてオーダーメイド品であり、技術とノウハウの継承が必須。依頼に応え続けられる体制を整えるべく、モノづくりへの意欲ある「製造検査スタッフ」を新たに採用する必要がありました。
■課題①
マイナーな製品を扱う中小企業。仕事のイメージも付きづらく、他社求人と比較したときに埋もれてしまう懸念があった。
■課題②
”モノづくりへの関心”がある方からの応募を集めなければいけなかった。
■解決策①
キャッチコピーで興味喚起。製品の特徴や会社の立ち位置を丁寧に説明し、企業理解を促進。
■解決策②
「製造スタッフ」という言葉から想起される仕事のイメージを払拭。オーダーメイド品に関わるからこその、仕事の魅力をアピール。
同社が手がけているのは、音響機器が発する音の周波数やひずみ率、オーディオ機器の内部機構の異常などを検査する機器の数々。いずれもメーカーの製造現場を陰ながら支える製品であり、マイナーながら業界でたしかな地位を築いています。実は、国内のカーオーディオ製品の検査においては、同社製品のシェアがかなり高いとのこと。取引先には大手企業の名前がいくつも上がります。しかし、守秘義務があるため取引先の名前を掲載することはNG。またカテゴリ内には、エンドユーザーの手に届く製品に携われる求人や、大手企業およびそのグループ会社の求人などがズラリと並びます。そのため、他社求人と比較された際に、【表舞台には出ていかない製品のマイナーさ】【従業員数20名という企業規模】が、ネックになるのではないかと考えられていました。
こうした懸念点に対する打ち手として、求人原稿上ではモノづくりにおける品質維持の重要性にフォーカス。カーナビやヘッドフォン、スマートフォンといった身近な製品の製造過程にも使われていることを説明し、同社製品が役立つ場面が具体的にイメージできるようにしました。また、求職者からの注目を集めるために、「良い製品ってなんだろう」というキャッチコピーで、求職者への興味喚起を実施。「取材者の印象」の項目も活用し、AV機器の進化と共に歩んできた33年の歴史についても触れています。これにより、大手企業からも選ばれるほどのシェア拡大を果たした事業上の強みをアピール。会社の将来性や安定性の根拠を示しました。
少数精鋭の組織ということもあり、採用や教育にあまりパワーをかけられない状況にあった同社。応募資格では実務経験を必須としないものの、手を動かすモノづくりに関心がある方からの応募を狙って集める必要がありました。
そこでエン転職担当者が意識をしたのは、応募の数ではなく、応募者の質を高めるための工夫。「製造検査スタッフという職種名では、工場でのマニュアル仕事を想定されるのではないか」と求職者の考えを予想し、職種名に「電子機器等の計測機器の検査・修理・組み立て等を担当」と追記しました。これにより、自ら手を動かす仕事であることが一目でわかるように。自ら手を動かす仕事がしたいと考える方の目にとまるようにしています。また、未経験者へのハードルが上がりすぎないよう、はんだごてやドライバーといった片手サイズの工具を使ってカタチにしていくことをしっかり説明。毎回異なる回路設計を自ら構築できることをアピールし、電子工作に興味がある方への魅力付けを行ないました。
これにより、カテゴリの平均応募数を上回る38名からの応募獲得に成功。いずれもモノづくりへの意欲あふれる方が集まり、実務経験をもつ方を2名採用できています。
こうして掲載した求人原稿には、38名もの方がご応募くださる結果に。正直、予想以上の成果でした。中には回路設計の経験をお持ちの方など、すぐにでも活躍いただけるような経歴の方が何人もいらっしゃったんです。最終的に、採用予定の人数だった2名をお迎えすることができて、効果には非常に満足していますね。おそらく、当社のようにモノづくりを陰ながら支えている中小企業の中には、採用に不安があるという会社さんも多いと思います。だからこそ、採用に真摯に向き合ってくれる『エン転職』への相談がオススメ。きっと心強い味方になってもらえますよ。
前職も製造スタッフとして働いていました。手を動かす仕事が好きだったので、転職先選びでも「モノづくりの醍醐味や、面白さを感じられそうか」という点を重視していましたね。
数々の求人を見ていましたが、応募の決め手になったのは求人のわかりやすさです。たとえば、はんだごてを使って~という文言があったことで、自分の経験を活かせるなと感じたり。オーダーメイド品を手がけられるから、継続してスキルを磨いて飽きずに取り組めそうだなとイメージできたり。入社した今、さまざまな検査機器を手がけられることが楽しく、先輩から教わりながら一人前を目指して頑張っています。今後の目標は、ミスなく、よりスピーディに作業できるようになること。じっくりモノづくりに向き合う毎日を送れるようになって、いい転職先に巡り合えたと感じますね。
© en Japan Inc. All Rights Reserved.